アーカイブ - 2017年 4月 11日

Scientific Reports誌が出版論文数でPLOS ONEを逆転(記事紹介)

学術出版系ブログ“The Scholarly Kitchen”の2017年4月6日付けの記事で、2017年最初の四半期において、オープンアクセス(OA)雑誌Scientific Reports誌が出版論文数でPLOS ONEを逆転し、PLOS ONEが長く保ち続けてきた出版論文数世界一位から陥落したと報じられています。著者はPhil Davis氏です。

同記事によれば、2017年第一四半期のPLOS ONEの出版論文数は5,541本であったのに対し、Scientific Reports誌は6,214本でした。PLOS ONEは非営利団体PLOSが2006年位創刊した、いわゆるOAメガジャーナルの走りと言える雑誌でしたが、近年出版論文数が減少していました。その理由としては採択率の低下(却下割合の増加)の他に投稿論文数自体の減少もあり、さらに投稿論文数減少の理由としては、Scientific Reportsのような他のOAメガジャーナルが増えたことがあるとDavis氏は述べています。

【イベント】Code4Lib JAPANカンファレンス2017(9/2、3・熊本)

Code4Lib JAPANが、2017年9月2日、3日に、熊本学園大学(熊本市)にてCode4Lib JAPANカンファレンス2017を開催すると発表しています。

Code4Lib JAPAN カンファレンスは、図書館と技術、Web、ITをむすぶ、図書館員や技術者、その他すべての関係者が集い、アイデアやツールを紹介しあい、先進的な試みを共有し、関係者が出会い、つながるイベントです。今回は発表の形式としてロング発表(15~20分の発表と5分の質疑応答、8件程度採択、事前応募が必要)とライトニングトーク(5分程度、開催当日に現地募集)が設けられています。ロング発表の応募締め切りは2017年6月30日(金) 23:59(日本時間)で、発表応募内容の新規性、有用性、面白さ、会議への適合性を考慮し発表採択者が決定されるとのことです。

Code4Lib JAPANカンファレンス2017発表募集 (Call For Proposal)(Code4Lib Japan、2017/4/10付け)
http://www.code4lib.jp/2017/04/1456/

【イベント】日仏図書館情報学会主催講演会「画家プッサンとフランス17世紀の出版史」(5/27・東京)

2017年5月27日、東京都渋谷区の日仏会館にて、日仏図書館情報学会主催、日仏美術学会後援の講演会「画家プッサンとフランス17世紀の出版史」が開催されます。講師は日本大学芸術学部教授の木村三郎氏です。

参加費は無料で、要予約、定員50名(先着順)とのことです。

チラシ
http://www.sfjbd.sakura.ne.jp/03_main/sub/pdf/kimura.pdf

参考:
【イベント】講演会「アルド・マヌーツィオとフランス」(5/21・東京)
Posted 2016年4月7日
http://current.ndl.go.jp/node/31284

引用データのオープン化を推進するイニシアティブI4OC立ち上げ

2017年4月6日、学術出版物の引用データのオープン化を推進するイニシアティブ、Initiative for Open Citations(I4OC)の立ち上げが発表されました。

このイニシアティブはOpenCitations、Wikimedia財団、PLOS等の6団体が創設したものです。学術文献間の引用は文献間のつながりを示したり、科学的貢献の認定や研究評価等に関わる重要なデータですが、一般に自由にアクセスできるデータとはなっておらず、複雑なライセンスにより保護され、また機械可読な形式にもなっていませんでした。I4OCの目的は構造化された、分離可能な(引用文献リストの掲載された雑誌記事等にアクセスせず、直接分析可能な)、オープンな形での引用データの利用可能性を高めることにあります。

立ち上げ段階で既にSpringer Nature、Taylor & Francis、Wileyをはじめとする多数の出版者がI4OCへの参加を表明しており、CrossRefのAPIを通じてこれらの出版者の引用データは自由に利用できるようになるとのことです。I4OC開始以前に同様の形で公開されていた引用データはCrossRef中の1%程度に過ぎなかったのに対し、開始後は40%に急増するとされています。

米・カリフォルニア大学バークレー校図書館、オーラルヒストリープロジェクト“The Freedom to Marry Oral History Project”の成果を公表

2017年4月10日、米・カリフォルニア大学バークレー校図書館のバンクロフト図書館内にあるオーラルヒストリーセンターが、結婚に関する世論の変化、結婚に影響を与える法律の再考、これら変化に大きな影響を与えた個人・機関の行動を記録することを目的に実施したオーラルヒストリープロジェクト“The Freedom to Marry Oral History Project”の成果の公表を発表しています。

総計100時間に及ぶ23のインタビュー記録からなり、トランスクリプトも公開されています。

New Release: Freedom to Marry Oral History Project(カリフォルニア大学バークレー校,2017/4/10)
http://news.lib.berkeley.edu/2017/04/10/freedom-to-marry/

米国図書館協会、米国図書館界の概況についての報告書 (2017年版)及び「2016年に最も批判を受けた図書」を公表

2017年4月10日、米国図書館協会(ALA)が、全米図書館週間にあわせ、米国図書館界の概況をまとめた報告書“State Of America's Libraries Report”の2017年版を公表しています。

報告書では、図書館が、(1)あらゆる種類の情報を質の評価に必要な知識や訓練を利用者に提供していること、(2)幼児のリテラシー・コンピュータスキル・労働力開発支援に大きな役割を果たしていること、(3)資料・プログラム・サービスにコミュニティの多様性を反映させることで住民にとって安全な場所を提供していること、を示しています。

その他、館種別では

・大学図書館
学術コミュニケーション、デジタルアーカイブス、データキュレーション、デジタルヒューマニティーズ、可視化、ボーンデジタルの分野で新しい役割を担いつつある。新興領域として、計量書誌学、オルトメトリクス、e-Learning、custom information solutions、研究データ管理がある。

筑波大学、ORCIDメンバーに:日本で10機関目

筑波大学が2017年4月からORCIDメンバーに加わったことをORCIDが発表しています。

320万人以上のORCID登録者のうち、5万8,000人が日本からの登録で、また、日本の登録者の約4分の1はRU11の加盟大学に所属しているとのことです。

2017年4月19日には日本では初めてのメンバー機関ミーティングが予定されているとのことです。

CiNii、論文ダウンロード機能などのサービスを再開

2017年4月10日、国立情報学研究所(NII)は、一部を除いて、CiNii Articlesの論文ダウンロード機能などのサービスを再開しました。

学協会向け論文電子化・公開サービス(NII-ELS)の終了に伴い閲覧できなくなっていた論文のうち、

・2017年度以降にJ-STAGEへの移行作業が行われる予定の論文のうち、NII-ELSにおいて無料で公開されていた論文(181誌・約22万件)
・発行終了あるいは発行元の解散等の理由により移行作業が行われない論文(309誌・約88万件)

が現在ダウンロード可能となっています。

また、下記の論文については3月28日をもってダウンロード機能の提供を終了していますが、無料公開が可能な論文については経過措置としてダウンロード機能を提供するための準備を進めているとのことです。

・2017年度以降にJ-STAGEへの移行作業が行われる予定の論文のうち、NII-ELSにおいて有料または機関定額制で提供されていた論文
・NII-ELSの終了にともない、独自ウェブサイトあるいは他の論文公開サービスでの公開等の意向を表明した学協会が発行する論文
・NII-ELSの終了にともなう対応方針が未定の学協会が発行する論文