アーカイブ - 2017年 5月

5月 31日

CHORUSに英国王立化学協会(RSC)が参加

2017年5月26日、出版社・学協会が公的助成研究成果のパブリックアクセス拡大に向けて組織した官民イニシアティブであるCHORUSは、英国王立化学協会(Royal Society of Chemistry)が参加したことを発表しました。

Royal Society of Chemistry joins CHORUS!(CHORUS, 2017/5/26)
https://www.chorusaccess.org/royal-society-chemistry-joins-chorus/

英国化学会、CHORUS新メンバーに(STI Updates, 2017/5/30)
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=9747

ノルウェー国立図書館、ナイジェリア国立図書館の資料の一部をデジタル化

2017年5月29日、南アフリカのBusiness Day紙は、ノルウェー国立図書館がナイジェリア国立図書館の資料の一部をデジタル化する予定であると報じています。

まずはハウサ語、イボ語、ヨルバ語の資料がデジタル化されます。ナイジェリア側が資料の収集について、ノルウェー側がデジタル化作業について責任を持ち、費用も分担されます。資料の配送料は在ナイジェリア・ノルウェー大使館が負担します。ノルウェー側は、外国語資料を拡充させることができるのでお互いに利益があるプロジェクトであるとしています。

6月10日に合意文書が署名される予定で、このプロジェクトが他の国にとってのモデルとなること、“African digital library”の公開を支援することなどを目的としています。

報道ではまた、ノルウェー語資料のデジタル化についても言及されています。2001年より前に出版されたすべてのノルウェー語資料をデジタル化してオンラインかつ無料でアクセスできるようにする取組は、2017年中に完了する見込みであるとのことです。

京都大学図書館機構、工学研究科建築学専攻が所蔵する重要文化財「ジョサイア・コンドル建築図面」358点を電子化して公開

2017年5月31日、京都大学図書館機構が、同大学の工学研究科建築学専攻が所蔵する重要文化財「ジョサイア・コンドル建築図面」358点を電子化して公開下を発表しています。

オープンアクセス推進事業の一環として、国立大学改革強化推進補助金の経費で行われたもので、今年8月には、IIIFに準拠した画像配信システムで、より高精細な画像として公開する予定とのことです。

重要文化財「ジョサイア・コンドル建築図面」358点の電子化・公開について(京都大学図書館機構,2017/5/31)
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1375135

米・ハーバード大学、ジョン・F・ケネディ元大統領の在学時のスピーチをデジタル化して公開

米・ハーバード大学が、今年で生誕100周年のジョン・F・ケネディ元米国大統領が、ハーバード大学在学時の1937年に、英語の授業“English F”において、当時論争となっていたヒューゴ・ブラック氏の最高裁判所の陪席判事への任命をテーマに行ったスピーチを公開しています。

大学アーカイブズ所蔵の、1920年代から教え子の音声を録音をしていた同大学の教授パッカード(Frederick Clifton Packard Jr)氏の関連資料に含まれていたアルミ製のフォノグラフに録音されていた音声を、同大学で開催されている展覧会“JFK's Harvard/Harvard's JFK”にあわせて復元・デジタル化したものです。

ボストンにある、ジョン・F・ケネディ大統領図書館・博物館には、1940年のラジオインタビュー以前の音声資料は所蔵されていないことから、同大学では、同大統領の最も古い音声資料と考えているとのことです。

Zenodo、搭載データのDOIによるバージョン管理を開始

2017年5月30日、欧州原子核研究機構(CERN)とOpenAIREが開発した、研究成果共有のためのリポジトリ“Zenodo”が、搭載データのDOIによるバージョン管理の開始を発表しています。

Zenodoに最初にデータを登録した際に、特定のバージョンのDOI(Version DOI)とそのデータの全てのバージョンを示すDOI(Concept DOI)の2つが付与され、その後、新しいバージョンのデータを登録するごとにDOIが付与されます。

これにより、公開した後のデータの編集・更新が可能となるほか、“Version DOI”及び“Concept DOI”を用いた引用が可能となります。

2017年5月30日以前に登録したデータを、バージョン管理に対応させるためには、データの更新が必要ですが、複数の版を個別のレコードとして登録している場合は、Zenodoへのメールでの連絡が必要です。

香川県立図書館、「親子deお野菜食育教室~知りたいな、かがわの野菜~」を開催

香川県立図書館が、2017年6月24日に、「親子deお野菜食育教室~知りたいな、かがわの野菜~」を開催します。

野菜ソムリエから、野菜についての基礎知識(栄養、選び方など)や香川県産の野菜の話を聞いたり、トマトの食べ比べが行なわれたりします。

対象は年長児から小学生とその保護者15組ですが、申し込みはすでに締め切られています。

親子deお野菜食育教室~知りたいな、かがわの野菜~(香川県立図書館)
http://www.library.pref.kagawa.jp/kgwlib_doc/kosodate/shokuiku2017.pdf

参考:
横浜市立図書館、サッカークラブ・横浜F・マリノスとの共催で食育などをテーマにした「横浜F・マリノス×図書館!! 2015」シーズン2を開催
Posted 2015年7月2日
http://current.ndl.go.jp/node/28805

東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門、漢籍・碑帖拓本の高精細画像をFlickrで公開:CC BY-NC-SA 4.0で提供

2017年5月30日、東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門(U-PARL)が、東京大学総合図書館所蔵資料及び同アジア研究図書館所蔵予定資料のなかから選定した漢籍・碑帖拓本(ひじょうたくほん)資料の高精細デジタル画像を、Flickr上で、クリエイティブ・コモンズ 表示-非営利-継承 4.0 国際 ライセンス(CC BY-NC-SA)」 の条件で公開したと発表しています。

各アルバム (album) 内に資料1冊分の画像がアップロードされており、複数冊からなる資料は複数のアルバムに分載されています。

また、公開にあたっては、漢籍・碑帖拓本資料の複雑な属性を可視化できるよう、U-PARLで独自にメタデータ項目を考案し、Flickrのdescription欄に、この項目にしたがった当該資料の書誌が記載されています。

U-PARL What's New
http://u-parl.lib.u-tokyo.ac.jp/
※「東京大学総合図書館・アジア研究図書館の漢籍・碑帖拓本資料の高精細デジタル画像をFlickrに公開しました。 30.May.2017」とあります。

鳥取県立図書館、小・中・高・特別支援学校における学校図書館を活用した授業実践事例を掲載

2017年5月30日、鳥取県立図書館が、2015年度・2016年度の小・中・高・特別支援学校における学校図書館を活用した授業実践事例を掲載しました。

鳥取県立図書館 お知らせ
http://www.library.pref.tottori.jp/info/
※「2017年05月30日 小・中・高・特別支援学校の授業活用例を掲載しました」とあります。

小・中・高・特別支援学校の授業活用例を掲載しました(鳥取県立図書館)
http://www.library.pref.tottori.jp/info/post-30.html
http://www.library.pref.tottori.jp/support-center/cat11/cat18/

5月 30日

国立大学図書館協会、「オープンアクセスへの取り組み状況に関する実態調査」報告書を公表

2017年5月26日、国立大学図書館協会は同協会のオープンアクセス委員会が作成した「オープンアクセスへの取り組み状況に関する実態調査」報告書をウェブサイトで公開しました。

この報告書は国立大学図書館協会に加盟する92機関を対象に、2016年12月25日から2017年1月20日にかけて実施された質問紙調査に基づくもので、80機関から回答が寄せられたとのことです。機関リポジトリについて、学位論文(博士)の公表について、ID管理について、オープンアクセス(OA)への取り組みについて、研究データについて、デジタルアーカイブについて、OAに関連する外部組織への関与について、等の設問に会する回答結果がまとめられています。

「オープンアクセスへの取り組み状況に関する実態調査」報告書(国立大学図書館協会)
http://www.janul.jp/j/projects/oa/OA_report_201703.pdf

【イベント】日本図書館文化史研究会 2017年度第1回研究例会(6/24・東京)

2017年6月24日、東京ウィメンズプラザにて、日本図書館文化史研究会の2017年度第1回研究例会が行われます。

同会では国立女性教育会館の青木玲子氏、甲南大学の赤瀬美穂氏による研究発表「明治・大正期における婦人閲覧室の概要について」が行われるほか、東京ウィメンズプラザ図書資料室の見学が実施されるとのことです。

参加には事前申し込みが必要で、参加費は会員500円、非会員1,500円です。

2017年度第1回研究例会(日本図書館文化史研究会)
http://jalih.jp/events/events.html#reikai1

日本図書館文化史研究会 2017年度第1回研究例会(2017年6月24日(土)、東京ウィメンズプラザ(渋谷区))(笠間書院online、2017/5/29付け)
http://kasamashoin.jp/2017/05/2017624_1.html

【イベント】図書館問題研究会第64回全国大会(6/25-27・秩父)

2017年6月25日から27日にかけて、埼玉県秩父市のナチュラルファームシティ 農園ホテルにおいて、図書館問題研究会第64回全国大会が開催されます。

基調講演・分科会等のプログラムや基調講演・分科会の詳細が公開されています。基調講演は東京学芸大学の山口源治郎氏を講師に迎え、「知的自由と現代図書館の課題-歴史的視点から考える」との演題で行われるとのことです。

図書館問題研究会第64回全国大会 in 秩父
https://tomonken64.jimdo.com/

米アリゾナ州立大学が「ハイブリッド」なオープンアクセス方針を制定

2017年5月19日、米国のアリゾナ州立大学が、オープンアクセス(OA)方針を採択したことを発表しました。

同大学のOA方針は大学評議会のOA方針タスクフォースが策定し、大学評議会と学長の承認を経て制定されたものです。アリゾナ州立大学図書館の学術コミュニケーション担当図書館員Anali Perry氏によれば、同方針は他に類を見ない、「ハイブリッド方針」であるとされています。具体的には、同方針では所属する研究者らが、OA方針を有する助成機関から助成を受けて行った研究の成果についてはその助成機関のOA方針に従うこととし、助成機関等のOA方針がない場合にはアリゾナ州立大学の方針を選択することができる、とされています。

ASU approves Open Access Policy(Arizona State University、2017/5/19付け)
https://asunow.asu.edu/20170519-asu-approves-open-access-policy

国立情報学研究所、「サンプル名刺データ」の提供を開始

2017年5月23日、国立情報学研究所(NII)はSansan株式会社と提供し、同社の所有する名刺情報のサンプルデータを「Sansanデータセット」として研究用に無償提供することを発表しました。

同データに含まれるのはSansan株式会社が2016年に開催したデータサイエンティスト向け分析コンテストで使用した、サンプル名刺をスキャンした画像データ3841枚分とのことです。いずれも架空の名刺であり、特定の企業や個人につながる情報や人物を特定できる個人情報は一切含まれていないとされています。データはNIIの情報学研究データリポジトリ(IDR)を通じて提供されます。

「サンプル名刺データ」を研究用データセットとして無償提供開始(NII ニュースリリース、2017/5/23付け)
http://www.nii.ac.jp/news/release/2017/0523.html

モスクワで査読に関する記念碑がお披露目 各面に「受理」「却下」等と刻まれた1.5トンのサイコロ

2017年5月26日、モスクワのNational Research University Higher School of Economics(HSE)において、査読に関する記念碑のお披露目が行われたことがNature誌で報じられています。

この記念碑は、HSEのキャンパス外に置いたままになっていたコンクリートブロックの活用法について同大学の教員に募ったところ、「匿名の査読者のためのモニュメントはどうか」と提案されたことを受け作成されたものです。費用はクラウドファンディングにより世界中の研究者から集められました。

モニュメントは重量1.5トンのコンクリート製のサイコロで、底面を除く5つの面に「受理(Accept)」、「軽微の修正が必要(Minor Changes)」、「大幅な修正が必要(Major Changes)」、「修正後、再査読(Revise and Resubmit)」、「却下(Reject)」と掘られているとのことです。

26日のお披露目にはロシアの教育・科学副大臣をはじめ、100名以上の人々が集ったとされています。

中野区立図書館(東京都)、「中野区立図書館デジタルアーカイブ」を公開:IIIFに対応

東京都の中野区立図書館が、2017年6月1日に、「中野区立図書館デジタルアーカイブ」を公開すると発表しています。

同館の指定管理者であるヴィアックス・紀伊國屋書店共同事業体の代表企業、ヴィアックスからのプレスリリースによると、IIIFに対応したデジタルアーカイブシステムとのことです。

「中野区立図書館デジタルアーカイブ」を開始します(中野区立図書館,2017/5/29)
https://www3.city.tokyo-nakano.lg.jp/tosho/text/oshirase_201705_archive.html

京都府立図書館、NDLデジタルコレクションを活用したワークショップを開催:図書館活用講座 講演「『非水創作図案集』と広告デザイン」とワークショップ

2017年7月29日、京都府立図書館が、第48回図書館活用講座 講演「『非水創作図案集』と広告デザイン」とワークショップを開催します。

明治から昭和にかけて活躍したデザイナー・図案家の杉浦非水に関して、同志社大学社会学部メディア学科教授の竹内幸絵氏が講演した後、国立国会図書館デジタルコレクションを活用し、講演テーマと関連するデザインのブックカバーをパソコンで作成するワークショップを行ないます。

定員は20名で、事前の申込が必要です(先着順)。

なお、同館近隣の細見美術館では、展示会「愛媛県立美術館所蔵 杉浦非水 モダンデザインの先駆者」が6月11日まで開催されています。

福井県文書館、学校向けアーカイブズガイドを公開:資料解説シートはCC BY 4.0で提供

2017年5月30日、福井県文書館が、同館ウェブサイトで、学校向けアーカイブズガイドの公開を開始しました。

高校の日本史B教科書(山川出版社)に準拠する形で、教材として活用できる福井県の地域資料の情報や画像を同館所蔵資料を中心に紹介するものです。

資料の解説シートと、教科書のどこで使えるかを示した対応一覧表を掲載しており、解説シートや画像等は、授業プリントや掲示資料として活用できるようになっています。

資料解説シートおよび資料画像は、利用の際の申請は不要で、編集、改変も自由ですが、出典の明記が求められています。資料解説シートは、オープンデータとしてCC(クリエイティブコモンズ)ライセンスにおけるCC BY4.0準拠で提供され、資料画像については著作権の保護期間が満了したものを中心に公開しているとのことです。
 
準備が整い次第、内容は随時更新の予定とのことです。

国際図書館連盟公共図書館分科会の中間大会“STEAM into Sydney”の報告(記事紹介)

2017年5月26日、国際図書館連盟(IFLA)の公共図書館分科会が、3月にオーストラリアのニューサウスウェールズ州立図書館で開催した同分科会の中間大会“STEAM into Sydney”の報告記事を掲載しています。

大会当日は、世界各国のコミュニティにおいて、公共図書館を、STEAM(科学、技術、工学、芸術、数学)分野の生涯学習のためのセンターとする取組が発表されたとのことで、それらの発表内容は、オーストラリア図書館協会(ALIA)によって報告書“How Public Libraries Contribute to the STEM Agenda ”としてまとめられています。

How Public Libraries Contribute to the STEM Agenda(IFLA,2017/5/26)
https://www.ifla.org/node/11420

5月 29日

Internet Archive、ウェブアーカイブの相互運用性や共同開発に関する研究プロジェクト“WASAPI”の中間報告を発表

2017年5月26日、Internet Archive(IA)が、米国のノーステキサス大学・ラトガース大学・スタンフォード大学図書館と共同で行っている2年間の研究プロジェクト“WASAPI” (Web Archiving Systems APIs)の中間報告を公開しました。

プロジェクトは、APIを基盤とした相互運用性や発見可能性の向上や、ウェブアーカイブの研究利用促進のための技術開発が行われるとともに、共同技術開発のための継続的なコミュニティモデルの要点を描くことも目的としています。

博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成を受けた共同研究の成果は、Archive-Itに適用されることになっています。

WASAPI Year 1 Performance Report (IA,2017/5/26)
https://archive.org/details/WASAPIYearOneReport

オープンアクセス学術出版協会、加盟機関が2016年にCC BYライセンスで出版したオープンアクセスの論文数を公表:2016年は18万9,529本

2017年5月26日、オープンアクセス学術出版協会(OASPA)が、加盟機関が2016年にCC BYライセンスで出版したオープンアクセス(OA)の論文数を公表しました。

2016年に公開された数は、18万9,529本で、今年からはジャーナルのタイプ(完全、ハイブリッド)や、CC BYライセンスの種類ごとの統計も集計しています。

2000年以降の累計では90万5,687本で、年14~15%のペースで着実に増加しています。

Steady Growth of Articles in Fully OA Journals Using a CC-BY License(OASPA,2017/5/27)
https://oaspa.org/steady-growth-fully-oa-journals-ccby-license/

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