アーカイブ - 2018年 2月

2月 23日

Springer Nature社の雑誌掲載論文へのORCID idを義務化するトライアルの結果(記事紹介)

2018年2月21日付けのORCIDのブログで、Springer Nature社が同社の46誌を対象に2017年4月から6か月間実施した、ORCID idを義務化するトライアルの結果を同社の担当者が報告しています。

記事では、義務化を拒否する著者はおらず、研究コミュニティからの反応は肯定的と判断でき、また、同社の14のNature系の雑誌では、論文の受理時にORCID idを提供した責任著者の割合が試験期間中37%から96%に増加したこと(100%とならなかったのは技術的な問題)に加え、トライアル対象外のNature系の雑誌でも26%から45%へ増加したことや、同社のBMCやSpringer系の雑誌では、ORCID idについて責任著者と共著者をわけて追跡することができなかったものの、トライアルに参加した雑誌のORCID id付与率の増加が、義務化していない他の雑誌と比較すると2.5倍速かったことが紹介されています。

また、Nature系の雑誌では、トライアル開始とともに原稿追跡システム(Manuscript Tracking System)上で新しいユーザアカウントとORCIDとをリンクする割合が増加したことも紹介されています。

LODチャレンジJapan 2017の受賞作品が発表:データセット部門最優秀賞は「小倉百人一首LOD」

2018年2月22日、LODチャレンジ実行委員会がLODチャレンジJapan 2017の受賞作品を発表しました。
アプリケーション部門、データセット部門、アイディア部門、ビジュアライゼーション部門、基盤技術部門の5つの部門に加えて、テーマ賞、プラチナスポンサー賞、ゴールドスポンサー賞、パートナー賞の受賞作品が発表されました。

データセット部門最優秀賞には、千葉大学附属図書館の高橋菜奈子氏による「小倉百人一首LOD」が選ばれました。百人一首のデータをLOD化したもので、かるた遊びや坊主めくり等のゲーム作成に必要な情報をデータ化し、歌に詠まれた名所の位置情報や古典籍のオープンデータ等とリンクしています。また、テーマ賞のオープンサイエンス賞には京都府立図書館で勤務する司書による職場内学習グループししょまろはんによる「没年調査ソン」が選ばれています。

2018年3月10日には、慶應義塾大学にて開催される「LODチャレンジ2017シンポジウム-つながるオープンデータ最新事例大集合-」で授賞式および受賞作品のデモ展示が行われます。

米・カリフォルニア大学サンディエゴ校図書館、米国の学生運動の記録の保存等に関する取組“Project STAND”に参加

2018年2月22日、米・カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)図書館が、2018年1月から、米国の学生運動に関する記録の保存と理解を深めるための取組“Project STAND”に参加したことを発表しています。

同プロジェクトは、2016年秋に米・オハイオ州の研究機関により創設され、現在では、イリノイ大学、ミシガン大学など20の大学が参加しており、歴史的に疎外されたコミュニティーに関して問題意識を持つ学生グループによる運動を記録化した一次資料のデジタル化と分析に焦点を当てて活動しています。

UC San Diego Library Joins Project STAND: Archiving Student Activism at Universities and Colleges across the Nation(UCSD Library,2018/2/22)
http://libraries.ucsd.edu/blogs/blog/uc-san-diego-library-joins-project-stand/

カナダ研究図書館協会(CARL)、ケベック州の大学連合BCIと研究データ管理・電子情報保存に関する協力協定を締結

2018年2月22日、カナダ研究図書館協会(CARL)は、ケベック州の大学連合である“Bureau de coopération interuniversitaire” (BCI)と、カナダの研究コミュニティーにおける研究データ管理と電子情報保存へのニーズに関する地域的・国家的課題に関して協力協定を締結したと発表しています。

CARL and BCI Reach Agreement for the Advancement Research Data Management and Digital Preservation in Canada(CARL,2018/2/22)
http://www.carl-abrc.ca/news/carl-bci-rdm-agreement-feb-2018/

筑波学院大学、附属図書館で期間限定のカフェを運営:食のビジネスモデルに関するプロジェクトの成果

茨城県つくば市の筑波学院大学が、同大学の附属図書館において期間限定のミュージアムカフェ「おいしいミュージアム」を、2018年2月20日から3月10日まで運営しています。

茨城県の地方創生推進交付金「いばらき創業10,000社プロジェクト事業」に選定されたことを受けて立ち上げられた食のプロジェクトの成果です。

大学をミュージアムとする構想の一環として、ライブラリー(図書館や博物館)と食材・アートを融合させた、地域の人たちが集まる空間を演出する試みであり、学生が「地域デザイン学芸員」として地域の食材を発掘し、図書館のラーニングコモンズを発展させて、市民が集う図書館カフェとして開業させたものです。

会場には、関連書籍を展示する本棚も設置されています。

静岡市立中央図書館、地元高校出身の声優による閉館アナウンスを開始

2018年2月21日、静岡市立中央図書館が、地元の静岡高校出身の声優・小野友樹氏による閉館アナウンスを、3月1日から1年間実施すると発表しています。

各日の閉館30分前から4回流れます。

静岡高校出身の声優、小野友樹さんによる閉館アナウンスが流れます!(静岡市立図書館,2018/2/21)
http://www.toshokan.city.shizuoka.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=journal_view_main_detail&post_id=1135&comment_flag=1&block_id=412#_412

2月 22日

スコットランド国立図書館(NLS)、ゲール語資料の収集・保存・活用に関する5か年計画“Gaelic Language Plan 2018-2023”の草案を公表

2018年2月21日、スコットランド国立図書館(NLS)が、“Gaelic Language Plan 2018-2023”の草案を公表し、意見を求めています。

ゲール語(スコットランド語)を推進するために2005年に成立したスコットランド・ゲール語法に基づいた計画で、ゲール語資料のデジタル化を実施した2012-2017版の計画に続くものです。

計画には、ゲール語の書籍・雑誌等の収集、ゲール語資料の出版者との連携、教育的な公共イベントの開催等が含まれています。

Have your say on the Library's 2018-2023 Gaelic Language Plan(NLS,2018/2/21)
https://www.nls.uk/news/archive/2018/02/draft-gaelic-language-plan-2018-2023

国際図書館連盟(IFLA)、デジタル遺産の長期保存のためのガイドラインのフランス語・ドイツ語・アラビア語・リトアニア語・スペイン語版を公開

2018年2月21日、国際図書館連盟(IFLA)は、デジタル遺産の長期保存のためのイニシアチブであるUNESCO PERSISTプロジェクトが2016年3月に公開したガイドライン“The UNESCO/PERSIST Guidelines for the selection of digital heritage for long-term preservation”のフランス語版、ドイツ語版、アラビア語版、リトアニア語版、スペイン語版を公開しました。

PERSIST Guidelines for digital heritage available in six languages(IFLA,2018/2/21)
https://www.ifla.org/node/28961

参考:
ユネスコ等の"UNESCO PERSIST"プロジェクトが、MLA向けデジタル遺産保存のガイドラインを公開
Posted 2016年3月15日
http://current.ndl.go.jp/node/31009

『カレントアウェアネス-E』342号を発行

E2000 - 『カレントアウェアネス-E』の8年間

メールマガジン『カレントアウェアネス-E』(CA-E)は,このたび掲載記事数が2,000本に達しました。2009年12月2日発行のNo.162に掲載した1,000本目の記事では,それまでのCA-Eの足跡を簡単に振り返るとともに,今後のCA-Eを展望しています(E1000参照)。本記事では,E1001からこれまでの記事を概観し,その変化を簡単にまとめてみます。

E2001 - 第28回保存フォーラム「図書館資料を守るIPMの実践」<報告>

2017年12月21日,国立国会図書館(NDL)は,東京本館において第28回保存フォーラム「図書館資料を守るIPMの実践」を開催した。保存フォーラムは資料保存の実務者による知識の共有,情報交換を意図した場である(E1884参照)。

E1999 - 第14回レファレンス協同データベース事業フォーラム<報告>

2017年12月14日,第14回レファレンス協同データベース(レファ協)事業フォーラムが国立国会図書館(NDL)国際子ども図書館で開催された。本フォーラムは,レファ協に関心を持つ人々を対象に,専門家の講演,参加館の実践報告等を通じて事業への認識を深め,あわせて関係者相互の情報交換,交流の場とすることを目的として2004年度から毎年度開催されている。

E1998 - 東寺百合文書データミーティング<報告>

京都府立京都学・歴彩館(E1906参照)は,2017年10月26日に「東寺百合文書データミーティング」を開催した。当館は日本の中世史研究では著名な古文書である東寺百合文書を所蔵しており,2013年から2014年にかけて1万8,704点の文書すべてをデジタル化,2014年3月にウェブサイト「東寺百合文書WEB」を開設し,およそ8万ファイルのデジタル化した文書画像を公開している(E1561参照)。最近になって,同ウェブサイトの背後にある目録データそのものの公開や,画像ファイルのIIIF化の要望が届き,このうち目録データについては10月10日に公開し,データの加工や配布,ウェブサイトやサービスに組み入れて公開することも可としている。このように当初想定していた「人が操作し,人が見るウェブサイト」とは異なる需要への考慮も必要となってきている。そこで,歴史学など人文学分野の研究とシステムの企画・構築との両方に関わる人から話を聞き,今後のデータ整備やシステム改修に活かしたいと考えてこの「東寺百合文書データミーティング」を企画した。筆者のほか,人文情報学研究所の永崎研宣氏,国立歴史民俗博物館の橋本雄太氏,東京大学史料編纂所の山田太造氏,国立歴史民俗博物館の後藤真氏の5人が報告し,その後に質疑応答を行なった。

E1997 - デジタルアーカイブ学会,その趣旨と展望

デジタルアーカイブ学会は,2017年5月に誕生した。いまだ1歳に満たないが,短い期間に会員数は300名を超え,2018年3月9日と10日の両日には,東京大学本郷キャンパスで第2回研究大会を開催する運びとなった。

E2002 - 留学初年度の大学院生に必要な図書館の支援とは<文献紹介>

2008年に,日本政府が2020年を目途に30万人の留学生受入を目指す「留学生30万人計画」を策定して今年で10年を迎える。独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)による最新調査では,2017年5月現在の外国人留学生数は26万7,042人で,大学院留学生に限っても4万6,373人在籍し,策定時と比べ41.9%増加している。また,日本の高等教育機関への留学生の92%はアジア地域出身者が占めているという。増加する外国人留学生への大学図書館(以下,図書館)の対応状況だが,日本図書館協会(JLA)が2017年3月に刊行した報告書は,留学生を対象とした図書館のサービスの必要性は徐々に認識され他部局との連携が進みつつあるものの,具体的な実践や要望調査の積み重ねが不足していると指摘する(E1900参照)。

英国図書館情報専門家協会(CILIP)、信頼できる情報を提供する専門家に関する世論調査の結果を発表

2018年2月20日、英国図書館情報専門家協会(CILIP)は、2018年1月19日から1月22日にかけて2,000人の成人を対象に実施した、信頼できる情報を提供する専門家に関する世論調査の結果を発表しています。

調査はオンラインで行われ、信頼できる情報を提供する専門家を選択する設問への回答結果は、医療従事者(74%)、教員(49%)、警察官(49%)、図書館員(46%)、法律家(39%)、エコノミスト(20%)、ジャーナリスト(6%)、世論調査会社(4%)、不動産業者(3%)、政治家(2%)の順でした。

また、回答者の66%が信頼できる情報を見つけるのが以前より難しくなった、84%が専門家の情報をより信じる、90%が信頼できる情報の見つけ方に関する教育を行なう事は重要である、と回答したことが紹介されています。

Top professionals for trustworthy information revealed(CILIP,2018/2/20)
https://www.cilip.org.uk/page/trusted

小郡市立図書館(福岡県)、「ネコの日企画」を実施

2018年2月22日から25日にかけて、福岡県の小郡市立図書館は、2月22日が「猫の日」であることにちなみ「ネコの日企画」を実施します。

同企画では、2月24日に猫に関する本の読み聞かせを行う「ネコおはなし会」を実施します。2月25日は、同館エントランスにて、猫と触れ合うイベント「ネコ司書さんとふれあおう!」が行われます。

同館では今回の企画に合わせて、同市生活環境課と協力し、猫に関連する本と動物愛護に関する資料等の展示を行っています。2月25日までに猫に関連する本を借りた利用者には、数量限定で「ネコスタンプカード」または「ネコしおり」がプレゼントされます。

「ネコの日企画」のお知らせ(小郡市立図書館)
http://www.library-ogori.jp/topics/2018/02/post-69.html

2月 21日

英国図書館(BL)、作曲家・グレインジャー氏が採録したイングランド地域の民俗音楽約350点をオンラインで公開

2018年2月20日、英国図書館(BL)が、作曲家のグレインジャー(Percy Grainger)氏によって1906年から1909年にかけてイングランド地域において採録された民俗音楽約350点を、“British Library Sounds”で公開したと発表しています。

各資料のメタデータには、英国民族舞踊民謡協会のヴォーン・ウィリアムズ記念図書館がウェブサイトで公開している、グレインジャー氏による採録音楽の譜面へのリンクが貼られているほか、“Roud Folk Song Index”で用いられている“Roud number”、グレインジャー氏が付与した番号、それらの音源が録音されていたレコードや蝋管の番号なども記載されています。

奥州市立胆沢図書館(岩手県)、「猫ノ図書館」開館1周年記念イベントを開催

2018年2月22日、岩手県の奥州市立胆沢図書館が、猫本コーナー「猫ノ図書館」のグランドオープンから1周年を記念し、「猫ノ図書館」1周年記念イベントを開催します。

同館は「1周年記念セレモニー」として、「猫ノ図書館」ねこ館長「むぎ」が出勤する辞令交付式などを行う予定です。「猫ノ図書館」で「猫本」を借りた利用者には、「むぎ館長特製プロマイド」が数量限定でプレゼントされます。また、ねこ館長「むぎ」のこの1年を振り返る写真のパネル展示「吾輩ハねこ館長デアル。~I am MUGI 展~」を3月20日まで実施しています。

【胆沢図書館】猫本コーナー「猫ノ図書館」1周年記念イベントのお知らせ(奥州市,2018/2/16)
http://www.city.oshu.iwate.jp/view.rbz?cd=7962

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