アーカイブ - 2017年 5月

5月 11日

米国の大学・研究図書館協会、図書館が学生の学業面での「成功」に貢献していることを示すためのプロジェクトの3年目の報告書を公開

2017年5月10日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、報告書“Academic Library Impact on Student Learning and Success: Findings from Assessment in Action Team Projects”を公開しました。

大学・研究図書館が学生の学業面での「成功」に貢献していることを示すための3年間のプロジェクト“Assessment in Action: Academic Libraries and Student Success”(AiA)の3年目の成果をまとめたものです。

石垣市立図書館(沖縄県)、来館を呼び掛ける歌「石垣市立図書館に行こう」を作成

沖縄県の石垣市立図書館が、来館を呼び掛ける歌「石垣市立図書館に行こう」を作成し、2017年5月5日の「こどもの日」スペシャルおはなし会で披露したと地元紙で報じられています。

2016年の全国図書館大会(東京)で発表された、弓削田健介氏の「図書館で会いましょう」を聴いたのが作成のきっかけとなっており、2017年1月から2月にかけて行った同館の良いところに関するアンケートの結果等を参考に同館職員が作成したと紹介されています。

来館呼び掛け歌が完成 石垣市立図書館(八重山毎日新聞,2017/5/7)
http://www.y-mainichi.co.jp/news/31584/

告知 来館呼びかけ歌♪「石垣市立図書館に行こう」の完成(やいまタイム)
http://yaimatime.com/otoku/24010/
※1番から3番までの歌詞が掲載されています。

生駒市図書館(奈良県)、「図書館とまちづくりワークショップ」提案事業第1弾「本棚のWA」を開催

奈良県の生駒市図書館が、「図書館とまちづくりワークショップ」提案事業の第1弾として「本棚のWA」を開催すると発表しています。

同館が、2016年度に実施した、「人と本、人と人をつなぐ図書館」をテーマに、これからの図書館について公募市民22人が意見を出しあった「図書館とまちづくりワークショップ」からの提案事業の1つで、提案メンバーを中心としたグループ「本棚サークル」と共催して実施します。

生駒市にゆかりのある人が講師となり、設定したテーマについて講演や本の紹介を行ない、また、参加者同士が同テーマについて語り合うことで、興味や発見を引き出すことを目的としています。

開催場所は、生駒駅前図書室で、今年度は3回の開催を予定しており、1回目は、6月17日の閉室後、地ビールの試飲もある『地ビールはお好き』が、2回目は、9月3日に、ミニヴァイオリンコンサートも実施する『秋の日のヴィオロンの』が予定されています。

5月 10日

2017年のPeer Review Weekは9月11日から17日:今年のテーマは“Transparency in Review”

ピアレビューに対する評価を高め、祝福するイベントPeer Review Weekの、2017年の実施日程が発表されています。

今年で3回目となる同イベントは、レビューの透明性(Transparency in Review)をテーマに、9月11日から17日にかけて実施されます。

ソーシャルメディア上での活動のためのハッシュタグ “#PeerRevWk17”または“#TransparencyinReview”が用意されています。

第3回ピアレビュー・ウィーク(Peer Review Week) 開催(Peer Review Week)
https://peerreviewweek.files.wordpress.com/2016/06/prw-press-release-2017-japanese.docx
※日本語版プレスリリース

電子学術情報アーカイブのPortico、保存したファイルの容量が400TBに

2017年5月8日、電子学術情報アーカイブのPorticoが、保存したファイルの容量が400TBとなったと発表しています。

2014年末時点で163TB、2015年末時点で269TB、2016年末時点で395TBであったと紹介されています。

Portico Archive Hits Terabyte Milestone(2017/5/8)
http://www.portico.org/digital-preservation/news-events/news/portico-archive-hits-terabyte-milestone

参考:
電子学術情報アーカイブのPortico、保存したファイルが10億点に
Posted 2016年5月2日
http://current.ndl.go.jp/node/31491

米国連邦図書館情報ネットワーク、連邦政府機関の図書館・図書館員を称える賞“Awards for Federal Librarianship”の2016年の受賞者を発表

2017年5月5日、連邦政府機関の図書館間の連携・協力を促進するために米国議会図書館(LC)内に設けられている米国連邦図書館情報センター委員会(FLICC)の米国連邦図書館情報ネットワーク(FEDLINK)が、連邦政府機関の図書館や図書館員等を称える賞“Awards for federal librarianship”の2016年の受賞者を発表しています。

政府、ビジネス界、学術コミュニティ、国民の情報への要求を満たすために改善を行なった図書館や図書館員が対象です。

図書館・情報センターに対する賞“Federal Library/Information Center of the Year”の大規模館部門には、米・航空宇宙局のGoddard Information and Collaboration Centerが、小規模館部門には、米・連邦通信委員会図書館が選ばれています。

また、図書館員に対する賞“Federal Librarian of the Year”には、フォートノックス基地内のバー・メモリアル図書館のMichael Steinmacher氏が、図書館技術者に対する賞“Federal Library Technician of the Year”には退役軍人省のJennea Augsbury氏が選ばれています。

Internet Archive、ウェブアーカイブの共同プロジェクト“End of Term Presidential Harvest 2016”で200TBのデータを収集

2017年5月9日、米・オバマ大統領任期満了にともなう連邦政府機関のウェブアーカイブの共同プロジェクト“End of Term Presidential Harvest 2016”において、Internet Archive(IA)が、2016年秋から2017年春にかけて、200テラバイトのウェブサイト及びパブリックデータの収集を行なったと発表しています。

収集データは100テラバイトのウェブページと100テラバイトのパブリックデータからなり、3億5千万件以上のURL/ファイル、7千万件以上のhtmlページ、4千万件以上のpdfファイル等が含まれ、Waybackマシーンから閲覧できるほか、2016年取集分を“End of Term”のポータルサイトに間もなく追加する予定とのことです。

その他、Waybackマシーン(beta)のサマリー機能を用いた収集データに関する予備統計のページや、IAが収集した全データのページ“End of Term 2016 Web Crawls”も公開されています。

札幌大学図書館、故山口昌男氏の自宅居間を再現へ:旧蔵書や家具約1万8千点を展示

2017年5月8日、札幌大学が、故山口昌男元学長の知的営為を未来への遺産とする取り組みの一環として、山口氏の自宅の居間を札幌大学図書館2階に再現する「札大×山口昌男プロジェクト」を進めていると発表しました。

山口氏の遺族から寄贈された蔵書や家具約1万8千点を順次展示するスペースを兼ねており、図書館地階に整備されている「山口文庫」とともに、山口氏と対話できるスペースとして整備するため、コミュニケーションの広場を意味する「ヘルメスの部屋」と仮に名づけられていると紹介されています。

一般への公開開始は、2017年夏末から秋の初め頃になる予定です。

「札大×山口昌男プロジェクト」が進行中です(札幌大学,2017/5/8)
http://www.sapporo-u.ac.jp/news/topics/2017/0508110039.html

【イベント】シンポジウム「図書館とまちづくり」(7/5・東京)

2017年7月5日、千代田区立日比谷図書文化館大ホールにおいて、日本図書館協会(JLA)主催のシンポジウム「図書館とまちづくり」が開催されます。
  
JLAが昨年実施したアンケート調査「自治体総合計画等における図書館政策の位置づけについて」の結果の周知と、自治体関係者を含めた多くの人に図書館の重要性や可能性を理解してもらい、地域に根ざした図書館の一層の発展を図る事を目的としています。

定員は200人(先着順)で、参加費は500円です。

シンポジウム「図書館とまちづくり」(日本図書館協会)
http://www.jla.or.jp/jlaevent/tabid/93/Default.aspx

参考:
日本図書館協会、アンケート調査「自治体総合計画等における図書館政策の位置づけについて」の結果を公表
Posted 2017年1月11日
http://current.ndl.go.jp/node/33229

島根大学附属図書館、初学者向けデータベース紹介サイト「来たぞ!データベース戦隊!~島大図書館での資料の探し方~」を公開

2017年5月9日、島根大学附属図書館が、初学者向けデータベース紹介サイト「来たぞ!データベース戦隊!~島大図書館での資料の探し方~」を公開しました。

同サイトでは、本や論文の探し方を漫画等で説明したり、データベースで検索をするうえで参考となるサイトへのリンクを紹介したりしています。

松江キャンパス(法文学部・教育学部・人間科学部・総合理工学部・生物資源学部等)用と出雲キャンパス(医学部等)用の2種類があります。

「来たぞ!データベース戦隊」のコンセプトやキャラクターデザイン、名称の使用にあたっては、「スーパー戦隊シリーズ」の著作権を有する東映株式会社と島根大学との間で使用契約を締結しており、各キャラクターデザインと漫画は、島根大学附属図書館学習支援チーム・担当者のアイデアを元に、イラストレーター(オオツカタクト)が作成しています。

5月 9日

『超高齢社会と図書館~生きがいづくりから認知症支援まで~』(図書館調査研究リポートNo.16)を公開しました。

国立国会図書館(NDL)は、「図書館調査研究リポート」No.16として『超高齢社会と図書館~生きがいづくりから認知症支援まで~』を刊行しました。カレントアウェアネス・ポータルからPDF版をご覧いただけます。

この調査研究では、調査対象機関を3機関設定し、文献調査や現地調査などの事例調査を行いました。また、この3機関のうち2機関について、サービス提供地域に居住する高齢者にインタビュー調査を行いました。リポートでは、これらの調査の結果をはじめとする、超高齢社会と図書館についての論考を収めています。

どうぞご活用ください。

超高齢社会と図書館~生きがいづくりから認知症支援まで~(図書館調査研究リポートNo.16)
http://current.ndl.go.jp/report/no16

国・地域を超えたリポジトリネットワークの連携に関する国際協定発表

2017年5月8日、国・地域を超えたリポジトリネットワークの連携に関する国際協定”Aligning Repository Networks: International Accord”がCOARのウェブサイトで公開されました。

この協定は具体的な行動を起こし、グローバルなサービスの構築につなげていくために共通の原則と強調すべき領域を定め、リポジトリネットワーク間の協力を促進することを目的に、COARの準備の下で作成されたものです。定期的なコミュニケーションの機会を設けること、API、標準、プロトコルの共通化、技術移転と共同開発の実施等について各リポジトリネットワークは協働していくとされています。欧州のOpenAIRE、南米のLA Referencisaをはじめ、カナダ、中国、米国、南アフリカのリポジトリネットワークが参加しています。日本からはJPCOARがこの協定に参加しています。

【イベント】ACM-SIGIR 2017(東京・8/7-11)

2017年8月7日から11日にかけて、コンピュータ分野の国際学会、Association for Computing Machinery(ACM)の情報検索に関する分科会、SIGIRが、新宿・京王プラザホテルで開催されます。

ACM-SIGIRは情報検索に関する国際会議としては世界最大級のもので、日本での開催は今回が初めてとのことです。

SIGIR2017 The 40th International ACM SIGIR Conference on Research and Development in Information Retrieval
http://sigir.org/sigir2017/

オープン・ピア・レビューは主流になりつつある?

2017年5月2日、OpenAIREは2016年9月から10月にかけて実施したオープン・ピア・レビューに関するオンライン調査の結果をまとめた報告書、”OpenAIRE Survey on Open Peer Review”を公開しました。また、報告書の公開にあわせ、OpenAIREブログに同報告書の内容を紹介する記事も掲載されています。

概要(Abstract)の記述によれば、同調査には3,062人から回答が寄せられ、回答者の多くはオープン・ピア・レビューが主流となることを支持していたとのことです。さらに、回答者の約4分の3はなんらかの形でオープン・ピア・レビューに関わったことがあったとしています。オープン・ピア・レビューに関する試みの中でも、オープンなやり取りの実施、査読報告や最終版へのコメント等のオープン化を支持する意見が多かったとのことです。

No.16 超高齢社会と図書館~生きがいづくりから認知症支援まで~

 本調査研究では、「高齢化社会における図書館サービス」をテーマとして取り上げました。

 日本社会の高齢化の急速な進展に対応して、外部機関と連携して高齢者にサービスを提供したり、地域の高齢者と協働してサービスを提供したりするなど、公共図書館のサービスと地域の高齢者との関係に新しい動向が見られます。このような背景を踏まえ、今回の調査研究では、高齢者との関係が先進的あるいは特徴的な図書館サービスを提供している公共図書館の事例をいくつか取り上げ、調査分析を行いました。

 具体的には、調査対象機関を3機関選定し、現地調査などの事例調査を行いました。また、事例調査対象の3機関のうち2機関について、サービス提供地域に居住する高齢者にインタビュー調査を行いました。報告書では、事例調査の3機関が提供しているサービスの概要や、サービスを実施するに至った経緯などを紹介しています。また、高齢者へのインタビュー調査の結果を踏まえ、高齢者の図書館利用の現状と今後のサービスのあり方について、6つの観点から考察しています。そのほか、日本の図書館サービスにおける高齢者の位置付けの変遷や、超高齢社会における図書館サービスの実態・課題など、超高齢社会と図書館についての論考を掲載しています。

インターネット版官報と官報情報検索サービスがリニューアル

国立印刷局は2017年5月8日で、インターネット版官報(無料)と官報情報検索サービス(会員制有料サービス)を全面リニューアルしたことを発表しました。

インターネット版官報についてはデザインが一新されたほか、メニューバーの設置、ボタンサイズの見直し等、ユーザビリティの向上を行ったとのことです。官報情報検索サービスについてもデザインが一新されたことに加え、従来なかったNOT検索や検索結果の絞り込み機能が実装されています。また、こちらも音声ブラウザへの対応等、ユーザビリティの向上が図られたとのことです。

インターネット版官報、官報情報検索サービスのページをリニューアルしました。(国立印刷局、2017/5/8付け)
http://www.npb.go.jp/ja/news/20170421_kanpourenew/index.html

インターネット版官報
https://kanpou.npb.go.jp/

オバマ財団・米国国立公文書館、オバマ大統領の記録の保存と利用に関して発表

2017年5月3日、オバマ財団と米国国立公文書館(NARA)が、オバマ大統領の記録の保存と利用に関して発表を行なっています。

オバマ財団が、オバマ政権時に作成された未分類の全ての大統領記録のデジタル化に対して資金提供するとの声明に従うもので、NARAは大統領記録の国家管理者としての役割を果たすものの、これまでの大統領のように記録保存のための大統領図書館をオバマ大統領センター内には建設せず、代わりにデジタルアーカイブを構築します。

オバマ大統領の記録は、デジタル化された後、NARAの既存の書庫で管理され、オバマ大統領センター内のオバマ博物館等での展示の際に貸し出すなどして利用されます。

【イベント】図書館とその周辺で働く人向け 魅力あふれるプロを目指したい人のスタイリングセミナー(6/12・東京)

2017年6月12日、東京都・五反田のカフェ&ボードゲームカフェ『ウィンウィン』にて、トークイベント「図書館とその周辺で働く人向け 魅力あふれるプロを目指したい人のスタイリングセミナー」が開催されます。主催者は図書館運営に関するアドバイザリー業務等を手掛ける、株式会社ラピッヅワイドの広瀬容子氏です。

同イベントは図書館員及び周辺の人々について、例外はあるとしつつも「外見が地味である」と述べた上で、「『形から入る』ということを考えてみませんか」としています。イベントでは図書館サービス計画研究所の仁上幸治氏による「映像の中のトンデモ図書館員たち―ステレオタイプを超える自分ブランディング」、ファッションコンサルタントの竹岡眞美氏による「魅力あふれる図書館のプロを目指すスタイリングとは」という2つのトークの後に、竹岡氏による参加者に対するアドバイスも含めた、フリートークが行われるとのことです。

2030年、ピア・レビューはどうなっている?

2017年5月2日、BioMed CentralとDigital Scienceはピア・レビューの将来について論じた報告書、”What might peer review look like in 2030?”を公開しました。

同報告書は2016年11月に開催された、科学政策・アウトリーチ・ツールに関する国際会議SpotOn Londonの中で行われた、ピア・レビューに関するセッションの内容に基づくものです。人工知能の適用、科学者の視点、ピア・レビューの歴史とプレプリント、ピア・レビューの持続可能性、オープン性の増進など、6本の論考が掲載されています。

What might peer review look like in 2030?(figshare、2017/5/2付け)
https://figshare.com/articles/What_might_peer_review_look_like_in_2030_/4884878

国立大学協会、国立大学における学術情報の状況及び課題に関するアンケート結果を公開

2017年5月8日、国立大学協会は国立大学図書館の雑誌及び電子ジャーナル契約状況等に関し、把握・整理するために実施したアンケート調査の結果を公開しました。対象は国立86大学で、全大学が回答しています。

主な調査結果として、2014年と2016年を比較すると、雑誌受け入れタイトル数は91%の大学で減少し、雑誌購入経費も71%で減少していました。電子ジャーナルについては購入費用・利用可能タイトル数とも増加した大学が29大学ある一方、購入費用は増加したものの利用可能タイトルは減少した大学が30大学、購入費用が減少した一方で利用可能タイトル数が増加した大学が5大学、いずれも減少した大学が20大学、変化なし1大学、非回答1大学で、全体として購入費用は増加しているものの、利用可能タイトル数は減少している傾向が見られました。

アンケート結果ではそのほかに学術情報に関する課題意識や電子ジャーナル等の契約状況、電子ジャーナルに関する自由意見等がまとめられています。

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