アーカイブ - 2019年 2月 12日

人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)、華北交通アーカイブ正式版を公開:京都大学総合博物館でも関連展示を開催

2019年2月12日、人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)は、華北交通アーカイブ正式版の公開を発表しました。

華北交通写真を、華北交通株式会社(1939–45)が事業を行っていた交通網とリンクさせることで、写真のテーマや撮影地から華北交通株式会社の活動を明らかにする研究データベースです。

華北交通写真とは、中国の北部・西北部一帯の交通インフラを管轄していた華北交通株式会社旧蔵の広報用のストックフォトです。その数量は3万5千点余りに及び、戦後は京都大学人文科学研究所で保管されてきましたが、今回インターネット上で全写真データが公開されました。

キーワード、撮影年月、撮影駅、検閲印などによる詳細検索機能が提供されているほか、写真の自動タグ付けや自動カラー化の技術も採用されており、ボタンにより「オリジナル写真」と「自動カラー化写真」の切り替えが可能となっています。また、写真データ及びメタデータのライセンスはCC BYとなっています。

本アーカイブの公開と関連して、2019年2月13日から4月14日の期間、京都大学総合博物館において華北交通写真の現物を展示する特別展「カメラが写した80年前の中国―京都大学人文科学研究所所蔵 華北交通写真」が開催されます。

米国、マラケシュ条約の批准書をWIPOに寄託

2019年2月8日、世界知的所有権機関(WIPO)は、米国が同日にマラケシュ条約の批准書をWIPO事務局長に寄託したことを発表しました。

同条約の第19条(b)によれば、締約国について、当該国がWIPO事務局長に批准書又は加入書を寄託した日から3か月後に発効するとされています。そのため、3ヶ月後の2019年5月8日から同条約が米国内で発効します。

United States of America Joins WIPO’s Marrakesh Treaty as 50th Member In Major Advance for the Global Blind Community(WIPO, 2019/2/8)
https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2019/article_0002.html

米国図書館協会(ALA)、「図書館の権利宣言」(Library Bill of Rights)を改定:利用者のプライバシーと機密性保持に関する条項を追加

2019年2月7日、米国図書館協会(ALA)は、「図書館の権利宣言」(Library Bill of Rights)の改定を発表しました。

図書館利用者のプライバシーと機密性保持を保証するという考えに焦点を当てた第7項、

“All people, regardless of origin, age, background, or views, possess a right to privacy and confidentiality in their library use. Libraries should advocate for, educate about, and protect people’s privacy, safeguarding all library use data, including personally identifiable information.”
(全ての人々は、出身・年齢・経歴・見解を問わず、自身の図書館利用におけるプライバシーと機密性保持の権利を有する。図書館は、人々のプライバシーについて擁護・教育・保護し、個人を特定できる情報を含む全ての図書館利用データを保護しなくてはならない)

を追加したもので、ALAの冬季大会において評議会で採択されました。

大学図書館における計量書誌学・オルトメトリクスを活用したサービス(米国、カナダ、オランダ)

2019年1月31日、米国の調査会社Primary Research Groupが、米国、カナダ、オランダの5つの大学において、大学図書館員が教職員・学生向けに行っている計量書誌学・オルトメトリクス(altmetrics)を活用したサービスの状況を調査したレポート” Profiles of Academic Library Efforts in Bibliometrics & Altmetrics”を発表しました。

調査対象はカナダのウォータールー大学、ロイヤルローズ大学、米国のバージニア工科大学、イーストテネシー州立大学、そしてオランダのデルフト工科大学です。各図書館の取り組みを紹介するとともに、教員・学生のニーズをどのように把握し、現在・将来のニーズのためにどう行動すべきかや、計量書誌学・オルトメトリクスをほかのサービスとどう統合するか、それぞれの分野・部門にどう適用すべきかといったことについて示唆を与える内容となっているとのことです。

なお、本文は有料です。

全国遺跡報告総覧、報告書詳細画面に引用表記を表示し「クリップボードにコピーボタン」も追加

2019年2月8日、奈良文化財研究所が、全国遺跡報告総覧の報告書詳細画面に引用表記を自動表示するようにしたと発表しています。加えて、入力ミスなく簡単に引用できるよう「クリップボードにコピーボタン」も追加しています。引用の表記方法は、考古学系雑誌の表記方法を参考にしています。

あわせて、同総覧にアクセスしてすぐキーワード検索ができるように、カーソルが検索ボックスに初期表示するように変更されています。

全国遺跡報告総覧:報告書を手軽に引用!調査研究を支援する機能を追加(なぶけんブログ,2019/2/8)
https://www.nabunken.go.jp/nabunkenblog/2019/02/inyo.html

参考:
全国遺跡報告総覧「遺跡 (抄録) 検索」にフリーワード検索機能が追加:PDFの有無による絞込みも可能に
Posted 2019年2月5日
http://current.ndl.go.jp/node/37520

PLOS、Plan Sの実現にかかる手引きへのフィードバックを発表

2019年2月10日、PLOSはブログ上でPlan Sの実現にかかる手引きに関するフィードバック(2019年1月31日付け)を発表しました。

Plan SがPLOSの目標に完全に合致するものであるとして指示しつつ、以下の点等についてコメントしています。

・研究評価について、DORAへの署名以外にどのような変革促進の構想があるのか

・購読型契約からオープンアクセス(OA)モデルまでの「移行契約」は購読雑誌を出版している大規模出版社に有利である。移行の終期を明文化することが要件であるべきである

・OAリポジトリへの登録について、少数のよく知られたリポジトリに対象を限定したほうがコスト増・煩雑さを防げるのではないか

・APC上限を設けると、上限までAPCを値上げする雑誌が増える可能性を考えるべき。英国の大学の学費で実際にそうした現象が起こった

長崎県立・大村市立一体型図書館「ミライon図書館」の開館日が2019年10月5日に決定

2019年2月8日、長崎県立長崎図書館が、長崎県立・大村市立一体型図書館「ミライon図書館」の開館日が2019年10月5日に決定したと発表しています。

現在行っているこども室での閲覧サービスは2019年5月31日で終了します。

長崎県立長崎図書館 新着情報
http://www.lib.pref.nagasaki.jp/
※「2019年2月8日 ミライon図書館開館日決定のお知らせを掲載しました」とあります。

ミライon図書館開館日決定について(長崎県立長崎図書館)
http://www.lib.pref.nagasaki.jp/#01

参考:
移転のため休館中の長崎県立長崎図書館、一部資料の閲覧サービス実施を発表
Posted 2019年1月28日
http://current.ndl.go.jp/node/37465

Plan Sへの反応や関連ニュース等をまとめたリンク集公開

2019年2月10日、ケンブリッジ大学Office of Scholarly Communicationのブログ”Unlocking Research”において、Plan Sに関連するニュースやPlan Sへの反応等をまとめたリンク集” Plan S – links, commentary and news items”が公開されました。

このリンク集ではcOAlition Sによる公式発表等に加え、Plan Sに対する多様な反応へのリンクがまとめられています。随時更新を続けるとのことで、加えるべきものがあれば指摘してほしい旨がリンク集の冒頭で述べられています。

また、そのほかにPlan S関連の情報をまとめて入手する方法として、ソーシャルタギングでオープンアクセスに関するニュースを集約する試み“OATP”でタグ“oa.plan_s”を閲覧すること等が紹介されています。