アーカイブ - 2017年 12月 11日

プレゼント用の本の紹介を求められる図書館員・読書家のためのクリスマスプレゼントのガイド(米国)(記事紹介)

American Libraries誌が、2017年12月8日付の記事(オンライン)で、この時期、身内からプレゼント用の新しい本やお気に入りの本を紹介するよう求められる事が多い図書館員や読書家が、本に加えて案内すると喜ばれるであろう商品を価格帯別に紹介しています。

エドガー・アラン・ポー『黒猫』に因んだマグカップ、著明な作品からの引用文が書かれている紅茶のティーバッグ、コインで擦ると次に読む本を紹介してくれるポスター、『ゲーム・オブ・スローンズ』のクッキー型、本の形状をした大皿、神経科学の研究に基づきストレスを軽減するよう作成された塗り絵、本を収納できる2段のサイドテーブル、外観はハードカバーだが開くと照明器具となるLEDライト、などが紹介されています。

国際図書館連盟(IFLA)、トルコ政府が図書館から図書14万冊を回収・破棄したこと受け声明を発表

2017年12月9日、国際図書館連盟(IFLA)は、トルコ政府が「2016年トルコクーデター未遂事件」に関連し同国の図書館所蔵の14万冊の図書を回収・破棄したことを受け、12月5日に理事会の執行委員会(Executive Committee)で承認された声明を発表しました。

声明では、lFLAの「図書館と知的自由に関する声明」にあるように、図書館資料やサービスの選択や利用については政治的・道徳的・宗教的ではなく専門家の検討により決定されるべきもので、トルコ政府によるこのような措置は、情報へのアクセスの権利は原則的に保証されるべきという原則を否定する恐れがあると述べるとともに、閉鎖された高等教育機関に勤務する図書館員を追放・罷免することに懸念を表明しています。

Emptying Libraries Weakens Democracy - IFLA Statement on the Destruction of Library Books in Turkey(IFLA,2017/12/9)
https://www.ifla.org/node/18602

米・ワシントン州立公文書館、デジタルアーカイブの収録件数が2億件を突破

2017年12月4日、米・ワシントン州立公文書館は、2017年11月30日に同館のデジタルアーカイブであるWashington State Archivesの収録件数が2億件を突破したことを発表しました。

同館は、収録件数が2億件に達する日がいつになるかを予想する一般向けのコンテストを実施したとし、最も近い日付である2017年12月5日と予想した参加者に、賞品をプレゼントする予定とのことです。

プレスリリースによると、Washington State Archivesは、州政府と地方政府双方の機関による法的・財政的・歴史的に恒久的価値がある電子的記録の保存を目的に2004年に開設された米国で初めてのデジタルアーカイブであるとのことです。

Secretary of State’s Digital Archives passes 200 million milestone(2017/12/04,Washington Secretary of State)
https://www.sos.wa.gov/office/news-releases.aspx#/news/1260

韓国国立中央図書館(NLK)、「モバイル利用証」の試行運用開始

韓国国立中央図書館(NLK)が、2017年12月12日から、「モバイル利用証」の試行運用を開始すると発表しています。

「モバイル利用証」は、モバイルアプリやウェブサイトからログインして発行することができます。

「モバイル利用証」は、入退館、館内での貸出・返却、夜間図書館サービス等で利用することが可能ですが、出力・コピーサービス、セミナー室やスタジオの利用、非図書資料の自動貸出機の利用には、定期利用証や毎日利用証の発行が必要です。

모바일 이용증 서비스 시범운영 안내(NLK,2017/12/11)
http://www.nl.go.kr/nl/commu/libnews/notice_view.jsp?board_no=9391&notice_type_code=1&cate_no=1&site_code=nl

スウェーデン王立図書館(NLS)、同国の2010年から2016年にかけてのオープンアクセスの進展状況を調査した報告書を公開

2017年12月6日、スウェーデン王立図書館(NLS)が、スウェーデン語で発表した2010年から2016年にかけての同国のオープンアクセス(OA)の進展状況を調査した報告書の概要を英語で紹介しています。

NLSは、2017年、政府から、同国の学術成果のOAへの転換を調整することを委任され、同調査は、その任務の一環として実施されたものです。

同国の42の高等教育機関(HEI)や研究機関のメタデータを集約する、同国の出版物データベース“SwePub”のデータや、APIを通じて論文のOA版への情報を提供する非営利のサービス“oaDOI”を用いて分析されました。

2016年にOA全体及びグリーンOAの割合が減少したのは、機関リポジトリへの登録の遅れや、搭載された論文のエンバーゴ期間が原因であろうこと、2016年のハイブリッドOAの増加は、Springer社とのSpringer Compactの締結によるものであろうこと、2015年のOA率42%は世界の動向(45%)と同じくするものであることを指摘しています。

アーカイブ資料を用いて過去の人物の「ソーシャルネットワーク」を構築する取り組み“Social Networks and Archival Context”(SNAC)のフェーズⅡが開始(米国)

図書館や文書館等で所蔵している過去の人物(団体、家族)についての記録やコレクションの情報を利用し、それらの人物の「ソーシャルネットワーク」を構築するSNAC(Social Networks and Archival Context)を連携して運営している機関のうちの1つである米国国立公文書館(NARA)のFerriero館長の2017年12月5日付けのブログで、同プロジェクトのフェーズⅡの開始が紹介されています。

SNACは米・バージニア大学図書館を中心に、NARAのほか、米・バージニア大学人文科学高度技術研究所(IATH)、米・カリフォルニア大学バークレー校情報学大学院、米・カリフォルニアデジタルライブラリ(CDL)が運営しています。

フェーズⅡの期間は2017年11月から2019年10月までで、協力機関もフェーズⅠの17館から29館に拡大されているほか、さらなる参加も呼び掛けられています。

フェーズⅡでは社会的目標と技術的目標の解決が目指されており、社会的目標としては、長期的な持続可能性を確保するためのビジネスモデルの開発や編集方針・基準の開発等が、技術的目標としては、データ提供機関がSNACへデータを投入する際のツールの開発、永続的識別子の付与、歴史研究のためのツールの強化等があげられています。

文化庁、文化審議会の答申「文化財の確実な継承に向けたこれからの時代にふさわしい保存と活用の在り方について(第一次答申)」をウェブサイトで公開

2017年12月8日に文化審議会が答申した「文化財の確実な継承に向けたこれからの時代にふさわしい保存と活用の在り方について(第一次答申)」が文化庁のウェブサイトで公開されています。

文化財の確実な継承に向けたこれからの時代にふさわしい保存と活用の在り方について(第一次答申)(文化庁,2017/12/8)
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/1399131.html

【イベント】文化的・学術的資料の保存シンポジウム「本の分析学Ⅱ 本の革」(12/22・国立)

2017年12月22日、東京都国立市の一橋大学兼松講堂において、一橋大学附属図書館および同大学の社会科学古典資料センターが主催する文化的・学術的資料の保存シンポジウム「本の分析学Ⅱ 本の革」が開催されます。

文部科学省共通政策課題「文化的・学術的な資料等の保存等」概算事業として採択された「西洋古典資料の保存に関する拠点およびネットワーク形成事業」(平成28年度~平成30年度)の一環です。

本の装幀に使われる革は長期にわたり使い続けられるという特徴があるものの、革の経年変化のメカニズムの科学的解明は進んでおらず、革装本の長期的な保存にはどのような処置が望ましいのかまだ判明していないことから、革装本の保存について問題提起を試みることが目的とされています。

同日、シンポジウムに先立ち、同センターでの実務研修受講者による報告会も行われます。

参加費は無料ですが、事前の申し込みが必要です。

シンポジウムの内容は以下の通りです。

・講演「革のできるまでと特性」 宝山大喜氏(東京都立皮革技術センター)
・講演「本の革の魅力と悩み」 岡本幸治氏(製本家・書籍修復家)
・討論・質疑応答 宝山大喜氏、岡本幸治氏、吉村圭司氏(東京都立皮革技術センター)

滋賀県立図書館、「持続可能な開発目標(SDGs)」関連図書の展示を実施中

滋賀県県立図書館が、2017年12月8日から12月27日まで、一般資料室にて「持続可能な開発目標(SDGs)」関連図書の展示を実施しています。

SDGsは、「国連持続可能な開発サミット」で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた17の目標から構成される人間、地球および繁栄のための行動計画で、滋賀県は、SDGsの取組みに賛同し、2017年1月に都道府県で初めて参画を表明しています。

SDGsや17の各目標について県民の理解を深めることが目的とされています。

SDGs関連図書を展示しています(滋賀県立図書館,2017/12/10)
http://www.shiga-pref-library.jp/archives/topics/20171210/

宮城県図書館、東日本大震災文庫ミニ展示「震災と地震」を実施

宮城県図書館が、2017年12月10日から2018年1月25日まで、同館3階の東日本大震災文庫においてミニ展示「震災と地震」を実施しています。

震災による地震被害に関する記録や証言、地震のメカニズム、内陸自治体の対応や被災施設の対応等、地震に関する資料から一部を展示するものです。

東日本大震災文庫ミニ展示「震災と地震」(宮城県図書館)
http://www.library.pref.miyagi.jp/latest/events/exhibition/1070-shinsaibunko-201712.html

参考:
宮城県図書館、東日本大震災文庫ミニ展示「震災と津波」を実施
Posted 2017年10月11日
http://current.ndl.go.jp/node/34807