アーカイブ - 2017年 2月 13日

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ProQuest、印刷版の図書と電子書籍が混在する中での蔵書管理の困難と新たな可能性に関するホワイトペーパーを公表

2017年2月8日、ProQuest社は印刷版の書籍と電子書籍が混在する中での、蔵書管理・構築の困難と新たな可能性に関してまとめたホワイトペーパー、”Obstacles and Opportunities: Ebooks, Print and the Impact of Choice on Libraries and the Users They Serve”を公表しました。全文を無料でダウンロード・閲覧することができます。

このホワイトペーパーでは複数のフォーマットが混在する中での蔵書管理の複雑さに焦点を当てて調査を行っており、中でも以下の点を中心に扱っているとのことです。

●印刷体図書と電子書籍管理の類似性
●電子書籍により新たに生じたコレクション管理の障害と機会
●図書館員は、複数のフォーマットにより構築されるコレクションの管理を簡素化するために、ProQuestのようなコンテンツアグリゲータをどのように使っているか

ProQuest Explores Obstacles and Opportunities in Managing Book Collections(ProQuest、2017/2/8付け)

ProQuest、入国禁止措置を受けて所属大学・図書館に戻れなくなった学生・研究者向けに無料で同社のデータベースにアクセスできるプログラムを発表

2017年2月9日、ProQuest社は入国禁止措置やその他の移民政策の変化により、所属する大学や図書館の環境に戻れなくなった学生・研究者向けに、同社のデータベースへのアクセスを無料で提供するプログラムを発表しました。

同社のプレスリリースによれば、アクセスが必要な学生・研究者はProQuestに直接メールし、本来所属していた大学・図書館名、指導教員の氏名等を伝えることで、データベース等へのアクセスが提供されるとのことです。アクセス提供を受けるデータベース数に制限はありません。

なお、リリース中では特定の国・政策を同プログラム立ち上げの理由に挙げることはされていません。

ProQuest Launches Displaced Researchers Program(ProQuest、2017/2/9付け)
http://www.proquest.com/about/news/2017/ProQuest-Launches-Displaced-Researchers-Program.html

参考:
米国の情報科学技術協会(ASIS&T)もトランプ新政権の移民政策に対して反対を表明
Posted 2017年2月8日
http://current.ndl.go.jp/node/33411

【イベント】筑波大学 知的コミュニティ基盤研究センター ワークショップ「認知症にやさしい図書館づくり」(3/13・東京)

2017年3月13日、筑波大学知的コミュニティ基盤研究センターが、筑波大学東京キャンパスで、ワークショップ「認知症にやさしい図書館づくり」を開催します。

●講演「超高齢社会における図書館」(筑波大学図書館情報メディア系/筑波大学知的コミュニティ基盤研究センター教授 溝上智恵子氏)

●対談「行政 vs 図書館:Win-Winの関係を築くには」(話し手:川崎市地域包括ケア推進室 角野孝一氏、川崎市立宮前図書館 舟田明氏、聞き手:筑波大学図書館情報メディア系/筑波大学知的コミュニティ基盤研究センター教授 呑海沙織氏)

●講演「認知症にやさしい図書館づくりに向けて」(呑海沙織氏)

●ワークショップ「認知症にやさしい図書館づくりガイドライン」

などのプログラムが予定されています。

筑波大学 知的コミュニティ基盤研究センター ワークショップ 「認知症にやさしい図書館づくり」(筑波大学知的コミュニティ基盤研究センター)
http://www.kc.tsukuba.ac.jp/lecture/symposium/2017d.html

参考:
E1818 - 認知症と図書館について考えるシンポジウム<報告> カレントアウェアネス-E No.307 2016.07.14
http://current.ndl.go.jp/e1818

欧州委員会、EU域内で購入したオンラインコンテンツについて、域内の他国でも購入国と同様にアクセスできるようにすることを求める新規定について発表

2017年2月7日、欧州委員会(EC)は、欧州議会、EU加盟国およびEC担当の交渉の結果、購入したオンラインコンテンツについては、EU域内であれば国境を越えてアクセス可能とする新たな規定を設ける方針について合意に達したことを発表しました。

この新規定はデジタル単一市場に関する政策の一環として設けられるものです。EU域内のある国、例えばフランスで有料の動画サービスコンテンツを購入した場合には、利用者はクロアチアやデンマーク等、域内の他の国にいる時でも、購入した国で利用するのと同様にアクセスできるようにすることを、コンテンツ提供者に対して要求するとしています。

欧州議会で正式に承認されれば、2018年初頭から発効される見込みとのことです。

Digital Single Market: EU negotiators agree on new rules allowing Europeans to travel and enjoy online content services across borders(European Commission、2017/2/7付け)
http://europa.eu/rapid/press-release_IP-17-225_en.htm

参考:

実在する図書館が舞台の映画『天使のいる図書館』、2017年2月18日から全国公開へ

奈良県葛城地域に実在する図書館を舞台とした映画『天使のいる図書館』が、2017年2月18日から全国公開されます。この映画は2016年4月に奈良県葛城地域の5市町(大和高田市、御所市、香芝市、葛城市、広陵町)で構成される葛城地域観光協議会総会で発足した「葛城地域観光振興シネマプロジェクト」が、製作を発表したもので、2017年2月11日には奈良県内で先行上映会も行われています。

東京の大学を出て地元の図書館に就職した主人公と、レファレンスサービスの仕事を通じて知り合った老婦人を中心とする物語のようです。

「天使のいる図書館」 公式ホームページ
http://www.toshokan-movie.com/

参考:
実在する図書館が舞台の映画『天使のいる図書館』(仮題)、製作へ:奈良県の5市町による「葛城地域観光振興シネマプロジェクト」
Posted 2016年7月1日
http://current.ndl.go.jp/node/31953

米国国立公文書館、“Guidance on Presidential Records”の2016年版を公開

2017年2月10日、米国国立公文書館(NARA)が、“Guidance on Presidential Records”の2016年版を公開しました。

大統領記録法(Presidential Records Act:PRA)の基礎知識のほか、如何に同館がPRAを遂行しているかや、同館が記録管理の分野で如何にホワイトハウスを支援しているかを説明しています。

Guidance on Presidential Records(NARA,2017/2/10)
https://www.archives.gov/news/fra-pra-guidance

Guidance on Presidential Records(NARA)
https://www.archives.gov/files/presidential-records-guidance.pdf

米国図書館協会(ALA)の会長は図書館情報学修士号(MLIS)保有者でなくてはならない(記事紹介)

米Library Journal誌オンライン版に米国図書館協会(ALA)の会長は図書館情報学修士号(MLIS)保有者でなくてはならない、とする論考”The Devalued MLIS: ALA’s Leader Must Be a Librarian”が掲載されています。著者はLibrary Journal誌のEditors-at-large、John N. Berry3世氏です。

この論考は2017年2月1日発行のLibrary Journal本誌に掲載されたものの再掲で、ALA冬季大会において、会長のMLIS保持規定に関する議論が行われるのに先立って執筆されたものです。ALAでは現在、会長はMLISを保持する図書館員から選出されることとなっていますが、2017年のALA冬季大会ではこの規定の見直しについて議論される予定でした。本論考はALA会長はMLISを持つ図書館員であるべき、という立場からの意見を述べたものです。

なお、2017年1月23日に行われた投票の結果、78対75と僅差ではあったものの、次期ALA会長については従来同様、MLIS保有者でなくてはならないとすることになった、とのことです。

日本学術会議、第23期学術の大型研究計画に関するマスタープランを公開 電子ジャーナル・バックファイル等へのアクセス基盤整備、オープンサイエンス推進のための研究データ基盤について言及

2017年2月8日付けで日本学術会議は「第23期学術の大型研究計画に関するマスタープラン(マスタープラン2017)」を公開しました。

このマスタープランは科学者委員会学術の大型研究計画検討分科会がまとめたもので、2010年の第21期、2014年の第22期に続いて策定されたものです。学術全般を展望・体系化しつつ、各学術分野が必要とする大型研究計画を網羅し、日本の大型研究計画のあり方について指針を与えることを目的としています。マスタープラン2017では179件大型研究計画が策定されており、うち28件が重点大型研究計画として選定されています。

重点大型研究計画のうちの一つには「電子ジャーナル・バックファイル等へのアクセス基盤の整備」(計画番号150)が挙げられており、国立情報学研究所(NII)がJUSTICEの協力の下で、海外主要学術出版社の提供する電子ジャーナル・バクファイルを体系的に導入・NII-REOに搭載し、大学等による共同利用を実現すると計画されています。

また、大型研究計画の一つとして「オープンサイエンス推進のための研究データ基盤」(計画番号158)が挙げられ、NIIが、機関リポジトリ推進委員会等を活用し、大学等との連携の下で、分野を超えた研究データの管理・公開を可能とする研究データ基盤を整備すると計画されています。

奥州市胆沢図書館(岩手県)、「猫ノ図書館」のねこ館長を発表

2017年2月9日、岩手県の奥州市胆沢図書館が、「猫ノ図書館」のねこ館長に、奥州市江刺区在住のむぎ(1歳。ブリティッシュショートヘアー)を選んだと発表しています。

2月22日に同館で行われる「猫ノ図書館」グランドオープンイベントで、館長の辞令交付式が行われます。

猫本コーナー「猫ノ図書館」準備ニャース(NEWS)速報(奥州市,2017/2/9)
http://www.city.oshu.iwate.jp/view.rbz?cd=7070

参考:
奥州市胆沢図書館(岩手県)、「猫ノ図書館」グランドオープンに伴い、ねこ館長を公募中
Posted 2017年1月10日
http://current.ndl.go.jp/node/33224

ワールド・ワイド・ウェブ財団、2017年から2022年までの戦略計画“Digital Equality An Open Web For A More Equal World”を公開

2017年2月10日、ワールド・ワイド・ウェブ財団(World Wide Web Foundation)が、2017年から2022年までの戦略計画“Digital Equality An Open Web For A More Equal World”を公開しました。

ウェブを用いた平等な世界の実現を掲げており、計画では以下の3つの目標をあげています。

1)Power: All People Can Make Their Voices Heard Equally
人々のウェブ上の権利(表現の自由、プライバシーの保護など)が法的に保護されることや、オンラインコンテンツの多様性の推進

2)Accountability: Citizens Hold Governments and Companies to Account
重要な情報をオンラインで公開し、政府・企業に責任を持たせるため、これらデータを使うInterest Groupの設立

3)Opportunity: Women and Other Excluded Groups Gain Economic and Social Opportunities and Resources
無料のWi-Fiやデジタルスキルプログラムの拡大、デジタル金融サービスを通じた女性の金融包摂の支援

米国国立医学図書館、臨床試験の登録サイトClinicalTrials.govの新版(beta)を公開

2017年2月1日、米国国立医学図書館(NLM)が、臨床試験の登録サイトClinicalTrials.govの新版(beta)を公開し、1か月間、利用者からのコメントを募集しています。

新版では、臨床研究の検索支援のための機能として、検索結果を絞り込むフィルタリング機能、検索結果表示の列の表示/非表示のカスタマイズ機能、関心のある特定分野の研究記録を保存し読みだす“Saved Studies”機能が設けられています。

beta版は、現在運用中のものと同一データに対して検索が行えるようになっており、新旧の検索機能の比較ができるようになっています。

Beta Version of ClinicalTrials.gov Available for Testing(NLM TECHNICAL BULLETIN,2017/2/1)
https://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/jf17/jf17_clinicaltrials_beta.html

ClinicalTrials.gov BETA
https://clinicaltrials.gov/beta/

ClinicalTrials.gov
https://clinicaltrials.gov/
※現在運用中の画面

参考:

米・マサチューセッツ大学アマースト校図書館、オープンな学習教材に関する学生調査の結果を発表

2017年2月8日、米・マサチューセッツ大学アマースト校図書館は、同館の学術コミュニケーションオフィスによるオープンな教科書に関するイニシアチブ(OEI)が学部学生を対象に行った調査の結果を発表しています。

同館が、イニシアチブに参加するクラスの教員に対して資金を提供し、値段の高い教科書の代わりに、教員がオープンな教育リソース(OER)を用いて教材を作成するもので、それら教材等についての意見を、450人の学生(哲学、運動学、天文学、フランス語、ドイツ語、人間発達学)から聴取したものです。

調査結果として以下のことが指摘されています。

・88%の学生が、他のコースの教科書と比べて、その内容が同等かそれ以上であると回答
・半数を超える学生が、それら教材を用いることで、クラスへの参加・関与・達成の度合が増したと回答
・78%の学生が低価格、無料の教材を用いた他のコースにも登録すると回答
・59%の学生が教科書の値段が高いために教科書を購入していないと回答
・20%の学生が教科書の値段が高いためにその授業を選択しなかったと回答
・24%の学生が教科書の値段が高いために別の授業を選択したと回答
・49%の学生が学生ローンの事を考え、学びたい分野とは異なるコースを選択したと回答
・50%の学生が、違法コピーをダウンロードしたと回答

高知県、「「高知県公文書館(仮称)」整備基本計画(案)」への意見を募集中

高知県が、「「高知県公文書館(仮称)」整備基本計画(案)」への意見を、2017年2月8日から3月2日まで募集しています。

同県では、高知県立図書館が新図書館等複合施設「オーテピア」に移転した後の施設を活用して「公文書館」を整備することとしており、公文書館の整備に関する基本事項を「「高知県公文書館(仮称)」整備基本計画(案)」として取りまとめ、県民から意見を募集するものです。

「高知県公文書館(仮称)」整備基本計画(案)について(意見公募期間:平成29年2月8日から平成29年3月2日まで)(高知県,2017/2/8)
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/112701/koubunsyokan-keikaku.html

参考:
高知県、「オーテピア高知図書館サービス計画」を策定し公開
Posted 2017年2月7日
http://current.ndl.go.jp/node/33405