アーカイブ - 2019年 3月

3月 12日

J-STAGE、COUNTER実務指針第5版の審査合格者第一号に COUNTERのウェブサイトにミニインタビュー掲載

科学技術振興機構(JST)が提供する電子ジャーナルプラットフォームJ-STAGEが、電子リソースの利用統計の記録と交換のための実務指針、COUNTER Code of practice第5版の審査合格者第一号であったことが、COUNTERのウェブサイトで公表されていました。同ウェブサイトではJ-STAGE担当者へのミニインタビューも公開されています。

COUNTER実務指針第5版は2017年7月に正式公開されました。J-STAGEは2018年11月に第5版対応にシステムを改修し、2019年2月にリリース予定としていたので、それまでに監査を突破するために苦労した旨がインタビューでは語られています。

Our mini-interview with J-STAGE(COUNTER)
https://www.projectcounter.org/our-interview-with-j-stage/

図書館の所管を教育委員会から首長部局へ移管可能とすること等を盛り込んだ第9次地方分権一括法案が閣議決定される

2019年3月8日開催の閣議で、「地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律案」(第9次地方分権一括法案)が決定されました。

同法案は地方自治体に権限・財源を移譲するための、各種の法律の改正案を1本に束ねたものです。同様の法案は2011年から毎年、国会に提出されており、今回は第9次の法案となります。

今回の法案の中には、図書館、博物館、公民館等の公立社会教育施設について、自治体の判断によって教育委員会から首長部局へ移管可能とすることが盛り込まれています。内閣府が公開した資料では、この改正によって観光・地域振興やまちづくり分野を担う首長部局が公立社会教育施設を所管できるようになり、「社会教育のさらなる振興はもとより、文化・観光振興や地域コミュニティの持続的発展等に資する」と説明されています。

米国議会図書館(LC)、CRSレポートを提供するポータルサイトに新たに2種類の報告書(In Focus・Insight)を追加

2019年3月8日、米国議会図書館(LC)が、LCの議会調査局(CRS)が刊行するレポートを提供するポータルサイトに、新たに2種類の報告書を追加したと発表しています。

様々な政策課題に関して2ページ程度で要約した説明資料である“In Focus”と、動きが早い問題やより焦点を絞った課題に対して短文形式で分析した“Insight”の2種類です。

New CRS Content Now Online(LC,2019/3/8)
https://blogs.loc.gov/loc/2019/03/new-crs-content-now-online/

Search CRS Reports
https://crsreports.congress.gov/

【イベント】三田図書館・情報学会、第178回月例会「米国における教育改革としての情報リテラシーの展開」(3/23・東京)

2019年3月23日、三田図書館・情報学会は慶應義塾大学三田キャンパスにおいて第178回月例会「米国における教育改革としての情報リテラシーの展開」を開催します。発表者は帝京大学の上岡真紀子氏です。

開催概要によれば、米国における「教育改革としての情報リテラシー」の歴史的展開について、ここまでの図書館界の考え方を整理しつつ、図書館界のリーダー、現場の図書館員たち、高等教育界の支持者といったアクターそれぞれの取り組みと現状を考察する、とのことです。

三田図書館・情報学会 月例会
http://www.mslis.jp/monthly.html

参考:
CA1870 - 動向レビュー:ACRL高等教育のための情報リテラシーの「枠組み」 ―白熱する議論に向けて― / 小田光宏 カレントアウェアネス No.327 2016年3月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1870

国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)に、国立国会図書館収集震災関係チラシ等及び3.11いわてNPOチラシアーカイブを追加

2019年3月11日、国立国会図書館(NDL)は、国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)に、国立国会図書館収集震災関係チラシ等及び3.11いわてNPOチラシアーカイブを追加しました。

前者は、NDLが東日本大震災に関するチラシ・小冊子等256点をデジタル化したものであり、NDL館内限定公開としています。後者は、特定非営利活動法人いわて連携復興センターが運営するアーカイブであり、同センターが収集した、主に岩手県内で東日本大震災からの復興支援活動を行った団体のチラシや資料が収録されています。

国立国会図書館収集震災関係チラシ等 ~ひなぎく新規追加コンテンツからの紹介(50) (国立国会図書館東日本大震災アーカイブ, 2019/3/11)
http://kn.ndl.go.jp/static/2019/03/11

日本医学会、「悪徳雑誌への注意喚起について」を発表

2019年3月8日、日本医学会は、会長と日本医学雑誌編集者組織委員会委員長の連名で、同学会分科会理事長・会長あてに「悪徳雑誌への注意喚起について」を発表しました。

同学会ではいわゆるハゲタカ出版(predatory journal)を「悪徳雑誌」と呼称しています。発表された文書では悪徳雑誌の特徴・悪影響について説明した後、投稿誌選定のチェック項目等をまとめています。

悪徳雑誌への注意喚起について(日本医学会、2019/3/8付け)
http://jams.med.or.jp/jamje/attention_vicejournal.pdf

参考:
京都大学図書館機構、ハゲタカ出版に注意を促すリーフレットを日英2バージョンで公開
Posted 2019年2月4日
http://current.ndl.go.jp/node/37519

文学通信、「文学通信リポジトリ」を公開

人文学書の出版社で人文学情報のニュースサイトも手掛ける文学通信が、自社出版物の索引や販促物を公開する「文学通信リポジトリ」を公開しました。

同リポジトリは国立情報学研究所(NII)が開発したリポジトリツールWEKOを用いて構築されています。同社の発表によれば、「将来的にはさまざまな事情でアーカイブされていない研究者の論文等を公開していける場所にもしていきたい」とのことです。

「文学通信リポジトリ」を公開しました(文学通信、2019/3/11付け)
http://bungaku-report.com/blog/2019/03/post-444.html

文学通信リポジトリ
http://repository.bungaku-report.com/htdocs/index.php

英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)、特別コレクションのインパクト評価に関する報告書“Evidencing the Impact and Value of Special Collections”を公開

2019年3月7日、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)が、報告書“Evidencing the Impact and Value of Special Collections”を公開しました。

特別コレクションは研究図書館にとって研究・教育面で文化資産として長い間認められてきたものの、この数十年の間、デジタル化の波や経済環境の悪化といった社会の変化により、研究図書館を含めた多くの文化機関が、学術や文化の開放や、社会へのインパクトを証明することが求められるようになったことから、特別コレクションが研究図書館のインパクト目標を達成するために果たす役割や、関連サービスや活動によるインパクトを証明する方法を調査したものです。

報告書では、

米・Ithaka S+R、イシューブリーフ“Restructuring Library Collaboration Strategy, Membership, Governance”を公開

2019年3月6日、米・Ithaka S+Rが、大学図書館間の連携組織に関するイシューブリーフ“Restructuring Library Collaboration Strategy, Membership, Governance”を公開しました。

報告書では、大学図書館間の連携に関する歴史や、連携組織のモデル・課題についての概要がまとめられています。コンソーシアム等の連携組織を指す“collaborative vehicles”は岐路に立っているとし、連携組織が自己評価を行い、組織を変えるかどうかを決定するうえでの留意点を、ミッション、会員、組織管理、資金の4点から取り上げています。

Scale Is Existential New Issue Brief on Library Collaborations(Ithaka S+R,2019/3/6)
https://sr.ithaka.org/blog/scale-is-existential/

盛岡市立図書館・盛岡市渋民図書館、東日本大震災に関する展示を実施

岩手県の盛岡市立図書館が、2019年3月1日から31日まで、ミニ展示「復興八年-2011.3・11-震災から八年。綴られた記録と復興のこれから」を実施しています。報道によると、震災以前や当時の記録、震災後の復興をたどる資料など150冊が展示されているとのことです。

また、盛岡市渋民図書館でも震災の記録や復興を書いた書籍、視聴覚資料などを展示する「東日本大震災資料展 ◆私たちが災害から学ぶべきこととは何か◆」が3月2日から3月24日まで開催されています。

盛岡市立図書館からのお知らせ
http://www.city.morioka.iwate.jp/kurashi/kokyoshisetsu/tosho/1000803.html
※「復興八年-2011.3・11-震災から八年。綴られた記録と復興のこれから」の項目があります。

静岡県立中央図書館、2019年3月14日からの全てのサービスの再開を発表

静岡県立中央図書館が、閲覧室の床のひび割れへの安全対策工事終了にともない、2019年3月14日から全てのサービスを再開すると発表しました。

再開後は各種展示や本の福袋が実施されるほか、3月14日及び3月17日には静岡茶のサービスが予定されています。

3月14日から全てのサービスを再開します(静岡県立中央図書館)
https://www.tosyokan.pref.shizuoka.jp/contents/info/2019/201903_servicesaikai.html

参考:
静岡県立中央図書館、閲覧室床にひび割れが発見され、安全対策実施のため臨時休館:休館期間は3か月から4か月程度を予定
Posted 2017年7月3日
http://current.ndl.go.jp/node/34289

茨城大学図書館、貴重資料「菅文庫」の修繕をめざすクラウドファンディングを開始

2019年3月11日、茨城大学図書館が、同館所蔵の貴重資料「菅文庫」の修繕をめざすクラウドファンディングを開始しました。

菅文庫は、幕末の水戸藩の史学者・菅政友(かんまさすけ)の収集した蔵書の大部分を収めたもので、地元水戸に関する資料や、菅政友が専門とする史学関係に加え、国学・文学・儒学・地誌・法制・経済から理学・医学等まで幅広い内容の蔵書を含む漢籍・国書約1万点のコレクションです。

今回のプロジェクトは、損傷のひどい資料の中でも重要度の高い、菅政友自身が書写した写本を中心に修繕することを目指すものです。目標金額100万円を達成した場合、茨苑祭(茨城大学水戸キャンパス学園祭)での修復資料の展示や、ギャラリートークなども予定されています。

募集期間は3月11日から4月19日までです。

貴重資料「菅文庫」の修繕をめざすクラウドファンディングを公開しました(3館共通)(茨城大学図書館,2019/3/11)
http://www.lib.ibaraki.ac.jp/news/index.php?id=252

3月 11日

米・公共図書館協会(PLA)、米国国立衛生研究所(NIH)の研究事業“All of Us”の認知度向上を目的とした医学図書館全米ネットワーク(NNLM)との連携強化を発表

2019年3月4日、米国図書館協会(ALA)の公共図書館協会(PLA)が、国立医学図書館(NLM)の事業である医学図書館全米ネットワーク(National Network of Libraries of Medicine:NNLM)との連携を強化すると発表しています。

両機関は、2017年に、公共図書館職員の健康情報に関する知識・能力を向上させる“Healthy Communities”イニシアチブを実施しましたが、米国の100万人以上の住民からデータを収取することで研究を加速し健康を改善することを目的とした米国国立衛生研究所(NIH)の研究事業“All of Us”の認知度向上のため今月から連携するとしています。

“All of Us”の中核にある医療制度の不平等改善への取り組みは、PLAの戦略計画の目標における「平等・多様性・包括性そして社会的公平性」に沿うものであるとし、今後15か月間、両機関は連携し、公共図書館が健康リテラシを向上させ、健康に関する研究の不平等に取り組み、地域における健康支援団体や医療従事者との連携を強化することを支援します。

米・Library Journal誌、2019年の「図書館界を動かした人、揺るがせた人」54人を発表

米国のLibrary Journal(LJ)誌(オンライン)が、2019年版の「図書館界を動かした人、揺るがせた人」(Movers & Shakers)として54名の図書館員を発表しています。

米国の図書館界に新しい風を吹き込んだ図書館員たちを選出するもので、アドヴォカシー分野(ADVOCATES)、組織を変えた人(CHANGE AGENTS)、コミュニティを作った人(COMMUNITY BUILDERS)、デジタル開発者(DIGITAL DEVELOPERS)、教育分野(EDUCATORS)、革新者(INNOVATORS)、の6つの分野から選ばれています。

革新者(INNOVATORS)には、ワシントン大学図書館の日本研究司書である田中あずさ氏も選出されており、受賞者プロフィールのページでは、田中氏が携わった「日本学多巻資料の総目次・索引電子化プロジェクト」の紹介がなされています。

2002年の開始以来“Movers&Shakers”に選出された図書館員は900人を超えました。

近畿大学貴重資料デジタルアーカイブで貴重書27タイトルが追加公開:コペルニクス『天球の回転について』(1543年)など

2019年3月6日、近畿大学中央図書館は、近畿大学貴重資料デジタルアーカイブにおいて同大学が所蔵する貴重書のなかから27タイトルを新たに公開したことを発表しました。

主な公開資料として、コペルニクス『天体の回転について』(1543年)やホッブズ『リヴァイアサン』(1651年)、鳥居清満筆『分福茶釜』(江戸時代後期刊)など14タイトルが紹介されています。

【近畿大学貴重資料デジタルアーカイブ】27タイトルを新たに公開しました(近畿大学中央図書館, 2019/3/6)
https://www.clib.kindai.ac.jp/news/2019/0306-27_2.html

近畿大学貴重資料デジタルアーカイブ
https://kda.clib.kindai.ac.jp/rarematerials/

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館(宮城県)がオープン

2019年3月10日、気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館(宮城県)がオープンしました。

被災した気仙沼向洋高校旧校舎に「震災伝承館」を加えた施設であり、旧校舎を見学できるほか、展示室や震災関連映像を上映する映像シアター等が設けられています。

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館オープン(気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館, 2019/3/8)
http://www.kesennuma-memorial.jp/event/detail.php?id=2

施設案内(気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館)
http://www.kesennuma-memorial.jp/about/

札幌市中央図書館、新しく「認知症コーナー」「LLブックコーナー」「LGBTコーナー」を設置

2019年3月6日、札幌市中央図書館が、1階図書室内に、新しく「認知症コーナー」「LLブックコーナー」「LGBTコーナー」を設置したと発表しています。

中央図書館1階図書室内に新しいコーナーができました(札幌市の図書館,2019/3/6)
https://www.city.sapporo.jp/toshokan/gyoji/chuo/20190306nintisyonado.html

参考:
E2019 - 認知症にやさしい図書館ガイドライン
カレントアウェアネス-E No.346 2018.05.17
http://current.ndl.go.jp/e2019

【イベント】公開フォーラム「被災地と史料をつなぐ―歴史資料の被災状況と保存技術の共有―」(3/16・仙台)

2019年3月16日、東北大学災害科学国際研究所において、同研究所等主催の「公開フォーラム「被災地と史料をつなぐ―歴史資料の被災状況と保存技術の共有―」が実施されます。

阪神・淡路大震災や東日本大震災から、2018年に発生した西日本豪雨まで、被災地となった地域において展開した被災資料の救済に関しての報告が行われます。また、資料保存技術の公開・共有として、襖や屏風の下張り文書の保存技術についてのワークショップが実施されます。

定員は40人程度で、参加には事前の申し込みが必要です。

内容は以下の通りです。

第1部 各地の被災資料救済の事例(各報告20分+質疑5分)
・奥村弘氏(神戸大学大学院人文学研究科長)
「全国へ広がった史料ネットの活動―1995年阪神・淡路大震災から2018年自然災害へ」
・蝦名裕一氏(東北大学災害科学国際研究所准教授)
「東日本大震災以降の気仙郡における史料保全活動」
・加藤明恵氏(神戸大学大学院人文学研究科特命助教)
「大船渡被災資料の整理作業報告と史料紹介」
・今津勝紀氏(岡山大学大学院社会文化学研究科教授)
「西日本豪雨における被災資料救済の現状と課題」

岩手県立図書館、図書館映画会「証言記録 東日本大震災 第19回 岩手県大船渡市~静かな湾に押し寄せた大津波~」を上映:企画展「岩手の災害史」のギャラリートークや震災当日の様子を写真で紹介しながら館内を回る「図書館さんぽ」も実施

岩手県立図書館が、2019年3月10日・11日に実施する図書館映画会にて「証言記録 東日本大震災 第19回 岩手県大船渡市~静かな湾に押し寄せた大津波~」を上映します。

10日の映画会終了後には企画展「岩手の災害史」のギャラリートークが開催されたほか、11日には、東日本大震災発生から8年の日にあわせて、同館が入居するいわて県民情報交流センター(アイーナ)の当日の様子を写真で紹介しながら館内を回るとともに、「震災関連資料コーナー」を案内する図書館さんぽ特別開催「語り継ぐあの日の図書館と『震災関連資料コーナー』」が行われます。

@iwate_pref_lib(Twitter,2019/3/9)
https://twitter.com/iwate_pref_lib/status/1104226689725300737

宮城県図書館、東日本大震災文庫展IX「災害にそなえる―今こそ あらためて カクニンしよう―」、震災文庫ミニ展示「災害にそなえる」 、音と映像のフロア企画展示「3.11特集-地震・津波、原発事故、防災関連資料展示-」 を実施

宮城県図書館が、2019年3月9日から6月9日まで、3階の「東日本大震災文庫」において、東日本大震災文庫展IX「災害にそなえる―今こそ あらためて カクニンしよう―」を実施します。「東日本大震災文庫」の資料を中心に、災害に備えるために知っておきたいこと・確認しておきたいことについて紹介する展示です。

あわせて、東日本大震災文庫では、東日本大震災文庫展Ⅸに関連してミニ展示「災害にそなえる」も行われます。災害に対する普段からの備え、証言に基づいた教訓などを掲載している資料の一部が展示されています。

また、1階・音と映像のフロアでも、3月10日から5月25日まで、地震・津波、原発事故、防災関連の資料を展示する「3.11特集-地震・津波、原発事故、防災関連資料展示-」が行われています。

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