アーカイブ - 2017年 5月 16日

図書館問題研究会、「共謀罪」の創設に反対する声明を発表

図書館問題研究会が、2017年5月14日付けで、「図書館問題研究会は『共謀罪』の創設に反対します」とした声明をウェブページで公開しました。

同声明は国会で審議中の「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律等の一部を改正する法律案組織的犯罪処罰法改正案」(いわゆる「共謀罪」)について、「公共図書館においても、利用者が図書館と図書館資料を利用する行為自体が『テロ等準備』の計画や謀議にあたるとして捜査の対象となり、利用事実や貸出履歴など図書館利用における秘密が損なわれるとともに図書館利用が犯罪の計画行為として処罰されることも考えられ」るとしています。同法案は「『図書館の自由に関する宣言』を真向から否定し、戦前の『治安維持法』を想起させ」るものであるとも述べており、法案の上程に強く反対するとして声明を締めくくっています。

法学分野のプレプリントサービスLawArXiv公開

2017年5月8日、非営利団体Center for Open Science(COS)は新たに法学分野を対象とするプレプリントサービス、LawArXivを公開しました。COSの提供するオープンソースプレプリントサービス、OSF Preprintsを利用しているとのことです。

同サービスはLegal Information Preservation Alliance等の3つの非営利団体とコーネル大学の法学図書館が協力して立ち上げたもので、COSは技術パートナーとして協力するとともに、LawArXivをホストする役割を担っているとのことです。

天理大学附属天理図書館、天理ギャラリー第161回展「漱石 -生誕百五十年を記念して-」を開催中 『吾輩は猫である』印税領収証や書簡、自筆原稿等を展示

2017年5月14日から6月11日にかけて、東京の天理ギャラリーで天理ギャラリー第161回展「漱石 -生誕百五十年を記念して-」が開催されています。

同展示では夏目漱石生誕百五十年を記念して、天理大学附属天理図書館が所蔵する漱石資料が展示されています。展示資料には『吾輩は猫である』の印税領収証、漱石自筆の自作の宣伝文、現存する最長の漱石による書簡等に加え、『三四郎』等の自筆原稿も含まれています。6月3日には国文学研究資料館長のロバート・キャンベル氏による講演「漱石先生の快楽と苦痛」も開催予定とのことです。

なお、同展については10月29日から11月12日にかけて、天理図書館でも開館八十七周年記念展として開催予定とのことです。

開催案内(JPG画像)
http://www.tcl.gr.jp/calender/g161.jpg

米・トピカ・ショーニー郡図書館におけるデジタル包摂社会実現に向けての取組(記事紹介)

2017年5月5日付のLibrary Journal(LJ)誌(オンライン)で、カンザス州のトピカ・ショーニー郡図書館におけるデジタル包摂社会実現に向けての取組が紹介されています。

同館では、市や郡の当局が、地域のブロードバンドアクセス改善事業を行なうためのコンサルタントを雇用するに際し、提案依頼書作成の支援を実施したほか、トピカ住宅公社と連携したデジタルデバイド解消のための取り組みを行なっています。

トピカ住宅公社と連携しての取組みでは、

・住宅公社が住宅地を開発するにあたり、同館がパソコンを設置したコミュニティセンターを建設

・同館で利用しなくなったパソコンを住宅公社に売却し、住宅公社が地元のカレッジと連携して修理し、住宅公社が開発した住宅地の住民に安価に提供

・修理したパソコンを購入した住民への、図書館職員による基礎的なトレーニングプログラムの実施

・米国図書館協会が、低所得世帯のデジタルデバイト解消を目的とした、ケーブルテレビ(CATV)局のコックス・コミュニケーションズ社との連携事業への参加

等が行われていると紹介されています。

【イベント】第25回大図研オープンカレッジ「Linked Open Data を体験 書誌・所蔵データは宝の山!」(6/18・大阪)

2017年6月18日、グランフロント大阪タワーAの大阪商業大学梅田サテライトオフィスにて、大学図書館問題研究会オープンカレッジ実行委員会主催、大学図書館問題研究会大阪地域グループ共催のイベント、大図研オープンカレッジ「Linked Open Data を体験 書誌・所蔵データは宝の山!」が開催されます。

同イベントでは第一部で大阪大学産業科学研究所の古崎晃司氏が「Linked Open Data(LOD)の基本理念の基盤となる技術」、第二部で人文学オープンデータ共同利用センター長の北本朝展氏が「古いコンテンツを新しいプラットフォームに入れる~『江戸料理レシピデータセット』クックパッド公開の顛末~」と題した講演を行い、第三部では再び古崎氏が、書誌データのLOD化に関するデモンストレーションを行うとのことです。

第25回 大図研オープンカレッジ(DOC) Linked Open Data を体験 書誌・所蔵データは宝の山!
https://sites.google.com/site/dtkosakaweb/home/reikai/dtkdoc2017

日本の学協会誌掲載論文のうち、ソーシャルメディアから言及されているものは約1~2%(文献紹介)

情報知識学会誌の第27巻1号に、日本の学協会誌に掲載された論文を対象にオルトメトリクス付与状況を分析した論文、「日本の学協会誌掲載論文のオルトメトリクス付与状況」が掲載されています。著者は同志社大学の佐藤翔氏と豊橋技術科学大学の吉田光男氏です。

同論文では2006~2015年に日本の学協会誌に掲載された論文約100万本を対象に、オルトメトリクスの付与状況を分析しています。その結果、日本の学協会誌掲載論文のうち、ソーシャルメディアから言及されているものは約1~2%とわずかにとどまっていることがわかったとのことです。分野としては人文社会系の論文でソーシャルメディアからの言及が多いとされています。

佐藤翔, 吉田光男. 日本の学協会誌掲載論文のオルトメトリクス付与状況. 情報知識学会誌. 2017, 27(1), p.23-42. http://doi.org/10.2964/jsik_2017_009

仏・高等教育書誌センター、Springer社とナショナルライセンスを締結

フランスの高等教育書誌センター(Agence bibliographique de l'enseignement superieur:ABES)が、Springer社と、4つの電子書籍コレクションにアクセスできるナショナルライセンスを締結したと発表しています。

フランスのナショナルサイトライセンスプロジェクトISTEXからの財政支援によるもので、これにより、フランスの研究者は、SpringerLink上で上記電子書籍コレクションに含まれる、2013年までに刊行された、数学・物理学・天文学・化学・物質科学分野の電子書籍3万3千冊を利用できるようになります。

ISTEX : une nouvelle licence nationale signée avec Springer(ABES,2017/5/3)
https://fil.abes.fr/2017/05/03/istex-une-nouvelle-licence-nationale-signee-avec-springer/

岡山大学学術成果リポジトリ、PubMedのLinkOutに対応

2017年5月15日、岡山大学附属図書館が、岡山大学学術成果リポジトリ(OUSAR)が、PubMedのLinkOutに対応したと発表しています。

PubMedに掲載されている学術論文の内、OUSARでオープンアクセスになっているものに岡山大学のアイコンが表示され、Pubmedからリンクが形成されています。

岡山大学学術成果リポジトリがPubMedのLinkOutに対応(岡山大学附属図書館,2017/5/15)
http://www.lib.okayama-u.ac.jp/news/news_id6687.html

参考:
米国国立医学図書館、Pubmedにおいて機関リポジトリに登録されているフルテキストへのリンク機能を追加
Posted 2017年3月23日
http://current.ndl.go.jp/node/33705

鳴門教育大学附属図書館、「どうして本をよまないといけないの」への答えを募集中

2017年5月16日、鳴門教育大学附属図書館が、「どうして本をよまないといけないの」への答えを募集していると発表しました。

Twitterで話題となった漫画 「【なぜ読書をしなければいけないのか?】という記事を読んだので読書家の母に聞いてみた話」を受けて、もし小学校や中学校の生徒から「どうして本をよまないといけないの」と聞かれたときどう答えるかを学生から募集するものです。

附属図書館1階玄関ホールの掲示板に、自分の答えを付箋に書いて、自由に貼りつけるようになっています。

「どうして本をよまないといけないの」あなたの答え教えてください(鳴門教育大学附属図書館,2017/5/16)
http://www.naruto-u.ac.jp/library/oshirase/2017051500012/

マンダレー大学とヤンゴン大学、オープンアクセスの機関リポジトリを開設(ミャンマー)

2017年5月12日付のEIFLのブログ記事によると、ミャンマーのマンダレー大学とヤンゴン大学がオープンアクセスの機関リポジトリを開設しました。

これらのリポジトリは、途上国において図書館を通じてデジタル情報へのアクセスを推進しているEIFL(Electronic Information for Libraries)のEIFL eLibrary Myanmarプロジェクトを通してEIFLの支援のもと開設され、査読誌の雑誌記事や研究論文などが収録されています。

開設時、マンダレー大学の機関リポジトリ“University of Mandalay Open Access Repository(UMOAR)”には、163の著者による134の出版物、ヤンゴン大学の機関リポジトリ“University of Yangon Repository(UYR)”には、物理学や化学関係の著者を中心に、342の著者による144の出版物が収録されています。