アーカイブ - 2019年 3月 14日

ノルウェーの研究機関、Elsevier社の雑誌の購読を停止することを発表

2019年3月12日、ノルウェー国内の研究機関等の、高等教育および研究におけるICTや共同サービスを担当するユニット(Unit – Direktoratet for IKT og fellestjenester i høyere utdanning og forskning)は、今後、ノルウェーの研究機関等でのElsevier社の出版物の購読を停止することを発表しました。

ノルウェーは2024年までに公的な助成を受けた研究成果のOA化を目指しており、Elsevier社との交渉では、ノルウェーの研究者の論文の即時OA化、OAでの出版でも支払総額は増加しないこと、契約の透明性、購読コンテンツへの永続アクセスの保証、論文発行数に基づいた支払モデルを条件に挙げています。両者は今後も継続して交渉を行うと述べています。

ユニットのプレスリリースでは、ノルウェーの研究者の論文は同社の雑誌に年2,000本程度掲載されており、2018年は総額で900万ユーロの購読料と100万ユーロのOA化の費用を支払ったとしています。2019年発行分の論文へのアクセスはできないものの論文の投稿は従来通り可能で、2018年までに刊行された論文の多くにアクセスできると述べています。

「平成30年北海道胆振東部地震」の被害を受け休館中のむかわ町穂別地球体験館(北海道)、2019年3月31日をもって閉館

2018年9月6日発生した「平成30年北海道胆振東部地震」の被害を受け休館中の、むかわ町穂別地球体験館(北海道)が、2019年3月31日をもって閉館すると発表しました。

営業再開に向けて各種対応を進めてきたものの、展示施設内の損傷が激しく営業を続行するのは困難との判断に至り閉館することとなったものです。

3月21日には、グランドフィナーレイベントの開催が予定されています。

むかわ町穂別地球体験館 閉館のおしらせ(むかわ町穂別地球体験館,2019/3/5)
http://taikenkan.web.fc2.com/last.html

参考:
平成30年北海道胆振東部地震の被害により臨時休館中のむかわ町立穂別図書館(北海道)、4月開館にむけ準備中であると発表
Posted 2019年3月5日
http://current.ndl.go.jp/node/37719

『カレントアウェアネス-E』365号を発行

E2117 - スウェーデン王立図書館によるラボ設置のための調査報告書

近年,主に海外の図書館において,館内にラボを設置する館が増えてきている。スウェーデン王立図書館(NLS)でも図書館ラボ設置のための検討が行われ,2018年にはNLSのラボ(以下「NLSラボ」)に求められる要件について委託調査を行った。その調査の報告書である“datalab.kb.se:A Report for the National Library of Sweden”(以下「報告書」)が,2018年10月,調査に携わったスウェーデンのウメオ大学教授Pelle Snickars氏の個人ウェブサイト上で公開された。章立ては,(1)欧米の国立図書館ラボの調査,(2)デジタル研究(Digital Scholarship),(3)NLSラボ設置のための推奨事項となっている。本稿では報告書の概要を紹介することで,図書館ラボに関する知見を深める材料としたい。

E2116 - 特別コレクションの引用データ記述形式に関する報告書

2018年11月,英国研究図書館コンソーシアム(RLUK),英国国立公文書館(TNA)及び英・Jiscは,特別コレクション(Unique and Distinct Collections:UDCs)の引用データ記述形式について考察した報告書“Citation Capture: Enhancing Understanding of the Use of Unique and Distinct Collections within Academic Research and the Research Outputs Produced as a Result”を公開した。引用データ記述形式の標準化及び収集・保存方法の効率化を進めて,UDCsの利用動向を測定できるようにすること,そして,英国のUDCs所蔵機関が将来計画を策定する際に,引用データを情報源として有効に活用していくための提案を行うことが本報告書の目的である。以下,報告書の内容を紹介する。

E2115 - 研修「公立図書館と大学図書館の共通点と相違点」<報告>

2018年11月7日,大阪大学附属図書館は,豊中キャンパス(大阪府豊中市)にある総合図書館で平成30年度大阪大学職員研修「公立図書館と大学図書館の共通点と相違点」を開催した。

E2114 - 新沖縄県立図書館のオープン

沖縄県立図書館は今年で110年目となる。沖縄学の父とも呼ばれる伊波普猷(いはふゆう)を初代館長として,1910年8月に開館した。当初は当時の沖縄県庁内に館を構えていたが,戦争によってすべての資料は一度失われてしまった。戦後に県内の各地を転々としつつも,1964年3月に那覇市寄宮に開館し,1983年11月に同地に新館開館した。しかし,その後30年以上の月日がたち,施設は老朽化し,資料保存のための空間の不足等が問題となっていた。また,近年の高度情報化や社会の変化により,利用者が図書館に求める機能も多様化・専門化し,当館の果たすべき役割や機能を見直す時期となっていた。そのような課題に対応するため,2014年3月に「新県立図書館基本計画」を策定し,2018年12月15日,現在の那覇市泉崎に移転し,新オープンした。

韓国国会図書館(NAL)、同館主導で創設した韓国学術情報協議会に「第4次産業革命対応」「国家学術情報ニューラルネットワーク形成」「著作権法改正」に関する分科委員会を設置

2019年3月13日、韓国国会図書館(NAL)が、同館が主導して創設した韓国学術情報協議会に、図書館界の未来の変化と革新をリードし学術情報の共同活用と連携を強化するため、「第4次産業革命対応分科委員会」「国家学術情報ニューラルネットワーク形成分科委員会」「著作権法改正分科委員会」を設置したと発表しています。

分科委員会の委員は、国会図書館・法院図書館・西江大学校図書館・漢陽大学校図書館・韓国科学技術情報研究院・韓国著作権委員会などから選出されています。

同日開催された会議では、ビックデータ・クラウド・ブロックチェーン等の第4次産業革命の中心技術の図書館での活用案や、デジタル時代の著作権法に関する課題への共同対応などが議論されました。

国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)に、「岩手県の自然災害と東日本大震災に関する資料リポジトリ」を追加

2019年3月13日、国立国会図書館(NDL)は、国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)に、「岩手県の自然災害と東日本大震災に関する資料リポジトリ」を追加しました。

このリポジトリは,岩手大学図書館,岩手大学地域防災研究センターが所蔵する,岩手県の自然災害および東日本大震災に関する資料を収録するものです。

岩手県の自然災害と東日本大震災に関する資料リポジトリ (岩手大学) ~ひなぎく新規追加コンテンツからの紹介(52) (国立国会図書館東日本大震災アーカイブ, 2019/3/13)
http://kn.ndl.go.jp/static/2019/03/13

岩手県の自然災害と東日本大震災に関する資料リポジトリ
http://rndd.iwate-u.ac.jp/

LYRASISとDuraSpace、正式に合併へ

2019年3月13日、米国の図書館等のネットワークLYRASISと、非営利団体DuraSpaceが、2019年7月1日までに正式に合併すると発表しました。

合併後の名称はLYRASISで、新組織内にDuraSpaceのオープンソースのソフトウェアに関する事業およびLYRASISのコミュニティ支援事業の拠点となる“DuraSpace Community Supported Programs division”が設置されます。

Press Release: LYRASIS and DuraSpace Announce Merger(LYRASIS,2019/3/13)
http://lyrasisnow.org/press-release-lyrasis-and-duraspace-announce-merger/

島根大学附属図書館、2019年3月25日から3月29日まで、学習・教育支援等を目的に小・中学生への一部施設の開放を試行

島根大学附属図書館が、2019年3月の大学休業期間中の一部期間中(3月25日から3月29日まで)、小・中学生を対象に、同館本館の一部(主に1階・ラーニングコモンズ)を試行的に開放すると発表しています。

自宅以外に学習できる場所の少ない地域の子どもや、長期休業中に子どもの居場所がなくて困っている学内構成員への配慮が目的です。

1階ラーニングコモンズでの勉強することができ、学生のボランティアスタッフに勉強を教えてもらうことも可能です。

その他、同館が松江市立図書館から借りた本の閲覧が可能で、3月29日には松江市立図書館の移動図書館も運行されます。また、3月26日・3月28日には図書館ツアーも実施されます。

小学生の利用には保護者の同伴が必要です(ただし、同大学と同じ校区の小学校及び同大学附属小学校の5年生・6年生は同伴不要)。

<試行>小中学生の皆さんへ一部施設を開放します!(3/25~3/29)(島根大学附属図書館,2019/3/1)
https://www.lib.shimane-u.ac.jp/new/2019022600028/

徳島県立図書館、「とくしまデジタルアーカイブ」に「阿波国文庫」「阿波名所図会」「四国徳島写真帖」を追加

徳島県立図書館が、2019年3月11日付けで「とくしまデジタルアーカイブ」に「阿波国文庫」「阿波名所図会」「四国徳島写真帖」を追加したと発表しています。

徳島県立図書館 トピック
https://library.tokushima-ec.ed.jp/
「「阿波国文庫」「阿波名所図会」「四国徳島写真帖」をADEAC:デジタルアーカイブシステムに公開しました(2019.03.11)」とあります。

徳島県立図書館/とくしまデジタルアーカイブ
https://trc-adeac.trc.co.jp/WJ11C0/WJJS02U/3600115100

岡山大学附属図書館、貴重資料データベース「古文献ギャラリー」の公開を発表:IIIFを採用・申請なしでの二次利用可

岡山大学附属図書館が、2019年3月29日に、貴重資料データベース「古文献ギャラリー」を正式公開すると発表しました。正式公開に先立ち3月20日からは仮運用するとしています。

これまでインターネットで公開していなかった国指定重要文化財の「信長記」、岡山藩・池田家の江戸藩邸に関する資料であり原本である可能性の高い「備藩邸考」、多くの写本中でも異彩を放つ珍本「平家物語」(小野文庫)の全文が公開されるとのことです。

また、同データベースはIIIFを採用しているほか、搭載される画像の2次利用に関して申請は不要としています。

これにともなって、既に公開されている「三浦家文書デジタルギャラリー」は3月29日以降「古文献ギャラリー」に移行し、4月26日で閉鎖されます。

貴重資料データベース「古文献ギャラリー」の公開と「三浦家文書デジタルギャラリー」の移行について(岡山大学附属図書館,2019/3/14)
http://www.lib.okayama-u.ac.jp/news/news_id8388.html