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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2018年3月27日、国立国会図書館(NDL)は、ウェブサイトに『NDL書誌情報ニュースレター』2018年1号(通号44号)を掲載しました。
NDLにおける官庁出版物の目録作業や米国における目録データのLinked Data化の紹介記事などを掲載しています。
書誌データの作成および提供 更新情報(国立国会図書館)http://www.ndl.go.jp/jp/data/news.html
NDL書誌情報ニュースレター2018年1号(通号44号)http://www.ndl.go.jp/jp/data/bib_newsletter/2018_1/index.html
2018年3月21日、Springer Nature社が、全世界の7,700人の研究者を対象に実施した研究データ共有に関する調査の報告書“Practical challenges for researchers in data sharing”を公開しました。
論文を出版するにあたってのデータ共有に関する行動・態度の地域別・分野・経歴別の違いや、研究者がデータを共有する際に直面する課題などを調査したものです。
調査から得られた主な知見として、76%の回答者がデータの発見可能性を高めることが重要であると回答したこと、63%の回答者が論文投稿に際して補助資料としてデータを提出するかリポジトリにデータを登録していることをあげています。
また、データ共有のための課題としては、利用可能な形式でデータを整理する(46%)、著作権やライセンスが不明確(37%)、利用可能なリポジトリがわからない(33%)、データを登録する時間がない(26%)、データ共有のコスト(19%)が紹介されています。
高知県立図書館が、2018年3月14日に特定非営利法人高知こどもの図書館と相互協力協定を締結したと発表しています。
同協定により、高知県内の市町村立図書館等は、県立図書館の物流サービスを用いて高知こどもの図書館の蔵書を借りることができるようになります。
協定の開始日は2018年4月1日です。
2018年3月23日、文部科学省は「平成29年度「学術情報基盤実態調査」」の結果を公表しました。同調査は大学の学術情報基盤(大学図書館、コンピュータ及びネットワーク等)の現況を把握し、今後の改善と充実のための基礎資料とすべく、2005年度から毎年実施されているものです。2017年度調査の対象の大学は、国立86、公立89、私立608の計783大学で回答率は100%でした。
調査結果のポイントとして、以下が示されています。
大学図書館編 ・図書館資料費は719億円で、2013年度以降の増加傾向から減少に転じ、2016年度より27億円(3.6%)減少。そのうち、電子ジャーナル経費は302億円で、2016年度より8億円(2.6%)増加。 ・機関リポジトリを持つ大学は、586大学(68.5%)となり、2016年度より50大学(10.3%)増加。 ・512大学(65.4%)がアクティブ・ラーニング・スペースを設置。
2018年4月15日、学際コミュニティTokyo Digital Historyが、東京大学本郷キャンパスで、「2018 Spring Tokyo Digital History Symposium」を開催します。
歴史研究におけるデータ活用方法に関する問いへの答えが求められているという課題認識に基づいて、歴史研究が生み出されるまでの4つのプロセスに応じた4セクションを用意し、各プロセスに関連する情報技術やデジタル・ツールおよび知識を整理して、具体的な研究実践例とともに提示します。
定員は50人程度で、事前の申込みが必要です。参加費は無料です。
詳細な内容は次のとおりです。
セクション 01 情報の入手/Chair:清原和之氏(学習院大学アーカイブズ学専攻助教) 金甫榮氏(渋沢栄一記念財団デジタル・キュレーター/アーカイブズ学) デジタル・アーカイブの多義性/アーカイブズ理論 デジタル時代に史料とどう向き合うか
福田真人氏(東京大学日本史学博士課程3年/近代日本貨幣史) 公文録/史料の階層/Webスクレイピング 巨大な史料群のデータを一括入手する
岐阜県の高山市図書館が、4月からの新住民や図書館未利用者を対象に市役所ロビーで利用案内を実施すると発表しています。
実施日は、2018年3月30日及び4月2日から4月5日までの各日午後2時から3時です。
@TakayamaCityLib(Twitter,2018/3/25)https://twitter.com/TakayamaCityLib/status/977820730040578048
2018年3月20日、徳島県の石井町が、寄付金及びふるさと納税から移動図書館車分として充当される金額をあわせると、移動図書館車を購入できる金額に達したため、「移動図書館車購入・運用検討協議会」を発足させたと発表しています。
同町では県内の三好市から譲り受けた移動図書館車がありましたが、2016年8月に老朽化のため廃車となっていました。
同協議会での視察・検討の結果、徳島市と同じタイプの、書籍を約3,000冊積載できる3.5トンのトラックタイプの図書館車を導入する方向で進めることとなりました。また、移動図書館車の名称の公募が行われます。
石井町移動図書館車について(石井町,2018/3/20)http://www.town.ishii.lg.jp/docs/2018031900020/
2018年3月22日、名古屋大学附属図書館の事業継続・発展を目的に設立された特定基金「名古屋大学特定基金附属図書館支援事業」が、同館所蔵の「高木家文書」の修理とデジタル画像の作成・公開を目的としたクラウドファンディングを開始しました。
「高木家文書」は、江戸時代、美濃國石津郡時・多良両郷内(現在の岐阜県大垣市上石津地域)を知行地とした旧旗本交代寄合・西高木家の旧蔵文書約10万点で、2001年からデジタル画像化と公開の取組が進められており、現時点で約5万2,000点の整理、2,898点のデジタル画像化が終了していますが、今回のクラウドファンディングは、同事業を継続させることを目的に実施されるものです。
目標金額は150万円で、期日は2018年3月23日から5月22日までとなっています。
@Nagoya.Univ.info.lib.kikin(Facebook,2018/3/22)https://www.facebook.com/Nagoya.Univ.info.lib.kikin/posts/410591046033483
2018年3月23日、九州大学が、伊都キャンパスに10月開館の中央図書館のネーミングライツパートナーの募集を開始しました。
希望価格は年1億円で、愛称設定期間は協議により決定し、応募資格は全ての法人・自然人・団体となっています。
ネーミングライツパートナー募集 [PDF:2ページ](九州大学,2018/3/23)http://www.kyushu-u.ac.jp/f/32727/press_180319.pdf
ネーミングライツ(九州大学)http://www.kyushu-u.ac.jp/ja/university/approach/naming
2018年3月23日、文部科学省が、デジタル教科書の効果的な活用の在り方等に係る調査研究事業の公募を開始しました。
同省では、「デジタル教科書」の円滑な導入を図ることを目的に、「デジタル教科書」導入における留意事項や効果的な活用方法等について検討を行い、教育委員会や学校等が「デジタル教科書」を導入するに当たっての判断に資するガイドライン等を策定することとしています。
今回の公募は、ガイドライン等の策定に向けた調査、資料の収集・分析等のための調査研究事業の委託先を募集するものです。
デジタル教科書の効果的な活用の在り方等に係る調査研究事業(文部科学省,2018/3/23)http://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/detail/1402833.htm
総務省及び独立行政法人統計センターが、2018年4月1日、和歌山市に「統計データ利活用センター」を開設すると発表しました。
「政府関係機関の地方移転にかかる今後の取組について」(平成28 年9月1日まち・ひと・しごと創生本部決定)に基づいて開設されるもので、ICTを活用して高度なデータ解析を実現する統計ミクロデータの提供等の業務を行うことや、和歌山県と協力し地方創生に資する統計データの利活用を推進することが目標として掲げられています。
先進的なデータ利活用の拠点 「統計データ利活用センター」の開設(総務省,2018/3/23)http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01toukei01_02000073.html
2018年3月22日、奈良文化財研究所は、木簡に関する情報を検索するシステム「木簡庫」(MOKKAN-KO)を公開しました。
木簡を調べる「木簡データベース」と、木簡の文字画像を調べる「木簡画像データベース・木簡字典」を統合して検索窓を一つにしており、利便性が向上しています。また「木簡・くずし字解読システム―MOJIZO―」や全国遺跡報告総覧とも連携しており、文字の画像から検索したり、出典となる報告書をダウンロードしたりできます。
日本語版のほか、韓国語版、中国語繁体字版、中国語簡体字版、英語版があります。
公開しました(木簡庫, 2018/3/22)http://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/?c=information&MI=1
007 新木簡データベース「木簡庫」の公開に関する記者発表のご案内(奈良文化財研究所学術情報リポジトリ, 2018/3/22)http://hdl.handle.net/11177/6642
2018年3月15日、国立国会図書館(NDL)は、岩手県が構築した東日本大震災津波関連資料のアーカイブ「いわて震災津波アーカイブ~希望~」の「国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)」への新規追加を発表しました。
いわて震災津波アーカイブ~希望~ ~ひなぎく新規追加コンテンツからの紹介(46)(国立国会図書館東日本大震災アーカイブ, 2018/3/15) http://kn.ndl.go.jp/static/2018/03/15
いわて震災津波アーカイブ~希望~ http://iwate-archive.pref.iwate.jp/
参考: 「いわて震災津波アーカイブ 希望」が公開 Posted 2017年3月30日 http://current.ndl.go.jp/node/33741
2018年3月22日、国立国会図書館は、国立国会図書館サーチと、国立文化財機構の運営する国立博物館所蔵品統合検索システム「ColBase」との連携、及び文化遺産オンラインの一部とのAPI連携を開始しました。
「ColBase」は、国立文化財機構の4つの国立博物館(東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館)の所蔵品を横断的に検索できるサービスです。今回の連携により、国立国会図書館サーチで検索できるようになりました。また、「ColBase」から提供されたメタデータは、APIによる検索とハーベストが可能となりました。
また、文化遺産オンラインの一部とのAPI連携により、国指定文化財等データベースのメタデータが定期的に更新されます。これは、「知的財産推進計画2017」に掲げられた施策「国立国会図書館サーチと文化遺産オンラインにおいては、外部連携インターフェース(API)連携の実現に向け取組を加速化する。」と関係するものです。
2018年3月23日、ユネスコ(UNESCO)及び文化財保存修復研究国際センター(ICCROM)により2016年に編纂・刊行されたハンドブック“Endangered Heritage, Emergency Evacuation of Heritage Collections”の日本語訳『UNESCO・ICCROMによる非常時における文化財の救出と保全の手引き』が刊行され、京都国立博物館のウェブサイトで公開されました。
同ハンドブックは、緊急時における博物館・美術館等の施設が収蔵する文化財の救出・保全に関するマニュアルで、一つの指針として広く用いられているものです。
日本語訳版の翻訳及び編集は、京都国立博物館及び国立文化財機構文化財防災ネットワーク推進室が行なっています。
刊行物等(文化財防災ネットワーク)http://ch-drm.nich.go.jp/news ※「2018年03月23日 【刊行物のご案内】『UNESCO・ICCROMによる 非常時における文化財の救出と保全の手引き』が刊行されました。」とあります。
2018年3月22日、米国公共図書館協会(PLA)が、ナイト財団(Knight Foundation)の助成を受け、フランスのShort Edition社と連携し、米国の4つの公共図書館に短編小説の無料プリンターを設置すると発表しました。
選ばれた図書館は、アクロン・サミット郡公共図書館(オハイオ州)、フィラデルフィア公共図書館(ペンシルバニア州)、リッチランド図書館(サウスカロライナ州)、ウィチタ公共図書館(カンザス州)の4館です。
同プリンターは、短編小説を、1分・3分・5分という話の長さにあわせて紙にプリントアウトすることができるようになっており、同事業は、公共図書館を通じた読書の楽しみの推進や多くの作家が自身の作品を共有できるようにすることを目的としています。
2018年3月22日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)は、同理事会が「高等教育機関における図書館の基準」の改訂を承認したと発表し、同版をウェブサイトで公表しました。
同基準は、大学図書館が学生の教育や所属機関のミッション達成等におけるパートナーとしての役割を担うための指針として策定されたもので、2004年に採択され、2011年に1度改訂されています。
Revised Standards for Libraries in Higher Education(ACRL insider,2018/3/22)http://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/15541
Standards for Libraries in Higher Education(ACRL)http://www.ala.org/acrl/standards/standardslibraries
2018年4月17日、医学図書館全米ネットワーク(NNLM)が、既存のWikipediaの希少疾患に関する記事に参考文献を追加するエディタソン(Edit-a-thon)を開催します。
遺伝子および希少病情報センター(GARD)による希少疾患のリストに基づき、米国国立医学図書館(NLM)のGenetics Home Reference、MedlinePlus、PubMed等の情報を用いて行われます。
また参考文献の追加作業の初心者向けに、医師で「ウィキプロジェクト医学」のエディターでもある講師によるウェビナー(ウェブセミナー)がイベントに先だって3月29日に開催されます。
NNLM Wikipedia Edit-a-thon(NNLM,2018/3/20)https://news.nnlm.gov/mcr/nnlm-wikipedia-edit-a-thon/
2018年3月22日、東京大学附属図書館が、「東京大学駒場図書館開館15周年記念誌」を発行し、同館ウェブサイトで公開しました。
ニュース(東京大学附属図書館)https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/contents/news ※「2018-03-22 「東京大学駒場図書館開館15周年記念誌」発行のお知らせ」とあります。
「東京大学駒場図書館開館15周年記念誌」発行のお知らせ(東京大学附属図書館)https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/komaba/news/20180322
2018年3月15日、米国上院に、超党派の議員により、マラケシュ条約の実施に関する法案“A bill to amend title 17, United States Code, to implement the Marrakesh Treaty, and for other purposes”(S. 2559)が提出されました。
Library Jouranal誌等の解説によると、同法案はマラケシュ条約を順守するために米国著作権法第121条を改正するもので、上院の3分の2以上の議員の賛成により法案が成立すると、大統領はマラケシュ条約を正式に批准することができます。
S.2559 - A bill to amend title 17, United States Code, to implement the Marrakesh Treaty, and for other purposes(Congress.gov)https://www.congress.gov/bill/115th-congress/senate-bill/2559
「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
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