アーカイブ - 2018年 7月

7月 19日

オーストラリア国立図書館(NLA)が所蔵するオーストラリア先住民の言語を採録したコレクションのデジタルアーカイブが公開

2018年6月11日、オーストラリア国立図書館(NLA)が、“Digital Daisy Bate”を公開しています。

民族学者・ベイツ(Daisy Bates)が採録した、西オーストラリアのオーストラリア先住民(Aboriginal)の言語に関するコレクションをオンラインで利用できるようにしたもので、メルボルン大学芸術学部・オーストラリア研究会議(ARC)・ARCのダイナミックな言語に関する研究拠点(Centre of Excellence for the Dynamics of Language)・NLAの支援を受けて、メルボルン大学のNick Thieberger准教授が作成しました。

古いものでは採録時期が1900年代に遡る2万3,000ページ分のオーストラリア先住民の言語のリストや4,000ページ分のタイプ打ち原稿等がデジタル化され検索・閲覧できるようになっており、検索結果画面では、オリジナルの画像とテキスト・注釈が並べて表示されます。

7月13日にARCが公開したNick Thieberger准教授へのインタビュー記事によると、今回のデジタル化にあたっては、人文科学のテキストの符号化・交換のための規格TEIの技術が用いられているようです。

西予市民図書館野村分館(愛媛県)、雑誌を避難所に貸出し:施設はクールシェアスポットとして開放

愛媛県の西予市民図書館野村分館が、平成30年7月豪雨以降の開館・サービス状況をウェブサイトで公表しています。

同館は浸水被害はなく7月12日より開館しており、クールシェアスポットとして住民に開放されているとのことです。

また、貸出し可能な雑誌は避難所に貸出しを行なっていること、駐車場に仮設風呂が開設され駐車できないため近隣の駐車場を使用してほしいことなどが記載されています。

お知らせ(西予市民図書館)
http://lib.city.seiyo.ehime.jp/opac/wopc/pc/pages/Information.jsp
※2018/07/13欄に「災害後の図書館開館について(野村分館)」とあります。

参考:
平成30年台風第7号と前線等による大雨の図書館への影響
Posted 2018年7月9日
http://current.ndl.go.jp/node/36293

高梁市図書館(岡山県)、平成30年7月豪雨の被災者を対象に風呂・シャワーを無料で開放している施設に図書を配置

岡山県の高梁市図書館が、平成30年7月豪雨の被災者を対象に風呂・シャワーを無料で開放している高梁総合文化会館及び市青少年研修センターに図書を配置していることが地元紙で報じられています。

高梁の被災者へ「読書楽しんで」 (47NEWS(山陽新聞),2018/7/18)
https://www.47news.jp/localnews/2570197.html

7月 18日

北米研究図書館協会(ARL)、加盟館・医学図書館・法律図書館の2015-2016年度版統計を刊行

2018年7月17日、北米研究図書館協会(ARL)が、2015-2016年度の3種類の統計を公開しました。

いずれも、コレクション、スタッフ、予算、サービス等に関する統計がまとめられていて、それぞれ、米国とカナダのARL加盟館124機関、医学図書館58機関、法律図書館72機関が対象となっています。

ARL Statistics 2015–2016 Publications Released(ARL,2018/7/17)
http://www.arl.org/news/arl-news/4571-arl-statistics-2015-2016-publicati...

ARL Statistics 2015-2016
https://doi.org/10.29242/stats.2015-2016

岡山県立記録資料館、「平成30年7月豪雨」により水損被害を受けた資料の取り扱いに関する相談を受付け

岡山県立記録資料館が、「平成30年7月豪雨」により水や泥の被害を受けた資料の取り扱いに関する相談を受付けています。

新着情報一覧(岡山県立記録資料館)
http://archives.pref.okayama.jp/topic.html
※2018.07.11欄に「岡山県立記録資料館では、豪雨災害で水や泥の被害を受けた資料の取り扱いについてご相談をお受けしています。お気軽にお問い合わせください。」とあります。

参考:
岡山史料ネット、民間所在の歴史資料の保全を呼びかけ
Posted 2018年7月9日
http://current.ndl.go.jp/node/36291

広島大学文書館、広島市公文書館・広島県立文書館からの支援要請により、平成30年7月豪雨で水損被害を受けた学校文書の修復作業を実施

広島大学文書館が、2018年7月17日に、平成30年7月豪雨で水損被害を受けた学校文書の修復作業を実施したと発表しています。

冠水した広島市安佐北区の深川小学校の水損被害を受けた学校文書に関して広島市公文書館からの支援要請を受けた広島県立文書館が、「災害等の発生に伴う史・資料保護に関する相互協力協定」に基づき、広島大学に協力を要請したものです。

県、市、大学の3機関から職員やボランティア学生約20人が学校文書等約870冊の修復作業を行なったとのことです。

他にも被災した文書や文化財の保護について依頼があれば、3機関で連携を図って可能な限り対応していきたいとしています。

広島大学文書館が豪雨災害で水損した学校文書の修復作業を行いました(広島大学,2018/7/18)
https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/46391

米・Global Family Research、早期教育への家族の関与を促進するための州図書館行政機関の役割をまとめた政策概要を公表

2018年7月11日、学内外での子どもの成功のために家族・コミュニティーを支援する、米・Global Family Researchプロジェクトが、政策概要(policy brief)“Leading Family Engagement in Early Learning: The Role of State Library Administrative Agencies”(2018年6月付)を公開しました。

今回の政策概要では、カリフォルニア州・コロラド州・ジョージア州・メリーランド州の州立図書館が実施した、早期リテラシープログラムへの家族の関与促進のための取組(ビジョンの策定、州全体での連携、地域の図書館革新のための資金や権限の付与、専門能力開発のための機会の提供、複数の資金源の活用)を紹介するとともに、州立及び地域の図書館や、子ども・家族にサービスを提供する他の州立機関を対象に、家族中心の学習プログラムを策定・改善するための提言や、指針となる質問を提供しています。

また“Leading Family Engagement in Early Learning: A Supplemental Guide”は、図書館の指導者が、家族の関与を促進する取組を理解するためのリソースのリストとなっています。

ニューヨーク公共図書館・ブルックリン公共図書館・クイーンズ公共図書館、図書館利用者カード保持者が無料で市内の文化機関を利用できるプログラム“Culture Pass”を開始(米国)

2018年7月16日、米・ニューヨーク市のニューヨーク公共図書館(NYPL)・ブルックリン公共図書館・クイーンズ公共図書館が、市内の博物館・美術館といった文化機関を無料で利用できる“Culture Pass”プログラムの開始を発表しました。

3館の利用者カードを所持していれば、市内の文化機関を無料利用できるパス(2名から4名用)を借りることができるプログラムで、専用ウェブサイトから訪問日や訪問機関を選択して申込む仕組みとなっています。

Culture Pass: Get Free Access to NYC Museums with a Library Card(NYPC,2018/7/16)
https://www.nypl.org/blog/2018/07/16/culturepass

オープンソースのディスカバリーサービス“VuFind”のバージョン5.0が公開

米国のヴィラノヴァ大学図書館が開発しているオープンソースのディスカバリーサービス“VuFind”のVersion 5.0が、2018年7月16日に公開されました。

EU一般データ保護規則(GDPR)に準拠するための機能、新規資料・トレンドといった資料発見のためのインターフェイス、Ex LibrisのAlmaとの互換性、利用者による履歴へのアクセス(オプション)などといった機能が追加されています。

VuFind 5.0 Press Release(Vufind,2018/7/16)
https://vufind.org/wiki/changelog:release-5-0

参考:
オープンソースのディスカバリーサービス“VuFind”のバージョン4.0が公開
Posted 2017年7月11日
http://current.ndl.go.jp/node/34341

九州工業大学附属図書館、学生の建築デザイン設計に関する課題の優秀作品展『新・九工大附属図書館の設計』を開催中

九州工業大学附属図書館が、2018年8月8日まで、『新・九工大附属図書館の設計』展を開催中です。

工学部建設社会工学科建築学コース3年次の学生の建築デザイン設計の課題である「戸畑キャンパス附属図書館および旧マテリアル棟跡地における新・図書館の計画提案」の優秀作品6点の模型及びポスターを展示するものです。

九州工業大学附属図書館 [お知らせ]
https://www.lib.kyutech.ac.jp/library/?q=ja/news
※「【本館】『新・九工大附属図書館の設計』作品展開催 2018/07/13(金)」とあります。

【本館】『新・九工大附属図書館の設計』作品展開催(九州工業大学附属図書館)
https://www.lib.kyutech.ac.jp/library/?q=ja/node/553

7月 17日

シンガポール国家図書館委員会法(NLB Bill)の改正法案が可決:オンライン資料が納本対象に

2018年7月9日、シンガポール国会において、シンガポール国家図書館委員会法(NLB Bill)の改正法案が可決しました。

同日付のThe Straits Times紙によると、今回の改正により、NLBでは、著作権者からの書面による同意なく、電子書籍、オンライン雑誌等、電子的形態のみで出版された同国関連出版物の収集が可能となるとのことです。

また、議員からの質問に対するS.Iswaran情報通信大臣の回答に拠れば、ウェブアーカイブに関しては、収集対象は.sgドメインのウェブサイトに限定し、ソーシャルメディアは対象外であり、シンガポール以外のウェブサイトについては許諾を得て収集すると回答しています。収集頻度は年1回で、時事的問題については例外規定が設けられます。加えて、ウェブアーカイブの実施にあたって、インターネット上の音源や映画映像などの収集の問題を解決するために、著作権法の改正も行なうとしています。

一方、国際的な慣行に従って、NLBでは、パスワードで保護されていたり、購読者限定のコンテンツについては収集しないとのことです。また、著作権法改正により、館内のコンピューターで収集コンテンツの利用が可能となったとしても、利用者がそのようなコンテンツをコピー・配布できないようにすると回答しています。

Open Preservation Foundation(OPF)が2018年から2021年までの戦略計画を発表

2018年7月4日、デジタル資料の長期保存を目指す非営利団体Open Preservation Foundation(OPF)が、2018年から2021年までの新たな戦略計画を発表しました。

その中で、「行動計画」(Action Plan)として、OPFの開発するツールに関する研修コースの構築、会員への技術的な支援の提供、ソフトウェアやプロジェクトの品質を測る指標の確立、OPFの成果物のロードマップ構築等が挙げられています。

Open Preservation Foundation launches new strategy(OPF, 2018/7/4)
http://openpreservation.org/news/open-preservation-foundation-launches-n...

倉敷市立図書館(岡山県)、真備図書館の被害状況を撮影した写真を公開

2018年7月16日、岡山県の倉敷市立図書館が、同市立真備図書館の平成30年7月豪雨による被害状況を撮影した写真を公開しました。

開架室、新聞・雑誌コーナー、事務室の様子を撮影した写真が掲載されています。

倉敷市 お知らせ
http://lib.kurashiki-oky.ed.jp/
※「【お知らせ】真備図書館の被害状況について(2018.7.16)」とあります。

開架室 [JPG:285KB] 
http://lib.kurashiki-oky.ed.jp/kaika_s.jpg

新聞・雑誌コーナー [JPG:268KB]
http://lib.kurashiki-oky.ed.jp/zassi_s.jpg

東邦大学医学メディアセンター本館、平成30年7月豪雨被災地への文献複写サービスの無料提供を開始

2018年7月13日、東邦大学医学メディアセンター本館が、平成30年7月豪雨被災地への文献複写サービスの無料提供を開始しました。

対象者は、京都府・岡山県・広島県・愛媛県・福岡県の大学・病院・医療関連機関に所属し、被災により文献入手が困難な人,あるいは救護・復興活動に従事する医療者(病院図書室・個人院を含む)で、対象者からの同館所蔵資料(無料提供できる電子版を含む)への文献複写依頼に対して、複写料金・送料を無料とし、希望する方法(普通郵便,速達,FAX)で送付・送信します。

期間は、2018年7月13日から8月31日までです。

西日本豪雨被災地への文献複写サービス無料提供について(東邦大学医学メディアセンター本館,2018/7/13)
http://www.mnc.toho-u.ac.jp/mmc/hisai_rain2018.php

愛媛資料ネットがtwitterアカウントを開設し、民間所在の歴史資料の保全を呼びかけ

2018年7月15日、愛媛資料ネットがTwitterアカウントを開設し、民間所在の歴史資料の保全を呼びかけています。

@ehime_s_n(Twitter,2018/7/15)
https://twitter.com/ehime_s_n/status/1018441631937150976

参考:
愛媛資料ネット、「平成30年7月豪雨」により水損被害を受けた資料の修復作業を開始
Posted 2018年7月12日
http://current.ndl.go.jp/node/36315

岡山史料ネット、民間所在の歴史資料の保全を呼びかけ
Posted 2018年7月9日
http://current.ndl.go.jp/node/36291

京都府立図書館、「平成30年7月豪雨による京都府内の図書館の被害について」をウェブサイトで公開

2018年7月15日、京都府立図書館が、「平成30年7月豪雨による京都府内の図書館の被害について」をウェブサイトで公開しました。

福知山市立図書館大江分館及び伊根町コミュニティセンターほっと館図書情報室の被害状況が掲載されています。

平成30年7月豪雨による京都府内の図書館の被害について(7月15日公表)(2018/7/15)
https://www.library.pref.kyoto.jp/?p=15244

参考:
愛媛県立図書館、「県内の公共図書館の休館状況について」をウェブサイトで公開
Posted 2018年7月12日
http://current.ndl.go.jp/node/36321

7月 13日

マラケシュ条約実施法案が米国上院を通過

2018年6月28日、マラケシュ条約の実施に関する法案“Marrakesh Treaty Implementation Act”(S. 2559)が米国上院を通過しました。

著作権法第121条に規定される視覚障害その他の障害者のための複製に係る例外規定(チェーフィー改正 : Chafee Amendment)に対する若干の改正が行われたため、大統領による署名の前に、下院司法委員会による著作権法改正への同意が必要とのことです。

S.2559 - Marrakesh Treaty Implementation Act(Congress.gov)
https://www.congress.gov/bill/115th-congress/senate-bill/2559/actions
※06/28/2018欄に「Passed/agreed to in Senate: Passed Senate without
amendment by Unanimous Consent」とあります。

米・法律図書館マイクロフォームコンソーシアム、全50州の法令公報のデジタル化プロジェクトの完了を発表

2018年6月21日、米・法律図書館マイクロフォームコンソーシアム(Law Library Microform Consortium:LLMC)が、北米の研究図書館センター(CRL)と共同で実施していた、全50州の法令公報(legislative journal)のデジタル化プロジェクトが完了したと発表しています。

重要な政府資料がオンラインで利用できないという課題に対応するために実施されたもので、CRLが所蔵する法令公報をLLMCに提供して6年をかけてデジタル化作業が行われました。

多くの州の19世紀中ごろから20世紀の最後までの法令公報が含まれまれ、デジタル化された資料は、LLMC及びCRLの会員館において、全文検索可能なPDFファイルとして利用可能です。

同プロジェクトでは今後、長期保存のため、デジタル化原本を地下の安全な書庫に保管するとともに、デジタル化の対象を植民地や海外領土の法令公報に拡大する計画です。

全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)、「西日本豪雨 資料保存利用機関等被災状況」をウェブサイトで公開

2018年7月12日、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)が、平成30年7月豪雨をうけ、資料保存利用機関等被災状況をまとめた「西日本豪雨 資料保存利用機関等被災状況」をウェブサイトで公開しました。

内容は随時更新するとしています。

第1報(2018年7月11日段階)によると、岡山県立記録資料館が「県内の現用公文書の状況について,悉皆調査を行う」、広島県立文書館が「状況は不明。これから県内の状況を把握したい」、愛媛県歴史文化博物館が「館の被災なし。南予地方を中心に民間及び公的施設の所蔵資料が被災。水損資料の保管場所が不足。」となっています。

全史料協 新着情報
http://www.jsai.jp/
※2018.7.12欄に「速報 西日本豪雨 資料保存機関等被災状況」とあります。

西日本豪雨 資料保存利用機関等被災状況 (全史料協)
http://jsai.jp/rescueA/NishinihonHR2018/201807HR1.html

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