アーカイブ - 2017年 7月 13日

リトアニア国立図書館が実施する高校生による海外移住者のオーラルヒストリー収集プロジェクト(記事紹介)

2017年8月にポーランドのヴロツワフで開催される第83回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会での発表資料として、リトアニア国立図書館のLithuanian Studies Research DepartmentのCIDZIKAITĖ, Dalia氏による“Oral History Method: An Affective Tool in Researching Local History”と題する記事が公開されています。

海外への移住者が多い同国の問題に対応するために同館が実施している、高校生を対象としたパイロット事業“Conversations about (E)migration”を紹介するものです。

同事業は、参加者が、同国の歴史に関する講義の受講や同館で文献遺産を見学するほか、オーラルヒストリワークショップに参加してその手法を学び、海外移住者や近年同国に戻った人にインタビューを実施し、その録音記録とトランスクリプトを地域の図書館に保存する取組です。

米・イーストバトンルージュ郡図書館が開催した水損した写真の修復イベント(記事紹介)

2017年7月12日付けのLibrary Journal(LJ)誌(オンライン版)が、米・ルイジアナ州のイーストバトンルージュ郡図書館(EBRPL)が開催した水損した写真の修復イベントを紹介しています。

2016年8月に発生した洪水により、同地域では、多くの家庭が浸水し、各家庭で保管していた写真も水損被害を受けたことから、BRPLの特別コレクション部門では、高解像度のデジタルカメラでの撮影及びPhotoshop等でのデジタル修復による被災した写真の保存活動に取り組んでいるボランティア団体Operation Photo Rescue (OPR)と連携し、水損した写真の修復イベント(2日間)を開催しました。

イベントでは、被災時に冷凍保存した写真から、各家庭20枚までの写真の提出が可能となっていて、図書館職員が写真の破損状況を見て修復可能か判断し、サイズで分類した上で、OPRのボランティアが撮影を行ないました。

記事によると、提出された写真の多くは肖像写真で、年代的には、19世紀後半から1990年代中頃までのものがあり、その多くは1970年代から1980年代のものだったとのことです。

イベントには住民200人近くが参加し、2,000点以上の写真がデジタル修復されました。

国文学研究資料館・弘前大学・青森県立郷土館・弘前市教育委員会、文化観光資源学「津軽デジタル風土記の構築」プロジェクト推進に関する覚書を締結

2017年7月15日、国文学研究資料館・弘前大学・青森県立郷土館・弘前市教育委員会は、文化観光資源学「津軽デジタル風土記の構築」プロジェクト推進に関する覚書を締結します。

国文学研究資料館が撮影した新日本古典籍総合データベースの歴史的典籍画像を活用しつつ、デジタル空間において情報を体系的に連結し、津軽地方の魅力と文化を世界に向けて発信することを目的とした事業で、このような取組のモデル事業と位置付けられています。

締結式にあわせ、弘前大学において、記念講演会「津軽の魅力と文化を世界に発信!-古典籍・歴史資料のデジタル公開に向けてー」が開催され、弘前大学名誉教授・長谷川成一氏と国文学研究資料館長・ロバートキャンベル氏が講演します。

入場無料で申し込みも不要ですが、定員は先着250人です。

Twitter(@nijlkokubunken,2017/7/5)
https://twitter.com/nijlkokubunken/status/882466570399698944

引用データのオープン化を推進するイニシアティブI4OC、新たに16の出版者が参加

2017年7月11日、学術出版物の引用データのオープン化を推進するイニシアティブInitiative for Open Citations(I4OC)は、4月の立ち上げ以降新たに16の出版者が加わり、参加している出版者は40を超えたことを発表しました。

これにより、引用データ量が多い上位20の出版者のうち、13の出版者が引用データをオープンにしているとのことです。また、オープンな引用データをもつ記事が1,600万件を超え、CrossRef中の記事3,500万件に占めるその割合は45%を超えました。

その他、OASPA、LIBER、Jiscなどの機関が新たにI4OCに賛同していることも発表されています。

I4OCは、CrossRefに引用データを登録している小規模な出版者を中心に、参加を呼び掛けています。

熊本県博物館ネットワークセンターが、企画展示「熊本地震と文化財レスキュー」を開催中

熊本県宇城市にある熊本県博物館ネットワークセンターで、2017年7月11日から9月3日まで、平成29年度第3回企画展示「熊本地震と文化財レスキュー」が開催されています。

地元紙の報道によると、同センターでは、被災した国や自治体の指定を受けていない文化財を中心に約1万5千点を保護しており、展示会場ではレスキューされた文化財70点や、日奈久断層(甲佐町白旗)の「剥ぎ取り標本」が展示されているとのことです。

甘木歴史資料館(福岡県)、九州北部地方の豪雨で被害を受けた文化財のレスキュー活動を開始

福岡県朝倉市にある甘木歴史資料館が、7月5日からの九州北部地方の大雨で被害を受けた文化財のレスキュー活動を開始しています。

水没したり泥をかぶったりした古文書・写真等の処分をする前に、同館に相談するよう呼びかけています。

同館では、豪雨による被害を受けた文化財を一時的に預かるとのことです。

甘木歴史資料館 お知らせ
http://www.city.asakura.lg.jp/ama-reki/
※2017年7月13日更新として「文化財レスキュー」とあります。

参考:
CA1891 - 水損資料を救うために / 正保五月
カレントアウェアネス No.331 2017年3月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1891