アーカイブ - 2017年 7月

7月 31日

熊本県立図書館、「平成28年熊本地震に係る県立図書館の被災及び復旧の取組状況(記録)」等を同館ウェブサイトで公開

2017年7月31日、熊本県立図書館が、「熊本県立図書館の熊本地震による被災状況と復旧状況について」「平成28年熊本地震に係る熊本県立図書館の被災及び復旧の取組状況」を同館ウェブサイトで公開しました。

「平成28年熊本地震に係る熊本県立図書館の被災及び復旧の取組状況」には、2016年5月30日時点での県内公共図書館の被災状況をまとめた表が掲載されています。

熊本地震における熊本県立図書館の被災、復旧について(熊本県立図書館/くまもと文学・歴史館 温知館,2017/7/31)
https://www.library.pref.kumamoto.jp/news/2017/3512/

韓国図書館協会、“IFLA's Global Vision Korea”策定のため意見を募集中

韓国図書館協会が、“IFLA's Global Vision Korea”を策定するとともに、国際図書館連盟(IFLA)による“IFLA's Global Vision”に韓国の図書館の意見を反映させることを目的に、2017年7月28日から8月11日まで意見を募集しています。

寄せられた意見は、集計後、韓国国立中央図書館に送られて分析されるとともに、2017年9月には最終報告書が作成され、IFLAに提出されるほか、2017年10月開催の第54回全国図書館大会で報告書の内容が発表される予定となっています。

IFLAでは、拡大するグローバリゼーションに対して図書館が直面する課題は、図書館の共同による包括的でグローバルな対応によってのみ克服できるとの認識のもと、その将来のロードマップ策定のための取組“IFLA's Global Vision” を2017年4月4日にたちあげており、2017年の第83回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会にあわせ、各国図書館界において将来最も重要と考えている機会や課題を聞くために、8月21日からオンラインでの投稿システムの公開を予定しています。

米国作曲家作詞家出版者協会とBroadcast Music, Inc.、 両者が管理している音楽作品のデータベースを共同で構築

2017年7月26日、米国の著作権管理団体である米国作曲家作詞家出版者協会(ASCAP)とBroadcast Music, Inc. (BMI)は、両者が管理している音楽作品のデータベースを共同で構築していることを発表しました。

権利保持者や産業界からの求めに応じて、両者は所有権に関する情報を明確にするために、1年以上前から共同でこの問題に取り組んでおり、データベースは2018年の第4四半期から第1段階を公開予定で、今後もAPIや他のデータベースの組み入れの可能性について引き続き検討するとされています。

ASCAP & BMI Announce Creation Of A New Comprehensive Musical Works Database To Increase Ownership Transparency In Performing Rights Licensing(ASCAP,2017/7/26)
https://www.ascap.com/press/2017/07-26-ascap-bmi-database

地方公共団体の予算削減によりこの5年間で約300の公共図書館が閉館(オランダ)(記事紹介)

2017年7月27日にオランダのテレビRTL Nieuwsが報じたところによると、地方公共団体の予算削減によりこの5年間で約300の公共図書館が閉館しているとのことです。

同局の調査によるもので、2011年と2016年の予算を比較すると、ロッテルダム、アーネム、ユトレヒト、シッタード・ゲレーン、アイントホーフェンの5都市が最も図書館関係の予算を削減しており、10館あったアイントホーフェンでは現在1館のみが残っているとのことです。

また、図書館の消滅により生じた格差をうめるために、近年、生徒の読書のための本が3,000校に提供されていることが紹介されています。

図書館・美術館を含む文化芸術活動に関する予算は、ここ数年で1億900万ユーロ削減されているとのことです。

米国の公共図書館における夏季休暇中の子どもへの食事提供の取り組みの現状(記事紹介)

2017年7月30日付のNew York Times紙(オンライン)が、米国の公共図書館が夏休み期間中に実施している子どもへの食事提供の取組の現状を紹介しています。

記事では、学期中に無料もしくは低価格で提供される食事を利用した貧困層のうち、夏季期間中の同種のサービスを利用したのは1/7であるとの調査結果などから、図書館がその利用状況を改善するための場所として注目されていることが説明されています。

そして、カリフォルニア州の公共図書館での実施館が、2013年に13館であったのが、2016年には139館となり20万3,000食が提供されたことや、オハイオ州では、2014年に88館であったのが、米・農務省(USDA)の資金援助を受けて2016年には133館となり、ニューヨーク州では、2013年の36館から2017年には115館へと、実施する公共図書館が拡大していることが紹介されていいます。

また、公共図書館では、低所得者層の子どもが夏休み期間中の学習に取り組むために必要な栄養と教育的活動を組み合わせて提供するという位置づけがなされており、利用者にとっても、公共図書館が利用しやすく、また、援助が必要であるという証明が不要であることやフードバンクに行くより目立たないという長所があるとの意見が紹介されています。

New Zealand Book Council、読書調査の結果を公表

2017年7月28日、New Zealand Book Councilが、同団体の2017年の調査として、ニュージーランドにおける読書に関する調査の報告書“Book Reading in New Zealand”を公開しました。

Horizon Researchが担当した調査で、同国では、年平均20.6冊の本を読むこと、成人のほぼ半分が過去1年の間に同国の作家による本を少なくとも1冊は読んだと回答していること、大半がレクリエーション・娯楽目的で読書し、フィクションにおける好まれる分野は犯罪・スリラー・冒険であるなどの結果が紹介されています。

一方で、39万4,000人の成人が過去1年間読書しなかったこと、その理由として、31%が読書のための時間がないこと、24%が読書は楽しくないこと、16%が書籍を基にした映画を見るのが楽だと回答していることも紹介されています。

@nzbookcouncil(twitter,2017/7/28)
https://twitter.com/nzbookcouncil/status/890773811762573312

7月 28日

スタンフォード大学図書館、2,000点余りのカセットテープをデジタル化

スタンフォード大学図書館は、2017年7月18日、同館の所蔵する詩人ギンズバーグ(Allen Ginsberg)のコレクションのうち、2,000点余りのカセットテープをデジタル化したことを発表しました。

デジタル化したデータは、同館の所蔵検索システムSearchWorksを通じて提供されます。

今後、同コレクションのオープンリールやビデオテープのデジタル化が完了すれば、同館が公開する、1人の文化人に関する録音資料として最も包括的なもののひとつになるとのことです。

京都府立図書館、ディスカバリーサービスの実証実験を開始

京都府立図書館が、2017年7月28日から、ディスカバリーサービスの公共図書館への導入に関する実証実験を開始しています。

EBSCO社のディスカバリーサービス“EBSCO Discovery Service”(EDS)を用いるもので、ジャパンナレッジ、国立国会図書館の各データベース、J-STAGE、医中誌等が検索対象となっています。

同館内のデータベース用パソコンで利用でき、実証実験は、2018年1月中旬までを予定しています。

ディスカバリーサービスの実証実験を行います(京都府立図書館)
http://www.library.pref.kyoto.jp/?p=10913

参考:
CA1772 - 動向レビュー:ウェブスケールディスカバリの衝撃 / 飯野勝則
カレントアウェアネス No.312 2012年6月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1772

英・Jisc、大学や学界主導の学術出版に関する近年の動向についてまとめた報告書を公開

2017年7月6日、英・Jiscは、大学や学界主導の学術出版に関する近年の動向についてまとめた報告書“Changing publishing ecologies: A landscape study of new university presses and academic-led publishing”を公開しました。

英国では、学術出版への新規参入が増加し、学術コミュニケーション環境へ影響を与える可能性があることから、Jiscでは、2016年から、学界主導の学術出版事業(ALPs)や新しい大学出版や図書館主導の事業(NUPs)を含む組織的な出版に焦点をあてた研究プロジェクトを立ち上げており、今回の報告書はその成果となっています。

報告書では、近年の米国・欧州・オーストラリアにおける図書館による出版事業に関する文献レビューや、国際的な学界主導の出版事業、及び、それらの現状及び将来的な方向性が紹介されています。

総務省、2017年の「情報通信に関する現状報告」(平成29年版情報通信白書)を公表

2017年7月28日、総務省は、2017年の「情報通信に関する現状報告」(平成29年版情報通信白書)を公表しました。

特集は「データ主導経済と社会変革」となっていて、スマートフォン経済の現在と将来、ビッグデータ利活用元年の到来、第4次産業革命がもたらす変革、社会的課題解決に役立つICT利活用、熊本地震とICT利活用の各章で構成されています。また、ICT分野の基本データと政策動向もまとめられています。

全文は、現在総務省のウェブサイトにPDF形式とEPUB形式で掲載されていて、後日html形式でも掲載予定です。また、専用アプリも更新されています。そのほか、書籍の販売、電子書籍ストアでの電子書籍の無料公開が予定されています。

商用利用を含む自由な二次利用が可能で、掲載されているグラフもデータがExcel形式とcsv形式で公開予定ですが、一部の図表等については対象外となっています。

チェコ共和国政府、オープンアクセスに関する国家戦略を承認

OpenAIREのブログで、2017年6月14日にチェコ共和国政府が、科学技術情報のオープンアクセス(OA)に関する国家戦略を承認したことが紹介されています。

ブログの記事によると、同戦略では、公的資金の助成を受けたプロジェクトでの出版物及びデータのOA及びデータ管理計画(DMP)を要求しているほか、相互運用性・OpenAIREとの互換性のあるOAのシステム基盤を構築するとともに、普及啓発活動が行なわれることとなっています。

The Czech Republic National Strategy of Open Access to Scientific Information and Data(OpenAIRE BLOG,2017/7/27)
https://blogs.openaire.eu/?p=2159

Scopusに研究成果評価分析ツールPlumXの機能が追加

2017年7月26日、Elsevier社が、同社の抄録・引用文献データベースScopusに、研究成果評価分析ツールPlumXの機能を追加したと発表しています。

PlumX Metrics now on Scopus: Discover how others interact with your research(Elsevier,2017/7/26)
https://blog.scopus.com/posts/plumx-metrics-now-on-scopus-discover-how-others-interact-with-your-research

参考:
Elsevier社、Scopusへの研究成果評価分析ツールPlumXの導入を発表
Posted 2017年6月29日
http://current.ndl.go.jp/node/34269

国文学研究資料館、第3回日本語の歴史的典籍国際研究集会をライブ配信(7/28-29)

国文学研究資料館が、同館で2017年7月28日と7月29日に開催する、第3回日本語の歴史的典籍国際研究集会をライブ配信します。

プログラムは以下の通りです。

●7月28日
13:20~ パネル1 「文字認識のフロンティア」
15:40~ 「「新日本古典籍総合データベース」の新たな試み」
16:00~ パネル2 「文献観光資源学は何をめざすか」

●7月29日
10:30~ 研究報告1 「古典の普及・教育と漫画」
11:00~ 研究報告2 「絵本としての草双紙」
11:30~ 研究報告3 「近世日本数学文献研究の新しい地平」
13:00~ パネル3 「「文芸を折る」―日本古典籍における折本という存在」
14:45~ パネル4 「生活・環境と古典籍――異分野融合研究の可能性」

国文学研究資料館 お知らせ・更新情報
http://www.nijl.ac.jp/
※「2017/7/27 7月28日~29日に、第3回 日本語の歴史的典籍国際研究集会をライブ配信いたします。」とあります。

あさくらフォトプロジェクト、「平成29年7月九州北部豪雨」で被害を受けた写真の洗浄活動を開始

あさくらフォトプロジェクトが、「平成29年7月九州北部豪雨」で被害を受けた写真の洗浄活動を開始しています。

同プロジェクトでは、富士フィルム株式会社、陸前高田市思い出の品、朝倉市等の協力を得て、被害を受けた写真の修復活動を行なっています。

朝倉市役所の被災者支援情報のウェブページの情報では、紙製の封筒もしくは紙袋に写真を入れ「見つけた場所・日時」「持ち主(不明でも可)」「復活した写真の返却先氏名・連絡先」を書いて、朝倉市役所総合政策課に持参するよう案内しています。

@asakuraphoto(twitter,2017/7/11,2017/7/26)
https://twitter.com/asakuraphoto/status/884732462454120449
https://twitter.com/asakuraphoto/status/890185420079681536

7月 27日

『カレントアウェアネス-E』329号を発行

E1935 - 図書館界で働く人向けのスタイリングセミナー<報告>

2017年6月12日,東京都品川区五反田のボードゲームカフェ「ウィンウィン」において,「図書館とその周辺で働く人向け 魅力あふれるプロを目指したい人のスタイリングセミナー」と題したトークイベントを開催した。本稿ではその目的と内容について報告する。

E1937 - 図書館員に研究マインドを:実務と理論双方の発展のために

Theory without practice is empty;Practice without theory is blind. (実践なき理論は空虚であり,理論なき実践は盲目である。) 2017年2月,オーストラリア図書館協会(ALIA)は,同国のチャールズスタート大学との共同研究報告書“Relevance 2020 LIS Research in Australia”を公開した。

E1936 - セミナー「研究データマネジメントの理想と現実」<報告>

京都大学学術情報メディアセンターでは,月に1度を目安に各分野から講師を招き,セミナーを開催している。2017年5月26日には,「研究データマネジメントの理想と現実」と題したセミナーを開催した。

E1934 - 東北大学附属図書館の24か国語ベーシックガイド整備事業

東北大学附属図書館(以下,当館)では,2017年3月に,留学生のための24か国語(中国語の簡体字・繁体字版を含め全25種類)による「図書館ベーシックガイド」(以下,ガイド)を整備した。この整備事業に着手する契機となったのは,「留学生には,(英語を母語とせず,かつ母語以外は不得手という学生がいるため)何でも英語で対応すればいいというものではない」という学習支援委員会での教員からの一言である。学習支援委員会とは,2016年4月に発足した,教員と図書館の協働による学生の総体的学習支援を推進する当館の委員会である。確かに,日本人の間では「英語=世界共通語」という公式がほぼ常識化しており,大学においてもグローバル人材育成というミッションの下に,英語習得が推奨されている。しかしこの発言は,これまで疑うことがあまりなかった英語万能観に対して「一喝」を加えたような瞬間であった。

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