アーカイブ - 2018年 11月

11月 30日

早稲田大学坪内博士記念演劇博物館、収蔵資料のデジタル化ガイドラインをCC0ライセンスで公開

2018年11月30日、早稲田大学文化資源データベースにおいて、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館の収蔵資料デジタル化ガイドラインが公開されました。

ガイドラインの構成は「第1章 デジタル化を始めるにあたって」「第2章 デジタル化の環境構築」「第3章 資料のデジタル化」「第4章 付属資料・特殊資料・例外処理の対応」「第5章 撮影データの検査について(編集中)」となっており、PDFとパワーポイントで公開されています。

同館のデジタルアーカイブ室で担当したデジタル化作業で発生した事案を基に作成したものであり、順次必要に応じて見直しや加筆修正を行うとしています。

また、ガイドラインは全てクリエイティブ・コモンズのCC0ライセンスで公開しており自由に改変可能とあります。

ケンブリッジ大学図書館、デジタル保存ポリシーを公開

オックスフォード大学ボドリアン図書館とケンブリッジ大学図書館によるデジタル保存プロジェクト“Digital Preservation at Oxford and Cambridge”(DPOC)は、2018年11月26日付けのブログ記事において、ケンブリッジ大学図書館によるデジタル保存ポリシーの公開を紹介しています。

デジタル保存ポリシーの本文では、ポリシーの目的として、デジタル保存に対する同館のアプローチの概要を示すこと、同館のデジタルコンテンツ保存・管理に際し用いられる指針を定義することを挙げています。

また、このポリシーは、同館の別の戦略、フレームワークである“Cambridge University Libraries Strategy 2019 – 2023 ”(in draft)、“Digital Preservation Strategy 2019 – 2023” (in draft)、“Collection Development Policy Framework”とも連携したものであるとしています。

2018年度の図書館キャラクター・グランプリ、出展者賞(第2弾)を発表

2018年11月30日、第20回図書館総合展期間中に行われた2018年度の図書館キャラクター・グランプリの出展者賞(第2弾)が発表されました。

この後も、出展者賞のほか、web応援賞、会場投票賞、審査委員会賞の発表が予定されています。

・日本図書館協会賞
ねこじく(国文学研究資料館)

・キハラ賞
ライブラリス(松本市中央図書館)

【発表】図書館キャラクター・グランプリ2018授賞 その2(図書館総合展, 2018/11/30)
https://www.libraryfair.jp/news/8309

参考:
2018年度の図書館キャラクター・グランプリ、出展者賞・プレゼンテーション賞を発表
Posted 2018年11月26日
http://current.ndl.go.jp/node/37098

※参考記事のタイトルを修正しました(2018/12/21)。

米・プリンストン大学図書館(PUL)、購入資料から修験道に関する貴重な古文書を発見したと発表

2018年11月20日、米・プリンストン大学図書館(PUL)が、同大学東アジア学部・歴史学部教授のコンラン(Thomas Conlan)氏と同館日本研究司書の野口契子氏が日本中世の貴重な古文書を発見したことを発表しています。

2015年、コンラン氏は、野口氏と協力し、コンラン氏の大学院の日本古代・中世史ゼミでの学生の研究・翻刻用に日本中世の古文書を入手しようと奈良県の吉野を出処とする古文書を購入したところ、その中から発見されたものです。

同文書は、襖の下張りに用いられており、購入前に、14世紀から15世紀初期の、女性から女性に充てた売券を含め、14世紀から17世紀にかけての古文書が含まれていることは分かっていましたが、売主はその内容を把握していませんでした。

欧州委員会(EC)、FAIR原則に基づいた研究活動に関する報告書を公開

2018年11月26日、欧州委員会(EC)は、欧州の研究活動におけるFAIR原則の実現に関する報告書“Turning FAIR data into reality: Final report and action plan from the European Commission expert group on FAIR data”を公開しました。

同報告書では、データやコード、研究成果をFAIR原則に基づいたものにするために、どのような行動が必要となるかについて、研究文化とテクノロジーの観点から焦点を当てています。既にFAIR原則を実現している研究分野の事例紹介のほか、FAIR原則の実践のためのアクションプランが挙げられており“priority”と“supporting”の二種類に分けて27点の推奨事項をまとめています。

報告書では、FAIR原則の実践にあたっては、European Open Science Cloud(EOSC)を活用するとしています。

2016年熊本地震の影響で休館していた横井小楠記念館、資料館の通常公開を再開

2018年11月20日、熊本市は、2016年熊本地震により休館していた同市の横井小楠記念館について、2018年11月22日から資料館のみ通常公開することを発表しています。

なお、同館敷地内にある横井小楠旧居「四時軒」は地震被害からの復旧作業中のため非公開とあります。

横井小楠記念館の通常公開を再開します!(熊本市, 2018/11/20)
http://www.city.kumamoto.jp/hpkiji/pub/detail.aspx?c_id=5&type=top&id=22248

参考:
CA1920 - 熊本大学附属図書館「熊本地震ライブラリ」の取り組みについて / 柿原友紀,廣田 桂,米村達朗
カレントアウェアネス No.335 2018年3月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1920

国立国会図書館、開館70周年記念展示「本の玉手箱―国立国会図書館70年の歴史と蔵書―」を関西館で開催中

国立国会図書館関西館は、2018年11月30日から12月22日まで、日曜、祝日、資料整理休館日を除く期間、開館70周年記念展示「本の玉手箱―国立国会図書館70年の歴史と蔵書―」を開催しています。

1948年の開館以降の国立国会図書館の歩みと、約4,300万点に及ぶ蔵書の多様さについて、「第1部 国立国会図書館の70年」「第2部 さまざまな蔵書」の二部構成の展示により紹介します。

なお、東京本館での展示(2018年10月18日から11月24日まで)はすでに終了しています。

開館70周年記念展示「本の玉手箱―国立国会図書館70年の歴史と蔵書―」(国立国会図書館)
http://www.ndl.go.jp/exhibit70/

展示資料一覧(国立国会図書館)[PDF:0.9MB]
http://www.ndl.go.jp/exhibit70/ichiran.pdf

東京電力ホールディングス株式会社、東京電力廃炉資料館を開館

2018年11月30日、東京電力ホールディングス株式会社は、福島県双葉郡富岡町に東京電力廃炉資料館を開館しました。

発電所周辺地域をはじめとした福島県及び国内外の人々が、福島原子力事故の事実と廃炉事業の現状等を確認できる場であるとしています。

同社の2018年7月27日付けのプレスリリースでは、2020年に福島県が同県・双葉町へ開設予定のアーカイブ拠点施設等との連携を図ることも触れられています。

東京電力廃炉資料館(東京電力ホールディングス株式会社)
http://www.tepco.co.jp/fukushima_hq/decommissioning_ac/
※「廃炉資料館からのお知らせ」欄に、「2018年11月30日 東京電力廃炉資料館オープン」とあります。

米国図書館協会(ALA)、コンピュータサイエンス教育週間中にプログラミング教育活動を実施する学校図書館・公共図書館250館への少額助成を実施

2018年11月29日、米国図書館協会(ALA)の“Libraries Ready to Code”事業は、12月3日から9日までの「コンピュータサイエンス教育週間」期間中にプログラミング教育に関する活動を実施する学校図書館・公共図書館への少額助成(500ドル)対象250館を発表しました。

選ばれた250館では、Google社の映像を用いたコンピューターサイエンスプログラム“CS First”を使って、子どもにコンピューターサイエンスに触れてもらう活動を実施します。

【イベント】若手セミナー「人文科学とデジタル」(12/8・東京)

2018年12月8日、東京都文京区の東京大学工学部で、若手セミナー「人文科学とデジタル」が開催されます。東京大学の総合文化研究科(超域・比較)三浦篤研究室、工学系研究科・情報理工学研究科、戦略的パートナシップ大学グランゼコール群が主催するものです。

参加費は無料で、申込み不要です。登壇者・題目は次のとおりです。

Léa Saint-Raymond氏(ENS, Université Paris-Sciences Lettres, Artl@s)
“When digital humanities help you see differently: another story of trends and tastes”

Marco Jalla氏(ENS, Université Paris-Sciences Lettres, Artl@s)
“Raphael.data: maps, charts, data visualizations about the afterlife of an old master’s oeuvre”

柴美春氏(東京大学総合文化研究科・三浦篤研究室)
「ゴッホの文学的芸術的嗜好の再検討—書簡の統計学的分析から」

米・Ithaka S+R、イシューブリーフ“Scholars ARE Collectors: A Proposal for Re-thinking Research Support”を公開

2018年11月28日、米・Ithaka S+Rが、イシューブリーフ“Scholars ARE Collectors: A Proposal for Re-thinking Research Support”を公開しました。

同報告書では、近年の大学における研究支援サービスは特定の研究課題やコンテンツに取り組む際の研究者支援に焦点があてられているものの、対象が拡大ししばしば資金提供が不十分であることから、効果的な研究支援サービスの実施には、研究者の研究方法の総体を反映させるような仕組みの構築が必要であると指摘します。

そして、学者を研究者として識別するものは、研究の過程で多様なコンテンツを集め管理する収集家であるとし、学者のコレクションの定義、現在の収集課題やニーズの概観、収集を支援するための現状調査を行ない、同分野における学術機関の今後について検討しており、大学が進化する研究環境に動的に対応・支援する事に引き続き取り組むには、研究支援のための新たな中央集権的な原則を確立することが不可欠であるとしています。

ルクセンブルク国立図書館(BnL)、英・電子情報保存連合(DPC)に加盟

2018年11月26日、ルクセンブルク国立図書館(BnL)が、11月に英・電子情報保存連合(DPC)に正会員として加盟したと発表しました。

BnLでは加盟により、デジタル化・ボーンデジタル資料の収集・納本制度を通じて、デジタル出版物の管理・利用可能性・長期保存を確実にするとしています。

The National Library joins the Digital Preservation Coalition(BnL,2018/11/26)
https://bnl.public.lu/fr/actualites/articles-actualites/2018/2018_11/dpc.html

11月 29日

文化庁、宮内庁・読売新聞グループ本社と共同で「日本美を守り伝える『紡ぐプロジェクト』-皇室の至宝・国宝プロジェクト-」を実施すると発表:三の丸尚蔵館収蔵品等の高精細画像を閲覧できる多言語ポータルサイトも構築

2018年11月29日、文化庁が、「日本美を守り伝える『紡ぐプロジェクト』-皇室の至宝・国宝プロジェクト-」の実施を発表しています。

文化庁、宮内庁及び株式会社読売新聞グループ本社が共同で実施することに合意したもので、

・国宝・重要文化財及び宮内庁三の丸尚蔵館に収蔵される皇室ゆかりの優品の特別展の開催(東京国立博物館)
・国宝等の修理(知恩院「阿弥陀二十五菩薩来迎図」)に必要な支援の実施
・宮内庁三の丸尚蔵館に収蔵される皇室ゆかりの優品や国宝・重要文化財を高精細画像を用いてデジタルアーカイブ化するとともに、多言語ポータルサイトを2019年前半に本格稼働(予定)
・紡ぐプロジェクト開始記念シンポジウムの実施

が計画されています。

日本美を守り伝える『紡ぐプロジェクト』-皇室の至宝・国宝プロジェクト-の実施について(文化庁,2018/11/29)
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/1411447.html

cOAlition S、Plan Sの要件を満たすための手順をまとめた手引きを公表:フィードバックを募集中

2018年11月27日、2020年までの完全・即時オープンアクセス(OA)実現を目指すイニシアチブ“cOAlition S”は、OA推進の10の原則“Plan S”をどのように満たすかについての手引きを公表したと発表しました。

Plan Sの要件を明確化し、それを満たすための手順をまとめたものであり、2019年2月1日17時00分(中央ヨーロッパ標準時)を期限として、手引きへのフィードバックを呼びかけています。

Plan S: From Principles to Implementation. cOAlition S Releases Implementation Guidance on Plan S(cOAlition S, 2018/11/27)
https://www.coalition-s.org/implementation-guidance-on-plan-s-now-open-for-public-feedback/

国際図書館連盟(IFLA)、「IFLA/ユネスコ公共図書館宣言」25周年のソーシャルメディアキャンペーンを実施

2018年11月26日、国際図書館連盟(IFLA)は、「IFLA/ユネスコ公共図書館宣言」が1994年に批准されてから24年となる2018年11月29日に、25周年を迎えるためのソーシャルメディアキャンペーンを行うと発表しています。

公共図書館及び公共図書館員に対し、同宣言が自館にどのように関わっているかを考え、それをソーシャルメディア上で共有することが呼び掛けられています。具体的な方法として、同宣言の中で自分たちに関わると思われた箇所を特定する、IFLAウェブサイトにある25周年のロゴやハッシュタグ“#publiclibrarymanifesto”を付けるといった方法が挙げられています。

また、IFLAの公共図書館分科会が、今後1年間、同宣言の再検討のため世界の公共図書館と協議を行うとしています。

Help us demonstrate how the Public Library Manifesto makes a difference(IFLA, 2018/11/26)
https://www.ifla.org/node/91704

【イベント】じんもんこん・総合資料学共催セッション「歴史研究と人文研究のためのデータを学ぶ」(12/2・東京)

2018年12月2日、東京都文京区の東京大学地震研究所において、じんもんこん・国立歴史民俗博物館総合資料学の創成事業共催セッション「歴史研究と人文研究のためのデータを学ぶ」が開催されます。

じんもんこん2018(人文科学とコンピュータシンポジウム)の企画セッションとして開催されるものです。

情報処理学会やじんもんこん等での発表の対象となりにくいデータ群を主たる対象とした発表を実施することで、より多様な人文学・歴史学とのコラボレーションが促進されることを目的としています。

じんもんこんへの参加には事前申し込みと参加費が必要ですが、同セッションについては、事前申し込み不要、参加費無料で参加できます。

内容は以下の通りです。

・趣旨説明   
 後藤真氏(国立歴史民俗博物館)

・NDLの公開データについて~歴史的音源を中心に 
 徳原直子氏(国立国会図書館)

・東文研の公開データ 
 橘川英規氏・小山田智寛氏(東京文化財研究所)

・渋沢栄一記念財団の公開データ 
 茂原暢氏(渋沢栄一記念財団)

・ColBase  
 村田良二氏(東京国立博物館)

FOSTER Plus、オープンサイエンスに関する10のオンライン講座を公開

2018年11月21日、欧州連合(EU)が助成する、Horizon2020以降のオープンサイエンス実用的な実装を促進する2年間のプロジェクト“FOSTER Plus”が、オープンサイエンスの主要テーマに関する10のオンライン講座を公開したと発表しています。

各講座の受講には約1時間必要で、アカウント登録せずに受講することは可能ですが、終了証明書が必要な場合は受講時の登録が必要です。講座の受講順は特に定められていませんが、 “What is Open Science?”から受講を開始することが推奨されています。

また、特定分野の知識を取得したい人向けに、4つから5つの講座で構成される5つの学習コースも提案されています。

Release of the FOSTER Open Science toolkit(FOSTER,2018/11/21)
https://www.fosteropenscience.eu/node/2556

韓国において「全国読書都市協議会」が創立

2018年11月28日、韓国において「全国読書都市協議会」の創立総会が開催されました。

韓国・文化体育観光部の発表によると、2018年の「本の年」を契機に読書振興の持続性と波及効果を高めるために、全国の市・郡・区のネットワーク組織として構築されました。

11月現在全国228の自治体中36%にあたる81自治体が読書文化振興条例を制定しており、同協議会を通じて条例制定を全国に普及することで、読書環境造成の実効性を高めるとともに、自治体間の相互協力に基づいて、全国的な草の根読書運動を促進することを目指しています。

‘책의 해’ 계기, 전국 책 읽는 도시 연결망 구축(韓国・文化体育観光部,2018/11/26)
http://www.mcst.go.kr/web/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=17009

European Open Science Cloud(EOSC)ポータルサイト、公開される

2018年11月23日、European Open Science Cloud(EOSC)ポータルサイトが、正式に公開されました。

公開日には2018年下半期に欧州連合(EU)議長国を務めるオーストリアでイベントが実施されました。サービスプロバイダや研究機関等が招待され、欧州の研究活動の進展におけるEOSCの重要性やEOSCポータルの機能等について紹介されました。

Inauguration of the EOSC(Open AIRE,2018/11/23)
https://www.openaire.eu/inauguration-of-the-eosc

The EOSC portal
https://www.eosc-portal.eu/

11月 28日

変な書名に与えられる賞“Diagram prize”、2018年の受賞作を発表

2018年11月23日、英国の出版業界誌“The Bookseller”のウェブサイトにおいて、変な書名に与えられる賞“Diagram prize”の2018年の受賞作が発表されました。

受賞作はケトルを用いた料理ガイド“Joy of Waterboiling”(楽しい湯沸かし)であり、“Why Sell Tacos in Africa?”(なぜアフリカでタコスを売るのか?)など6つの候補作のなかから一般投票を経て決定されました。

同賞は1978年にフランクフルト国際ブックフェアでの余興として創設されたもので、2018年が40周年となります。

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