アーカイブ - 2017年 6月

6月 20日

CA1901 - 動向レビュー:デジタル教科書の導入と著作権制度 / 大谷卓史

2011年、文部科学省が公表した、2020年に向けての教育の情報化の基本方針である「教育の情報化ビジョン」においては、教育の情報化とは、(1)子どもたちの情報活用能力を育成する「情報教育」、(2)「教科指導における情報通信技術の活用」、(3)「校務の情報化」の3つの側面を通して、教育の質の向上を目指すことだとされている(1)

CA1899 - レファレンス協同データベースの登録事例から垣間見る日本のレファレンスサービス / 佐藤 翔, 吉田光男

 レファレンス協同データベース(レファ協)は国立国会図書館(NDL)が全国の図書館等と協同で構築する、調べ物のためのデータベースである。参加する各図書館等におけるレファレンス事例等の調査内容を登録・蓄積し、インターネットを通じて提供することで、図書館等におけるレファレンスサービスはもちろん、一般利用者の調査研究活動をも支援することをその目的としている。

CA1898 - 学校図書館の情報交流紙『ぱっちわーく』の24年―学校図書館研究の情報源としての意義― / 高橋恵美子

 『全国の学校図書館に人を!の夢と運動をつなぐ情報交流紙 ぱっちわーく』(以下『ぱっちわーく』とする)が、2017年3月、286号をもって終刊となった。創刊は1993年5月、全国の学校図書館の充実と「人」の配置を実現する夢と運動をつなぐ情報交流紙として、国の動きや各地の運動、新聞記事などを、原資料の転載も含め、丁寧に伝えてきた。『ぱっちわーく』は、全国各地の学校図書館充実運動を支えるうえでも、また学校図書館研究のための情報源としても、大きな役割を果たしてきた。『ぱっちわーく』発行を支えたのは、事務局を担当する岡山市の小中学校司書(元学校司書を含む)であり、全国に広がる発行同人であった。当事者の視点からの記事には、発行人であった梅本による記事がある(1)が、本稿では、学校図書館研究の情報源としての『ぱっちわーく』の意義や重要性をまとめてみたい。

CA1897 - 公共図書館における郵送・宅配サービスの動向 / 中山愛理

 公共図書館における郵送・宅配サービスは、決して新しいサービスではなく、日本では障害者に対するサービスの一環として取り組まれてきた(1)。近年、郵送・宅配サービスの対象者を障害者から高齢者、子育て世代、一般市民へと拡大する公共図書館が増えつつある。本稿では、文献やウェブサイトで確認できた郵送・宅配サービスについて、図書館サービスでの位置づけを踏まえつつ、対象者別に、申込み方法、郵送・宅配方法、費用負担、サービス内容等の点から整理し、紹介していく。

CA1900 - 国立国会図書館による博士論文収集の現況と課題 / 渡部 淳

 2013年4月1日に、学位規則の一部を改正する省令(平成25年文部科学省令第5号)が施行され、博士の学位の授与に係る論文(以下「博士論文」という)は、インターネットの利用により公表することとされた(E1418 参照)。

静岡市立図書館、「静岡市立図書館の使命、目的とサービス方針」(改訂案)に関する意見を募集中

静岡市立図書館が、2017年6月20日から7月20日まで、「静岡市立図書館の使命、目的とサービス方針」(改訂案)に関する意見を募集中です。

同館では、2004年10月に策定した「静岡市立図書館の使命、目的とサービス方針」から10年以上経過し、時代の変化に伴って提供するサービス内容が変化していることを踏まえ改訂を行なうものです。

静岡市立図書館の使命、目的とサービス方針(改訂案)に関する意見募集(静岡市立図書館,2017/6/20)
http://www.toshokan.city.shizuoka.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=journal_view_main_detail&post_id=971&comment_flag=1&block_id=412#_412

6月 19日

米国の大学・研究図書館協会、高等教育のための情報リテラシーの「枠組み」への理解と活用促進のためのツールキットを公開

2017年6月16日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、“ACRL Framework for Information Literacy Toolkit”を公開したと発表しています。

ACRLの「高等教育のための情報リテラシーの「枠組み」」への理解と活用促進のための専門性開発を目的とした情報源として位置付けられています。

“Finding Time to Engage the Framework”,“The Framework's Structure”,“Foundations of the Framework”, “Strategies for Using the Framework”の4つのモジュールが用意されており、5つ目として“Collaboration and Conversations with the Framework”を開発中です。

各モジュールには、本質的課題、学習成果、アクティブラーニングのための資源、ディスカッションプロンプト、主な参照文献が掲載されています。

カナダ研究図書館協会、研究データ管理のプラットフォーム“Federated Research Data Repository”のbeta版を公開

2017年6月16日、カナダ研究図書館協会(CARL)の研究データ管理(RDM)に関するプロジェクト“Portage”は、学術・産業部門の研究者向けに計算機システムサービスとインフラを提供している“Compute Canada”と共同で行っているカナダの研究データの管理と発見のためのプラットフォーム“Federated Research Data Repository ”(FRDR) の開発に向けた作業がbeta版のテストに移行したと発表しています。

テストでは多様な利用者が様々なデータセットを登録することで行なわれ、ユーザーインターフェイスやソフトウェアの基本性能が評価されます。

また、データリポジトリに詳しい利用者からの意見も集められます。

Compute Canada and CARL-Portage Announce Start of Beta Testing Stage in FRDR Development(CARL,2017/6/16)
https://portagenetwork.ca/news/frdr-beta-testing/

TRAIL、電子化公開した米・連邦政府のテクニカルリポートが6万1,500点を突破したと発表

2017年6月16日、米・連邦政府のテクニカルリポートを電子化してオンラインで公開しているTRAILが、利用可能となった資料が6万1,500点を超えたと、北米研究図書館センター(CRL)のウェブページで発表しています。

総ページ数は450万ページで、各レポート当たりの平均ページ数は75ページとなります。

搭載データはノーステキサス大学(UNT)電子図書館とHathiTrsutから利用できます。

TRAIL Digital Collection Surpasses 61,500 Items(CRL,2017/6/16)
http://www.crl.edu/news/trail-digital-collection-surpasses-61500-items

日本雑誌協会及び日本書籍出版協会が連名で声明「強行採決に抗議し、あくまでも「共謀罪」に反対する」を発表

2017年6月15日、日本雑誌協会及び日本書籍出版協会が、織的犯罪処罰法改正案が参議院本会議で可決・成立したことを受け、連名で、声明「強行採決に抗議し、あくまでも「共謀罪」に反対する」を発表しています。

日本書籍出版協会 お知らせ
http://www.jbpa.or.jp/
http://www.jbpa.or.jp/pdf/documents/seimei20170615.pdf
※「【声明】強行採決に抗議し、あくまでも「共謀罪」に反対する【雑協・書協連名】(2017/6/15)」とあります。

日本図書館協会、「「組織犯罪処罰法改正案」の成立に対する声明」を発表

2017年6月17日、日本図書館協会が、「組織犯罪処罰法改正案」の採決を受けて、「「組織犯罪処罰法改正案」の成立に対する声明」」を発表しています。

「組織犯罪処罰法改正案」の成立に対する声明(日本図書館協会,2017/6/17)
http://www.jla.or.jp/demand/tabid/78/Default.aspx?itemid=3344

参考:
図書館問題研究会、「共謀罪」の創設に反対する声明を発表
Posted 2017年5月16日
http://current.ndl.go.jp/node/33994

アイルランドの333の公共図書館で、Innovative Interfaces社のクラウド型図書館システム“Sierra”の共同運用を開始

2017年6月15日、米・Innovative Interfaces社が、アイルランドの公共図書館333館への同社のクラウド型図書館システム“Sierra”の導入が4月に完了したと発表してます。

システムの共同運用により、コスト削減・国民サービスの改善をはかり、2013年から2017年にかけての戦略計画の実現を目指すものです。

Nationwide Public Library System in Ireland with Over 300 Locations Now Live on a Single Innovative System(Innovative,2017/6/16)
https://www.iii.com/nationwide-public-library-system-ireland-300-locations-now-live-single-innovative-system/

日本出版販売株式会社、中国国家図書館と第8期図書寄贈契約について調印

日本出版販売株式会社(日販)が、2017年6月12日に、中国国家図書館と第8期の図書寄贈契約について調印したと発表しています。

同事業は、1982年に締結された5年を1期とする図書寄贈契約が始まりです。

中国国家図書館には寄贈図書を収蔵する「日本出版物文庫閲覧室」が開設されており、これまでの7期35年間で、あわせて約31万冊の図書が寄贈されています。

加えて、日販では、中国国家図書館からの研修生を毎年2名、3か月間にわたり、日本に受け入れているほか、日販が組織する日本出版友好訪中代表団が37回派遣(のべ480人の参加)されていると紹介されています。

日販 中国国家図書館と図書寄贈契約について調印(日販,2017/6/15)
http://www.nippan.co.jp/news/chouin8/

青山学院大学図書館、リアルタイムで質問に受け答えする投稿ツール「イマキク」を使った「図書館Webカウンター」を開催

青山学院大学図書館が、2017年6月26日から30日にかけて、リアルタイムで質問に受け答えする投稿ツール「イマキク」を使った「図書館Webカウンター」を開催すると発表しています。

開催時間は、午後12時30分から午後13時20分までで、各日以下のテーマが設けられていますが、それ以外の、カウンターでは聞きにくいこと、以前から気になっていたことなども聞くことができます。

6月26日:図書館利用案内
6月27日:学内にある資料の探し方
6月28日:日本語文献の探し方
6月29日:海外文献の探し方
6月30日:学内に無い資料の探し方

図書館Webカウンターを開催します!(青山学院大学図書館)
https://www.agulin.aoyama.ac.jp/ja/news/1127

6月 16日

Clarivate Analytics社、Journal Citation Reports(JCR)の2017年版をリリース

2017年6月14日、Clarivate Analytics社が、学術誌評価分析データベース“Journal Citation Reports”(JCR)の2017年版をリリースしました。

2017年版では、自然科学と社会科学の論文の2016年の引用データを含んでおり、81か国、236分野における11,459タイトルの学術雑誌の情報が収録されています。今回は132の学術雑誌に初めてインパクトファクターが付与されました。66%の学術雑誌では昨年からインパクトファクターの増加がみられ、33%では減少がみられるとのことです。

また、気候変動に関する研究について、5件の研究分野から、インパクトファクターの高い学術誌10誌を紹介しています。

国立国会図書館、『外国の立法』2017年6月号で、中国の公共文化サービス保障法についての記事を掲載

国立国会図書館は、『外国の立法』No.272(2017年6月号)において、中国の公共文化サービス保障法についての記事を掲載しました。

図書館、博物館等の公共文化施設の整備状況など中国における公共文化サービス政策の概況と、2016年12月に公布され、2017年3月に施行された公共文化サービス保障法の概要を紹介しています。

中国の公共文化サービス保障法(PDF: 435KB)
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10362195_po_02720005.pdf?contentNo=1

外国の立法(国立国会図書館)
http://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/legis/2017/index.html

「宇宙基本計画」の工程表改訂に向けた宇宙政策委員会の中間取りまとめが公開:衛星データのカタログ整備やオープン化

2017年6月16日に開催された、第15回宇宙開発戦略本部の議事要旨及び配布資料が、内閣府のウェブサイトで公開されました。

会議では、2017年度末までに実施される「宇宙基本計画」の工程表改訂にむけて、宇宙政策委員会によって取りまとめられた中間報告が配布されており、「重点的に検討すべき項目」の「新事業・新サービスを創出するための民間資金や各種支援策の検討(工程表29)」において、

・2017年度中の国内外の衛星データに関する基本情報(所在、種類等)を網羅したカタログの整備・公表

・2018年度からの、国際水準での原則無償利用による、安全保障用途を除く衛星データのオープン化及び利用者目線での開示方法の整備

といった、新たな衛星データ利用基盤の整備や、衛星データを用いたビジネス創出や地方創生などの取組の支援などが盛り込まれています。

第15回宇宙開発戦略本部議事概要(PDF形式:202KB)(内閣府)
http://www8.cao.go.jp/space/hq/dai15/gijiyousi.pdf

杉戸町立図書館(埼玉県)、「選書&Cafe」を開催

埼玉県の杉戸町立図書館が、2017年6月18日、「選書&Cafe」を開催します。

用意された約1,500冊の書籍のなかから、購入を希望するものに付箋をつけ、得票多数のものの購入を図書館が検討するものです。

会場にはカフェ調の音楽を流されるほか、クッキー・ケーキ・コーヒー等が販売されます。

その他、約20畳程のクッションマットが用意され、雑誌『暮しの手帖』の展示、閉架書庫や生涯学習センターの諸施設の案内も行われます。

申込は不要で、参加費も無料です。

図書館をより身近に感じてもらいたい!「選書&Cafe」開催します。(杉戸町立図書館,2017/6/18)
https://www.town.sugito.lg.jp/cms/page10464.html

静岡図書館友の会、静岡県知事選候補に公開質問状を送付

静岡図書館友の会が、2017年6月25日に投開票される静岡県知事選挙の候補者へ、6月6日に公開質問状を送付したと発表しています。

静岡県の文化・教育行政に於ける図書館の位置づけ、直営体制の継続について質問しています。

県知事候補者へ公開質問状を送りました(静岡図書館友の会,2017/6/15)
http://shizutomo.sakura.ne.jp/other/593/

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