アーカイブ - 2017年 7月

7月 20日

陸前高田市立図書館(岩手県)、新図書館がオープン

2017年7月20日、岩手県の陸前高田市立図書館の新図書館がオープンしました。同時に、図書館のウェブサイトもリニューアルしています。

テープカットなどのオープニングイベントや在札幌米国総領事館首席領事による英語絵本の読み聞かせが行なわれる予定です。

新図書館は陸前高田市の中心市街地に位置し、大型商業施設と併設されています。所蔵資料は、図書約6万5,000冊、CD・DVD約4,500点などとなっています。2012年12月にオープンした仮設図書館は2017年6月30日に閉館しており、7月14日まで貸出カードの事前登録の受付を行なっていました。

陸前高田市立図書館
http://www.city.rikuzentakata.iwate.jp/tosyokan/index.html
※「新着情報」に「2017年07月20日 陸前高田市立図書館がオープンしました。」「2017年07月20日 ホームページをリニューアルしました。」とあります。

米国法律図書館協会、テキサス州内の市長及び観光コンベンションビューロー宛に今後同州内で会議を開催しない旨の書簡を送付:「反LGBTQ法」への動きを受け

米国法律図書館協会(AALL)が、テキサス州内の主要な都市の市長及び観光コンベンションビューローの代表宛に書簡を送付しています。

今年は、日程の問題で、中止すると財政的な影響が大きいことから、2017年7月15日から7月18日にかけてテキサス州オースティンで第110回AALL年次総会(Annual Meeting & Conference)を開催したが、同州で「反LGBTQ法」立法化等の動きがあることから、今後、そのような政策を取り消したり、法律を廃止するまで、同州ではAALLの会議を開催しないとの内容となっています。

AALL ISSUES LETTERS TO MAYORS AND CONVENTION & VISITORS BUREAUS(AALL)
http://www.aallnet.org/hc/NewsCallout/Discriminatory-Policies-in-Texas.html

米・アリゾナ州のバートン・バー中央図書館、ダウンバーストによる漏水被害のため休館中

米・アリゾナ州フェネックス市のバートン・バー中央図書館が、2017年7月15日に同地で発生したマイクロバーストによる屋根及びスプリンクラーの破損による漏水被害のため閉館しており、現在、再開に向けて復旧作業を行なっています。

調査の結果、蔵書の90%以上に被害がなかったほか、同館の歴史的なコレクションも別途厳重に保管されているため無事であったと説明されています。

同館では、被害や復旧作業の様子(写真・動画)をウェブサイトで継続的に発信しています。

Burton Barr Central Library Restoration Update(Burton Barr Central Library)
https://www.phoenixpubliclibrary.org/AboutUs/Press-Room/Pages/Burton-Barr-Central-Library-Restoration-Update.aspx

九州北部豪雨による被害を受けた廣瀬資料館(大分県)が運営再開

2017年7月5日に発生した「平成29年7月九州北部豪雨」による被害を受けた大分県日田市の廣瀬資料館が、別府大学史学・文化財科の学生・院生の協力を得ての復旧作業により、7月16日から通常運営を開始したと発表しています。

災害復旧に 奮闘中!(廣瀬資料館,2017/7/16)
http://hirose-museum.jp/?p=564

参考:
豪雨災害により臨時休館していた朝倉市はき図書館(福岡県)が開館
Posted 2017年7月19日
http://current.ndl.go.jp/node/34386

7月 19日

国際図書館連盟、持続可能な開発目標の一環としての情報への有意義なアクセス達成の進捗状況に関する報告書を公表

2017年7月17日、国際図書館連盟(IFLA)が、米・ワシントン大学のTechnology and Social Change Groupとともに、国際連合(UN)の持続可能な開発のためのハイレベル政治フォーラムの開催にあわせ、ニューヨーク公共図書館(NYPL)において“Development and Access to Information Report”を公表し、ウェブサイトにも掲載しました。

同報告書は、図書館によって支援された情報への有意義なアクセスが、UNの「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の目標達成に如何に貢献しているかを示すためのものであり、また、同アジェンダのもと、その合意事項達成に向けての進捗状況を測定するものとなっています。

今後も、同報告書は、ハイレベル政治フォーラムの開催にあわせ、毎年公表されます。

Meaningful Access to Information To Leave No One Behind: Launch of the 2017 DA2I Report(IFLA,2017/7/17)
https://www.ifla.org/node/11519

Internet Archive、公共図書館による地域の歴史のウェブアーカイブ構築を目的とした継続教育プログラム“Community Webs”を実施

2017年7月18日、Internet Archive(IA)が、博物館・図書館サービス機構(IMLS)の“Laura Bush 21st Century Librarian Program”による2年間の助成を受け、公共図書館による地域の歴史のウェブアーカイブ構築を目的とした継続教育プログラム“Community Webs”に参加する図書館員の募集を開始しました。

同プログラムは、IAが、クイーンズ公共図書館、クリーブランド公共図書館、サンフランシスコ公共図書館、OCLCのオンライン学習コミュニティWebjunctionと連携して実施するもので、米国内の異なる公共図書館に勤務する職員15人を対象に研修や支援活動が行なわれます。

プログラムの成果として、Archive-Itを用いて収集する35TB分の地域の歴史のウェブアーカイブと、誰でも無料で利用可能なガイドや動画教材の作成が計画されています。

豪雨災害により臨時休館していた朝倉市はき図書館(福岡県)が開館

2017年7月5日からの梅雨前線による大雨の被害のため臨時休館していた朝倉市はき図書館(福岡県)が、7月19日に開館しました。

朝倉市図書館 新着
http://lib.city.asakura.lg.jp/
※「2017年7月19日 はき館の開館について」とあります。

Twitter(@amagilib,2017/7/19)
https://twitter.com/amagilib/status/887476003274084352

参考:
朝倉市はき図書館(福岡県)、7月5日からの梅雨前線による九州北部地方の大雨による被害のため、しばらくの間臨時休館
Posted 2017年7月12日
http://current.ndl.go.jp/node/34351

世界リポジトリランキングの2017年7月版が公開

スペイン高等科学研究院(CSIC)が作成する世界リポジトリランキングの2017年7月版が公開されています。

世界の機関リポジトリのランキング(Top Institutionals)では、京都大学のリポジトリが18位、北海道大学のリポジトリが85位、長崎大学のリポジトリが113位、東京大学のリポジトリが126位、名古屋大学のリポジトリが132位、一橋大学のリポジトリが137位、佐賀大学のリポジトリが178位、大阪大学のリポジトリが179位、法政大学のリポジトリが186位、北陸先端科学技術大学院大学のリポジトリが193位などとなっています。300位までに19のリポジトリがランクインしています。

2017 Second Edition (July data)(Ranking Web of Repositories)
http://repositories.webometrics.info/en/node/29

奈良文化財研究所、全国遺跡報告総覧に登録されている報告書類にDOIを登録

2017年7月18日、奈良文化財研究所は、全国遺跡報告総覧に登録されている報告書類にDOIを登録したことを発表しました。

全国遺跡報告総覧:文化財調査報告書にDOIを登録(奈良文化財研究所, 2017/7/18)
https://www.nabunken.go.jp/nabunkenblog/2017/07/doi.html

参考:
E1894 - CiNii Booksの本文アクセス強化
カレントアウェアネス-E No.321 2017.03.09
http://current.ndl.go.jp/e1894

CiNii Books、全国遺跡報告総覧とデータ連携開始
Posted 2016年3月23日
http://current.ndl.go.jp/node/31083

国立公文書館、オーストラリア国立公文書館所蔵日系企業記録を受入れ

国立公文書館が、オーストラリア国立公文書館(NAA)が所蔵する戦前の日系企業記録について、NAAからの寄贈の申出を受け入れることとし、2017年7月18日、両館間で、同記録の日本への移送に関する覚書を作成したと発表しています。

記録は、オーストラリア政府が第二次世界大戦時に接収し、戦後NAAに移管され、NAAのシドニー分館で管理されてきたものです。

横浜正金銀行、三菱商事、三井物産、日本綿花、山下汽船、大倉商事、野澤組等のオーストラリア国内の支店が1899年から1941年に作成した帳簿、通信、財務文書、写真等の企業記録が含まれ、文書箱約3,300箱(書架延長800メートル相当)の分量があります。

今後の予定ですが、2017年10月に同記録が日本に運搬され、2018年3月に受入及び寄贈式典が開催されます。受入の後、燻蒸や目録作成を行ない、寄贈から1年以内に利用提供が開始されます。

オーストラリア国立公文書館(NAA)所蔵日系企業記録の受入れについて(国立公文書館)
http://www.archives.go.jp/news/20170718.html

7月 18日

国立大学図書館協会がロゴマークを制定

2017年7月13日、国立大学図書館協会が新たにロゴマークを制定したことを発表しました。6月22・23日に開催された同協会第64回総会で会員に対し披露されたものとのことです。

新たなロゴマークは東京芸術大学の松下計教授(附属図書館長)と、同大学美術研究科の藤谷さや氏および視覚・伝達研究室によって制作されました。図書館の「図」の文字から囗(くにがまえ)の部分を取り払った形状から着想を得たデザインで、大学図書館と協会が社会に対してひらかれていることを表すと同時に、人と人、人と情報、そして図書館と図書館が交差し、相互につながる様子を描いているとのことです。

国立大学図書館協会ロゴマークについて(国立大学図書館協会)
http://www.janul.jp/j/organization/regulations/logomark.html

【イベント】第65回日本図書館情報学会研究大会(11/4、5・名古屋)

2017年11月4日、5日に、愛知県名古屋市の椙山女学園大学 星が丘キャンパスを会場として、第65回日本図書館情報学会研究大会が開催されます。

研究大会では、4日の午後から5日午前にかけて研究発表が行なわれるほか、5日午後には会員集会・学会賞等授与式に加え、シンポジウム「研究者が現場と関わりながら研究をすること:医療健康分野で考える」(仮題)が行われます。

なお、研究大会には参加費が必要です。また、シンポジウムは、研究大会参加者以外も参加可能で、無料とのことです。

第65回日本図書館情報学会研究大会 ご案内(日本図書館情報学会)
http://www.jslis.jp/conference/2017Autumn.html

参考:
E1879 - 第64回日本図書館情報学会研究大会シンポジウム<報告>
カレントアウェアネス-E No.318 2017.01.26
http://current.ndl.go.jp/e1879

PLOS、ネットの中立性支持を表明 学術文献への国際的なアクセス環境を保障するために

2017年7月12日、PLOSはネットの中立性を守ることを目的とする活動”Battle for the Net Neutrality”の支持を表明するとともに、同日中に限ってサイト内で同活動への支持を求めるメッセージポップアップを表示しました。

「ネットの中立性」はインターネットサービスプロバイダが、一部のユーザーやコンテンツを優遇することを認めない考えで、米国では2015年に米国連邦通信委員会(FCC)がネットの中立性に関する規則を採択しています。これにより、例えば追加料金を支払った公開者のウェブサイトのみ高速でアクセスすることができるといった、コンテンツの内容に基づくアクセス環境の差別は認められないことになります。

現在、FCCでは同規則の緩和が検討されていますが、PLOSは学術文献への国際的なアクセス環境を保障するためには同規則は必要であると主張しています。

ヒポクラテスの処方せんか エジプト・聖カタリナ修道院から発見

エジプト・シナイ半島にあるキリスト教文書のコレクションで著名な聖カタリナ修道院から、古代ギリシャの医師・ヒポクラテスの手によるものと考えられる処方せんが見つかったことが報じられています。

この処方せんは使用済みの羊皮紙の表面を削り取って上から別の文書が書かれた、いわゆるパリンプセストの中から発見されました。ヒポクラテスの処方せんと見られるパリンプセストには、上から聖書の文章が書かれていたとのことです。古代の手稿類のデジタル化・解析を行う研究集団、Early Manuscripts Electronic Libraryが過去に何が書かれていたかを分析しました。

韓国・文化体育観光部と韓国文化芸術委員会、「図書館常駐作家支援事業」の公募を開始:公共図書館に作家が常駐し、文化プログラムを主催

2017年7月13日、韓国・文化体育観光部と韓国文化芸術委員会(Arts Council Korea)が、「図書館常駐作家支援事業」の公募を開始しました。

公共図書館に作家1人が「文学キュレーター」として常駐し(月160時間・週5日程度の勤務)、住民や青少年を対象とした文化プログラム(ブックコンサート、執筆・読書、フォーラム、セミナー等)を実施するとともに(実施費用として年200万ウォンを支援)、常駐する作家に月額2万ウォンを支給することで、作家の創作環境の改善を目指すものです

作家の採用には、活動開始から5年以上20年未満、作品1冊以上の刊行実績等の条件があるほか、その地域で主に活動していたり居住していたりする場合、選考に際し優遇されます。また、採用者は、文化プログラム開催のための研修ワークショップを年2回受講する必要があります。

事業期間は2017年9月から2018年5月までの9か月間で、公募館数は37館程度です。

オープンソースソフトウェア(OSS)のソフトウェア雑誌(文献紹介)

プレプリントサーバarXivで、“Journal of Open Source Software (JOSS): design and first-year review”と題する論文が公開されています。

研究用ソフトウェアの目的や機能、アーカイブへのリンクなどについて解説した記事を掲載するオープンアクセス雑誌である“Journal of Open Source Software(JOSS)”について、その目的、記事掲載までの流れ、ビジネスモデルと著作権処理、他のソフトウェア雑誌(software journal)との比較などのほか、GitHub上でのオープンなピア・レビューについて、その流れや基準などが解説されています。また、2016年5月の創刊からの一年を振り返り、これまで111の記事が公開され、41の記事がレビュー中であることなどが述べられています。

Arfon M Smith et al. Journal of Open Source Software (JOSS): design and first-year review.
https://arxiv.org/abs/1707.02264

Wikimedia財団とイェール大学ロースクール、「紹介者責任」に関する研究事業を実施

Wikimedia財団と米・イェール大学ロースクール情報社会プロジェクト(ISP)は、オンライン上のプラットフォームが、利用者が作成したコンテンツを公開する中立の第三者として機能するために必要な、「紹介者責任の保護」(intermediary liability protection)への脅威に関する研究事業を共同で実施すると発表しています。

同事業では、オンライン上での情報の交換に必要な、紹介者責任やハイパーリンクをする権利への脅威に関する、ポリシー・法律に関する研究への支援を実施することになっており、ISPでは、主任研究員を採用して研究を実施するほか、学術イベントの開催、「紹介者責任の保護」に関するアイデアの調整や相互作用の促進、問題解決のための法律やポリシー策定の支援等を行ないます。

韓国国立中央図書館、機関リポジトリ普及促進事業OAKの2017年の対象機関を発表:参加機関が44機関に

2017年7月14日、韓国国立中央図書館(NLK)が、同館が主管する機関リポジトリ普及促進事業OAKの2017年の対象機関を発表しました。

新規に普及のための協約を締結する機関は、韓国開発研究院、韓国法制研究院、韓国コンテンツ振興院の3機関で、これにより同事業には44機関が参加していることになります。また、亜洲大学校医学部、延世代学校医学図書館、韓国保健社会研究院の3機関が、改善のための協約を締結します。

締結機関は、OAKのメタデータ標準に対応したリポジトリ構築、内部システム連携、無償でのシステムメンテナンス(1年)、担当者研修などの支援を受けることができます。

지식 세계화를 위한 도전, 열린지식저장소 보급 확대(NLK,2017/7/14)
http://www.nl.go.kr/nl/commu/libnews/article_view.jsp?board_no=9190&notice_type_code=3&cate_no=0

「全国条例データベースpowered by eLen」、鹿児島県内の地方公共団体を対象に試験運用を開始

2017年7月13日、鹿児島大学司法政策教育研究センターが「全国条例データベースpowered by eLen」の試験運用を開始したと発表しています。

鹿児島大学司法政策教育研究センターでは、2016年に、名古屋大学法学研究科法情報研究センターから、全国の地方公共団体の例規の横断検索機能や立法作業を支援する機能を備えたデータベースeLenを内蔵するサーバーの提供を受けました。

「全国条例データベースpowered by eLen」は、政府の法令情報が法制執務業務支援システム(e-LAWS)で用いられるxml書式に統一されることを受け、例規情報を、政府のe-LAWS規格に統一した書式で記述して公開するものです。

鹿児島県内の地方公共団体を対象に9月末まで実施される試験運用期間中は、2012年から2013年当時の例規データが公開されており、いくつかのウェブページでは未完成のものがありますが、10月1日の本運用開始(全地方公共団体及び行政機関が対象)時点では、データを2017年5月末段階のものに更新するとのことです。

歴史資料ネットワーク、「2017年7月5日からの大雨による被災地のみなさま、ならびに災害ボランティアのみなさまへ(歴史資料保全のお願い)」を発表

2017年7月16日、歴史資料ネットワーク(史料ネット)が、「2017年7月5日からの大雨による被災地のみなさま、ならびに災害ボランティアのみなさまへ(歴史資料保全のお願い)」を発表しています。

2017年7月5日からの大雨による被災地のみなさま、ならびに災害ボランティアのみなさまへ(歴史資料保全のお願い)(史料ネット,2017/7/16)
http://siryo-net.jp/info/201707-flood/

参考:
CA1743 - 被災資料を救う:阪神・淡路大震災からの歴史資料ネットワークの活動 / 川内淳史
カレントアウェアネス No.308 2011年6月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1743

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