アーカイブ - 2017年 11月

11月 15日

ORCID,Inc、ORCIDコンソーシアムのORCIDに対する意識調査の報告書を公開

2017年11月14日、ORCID,Incが、ORCIDコンソーシアムのORCIDに対する意識調査の報告書“ORCID Consortia Survey Report 2017”を公開しました。

国・地域レベルでのORCID導入拡大を目指して開始されたORCIDコンソーシアムの制度が、2014年後半の開始から3年経過したことから、各コンソーシアムのORCIDへの認識や期待について理解するために実施したものです。

調査は2017年5月10日から6月28日まで行われ、ORCIDコンソーシアムを主催する12の機関の16人から回答を得ました。

得られた主な知見として、

・「年会費の割引」「スケールメリット」「研究者等のORCIDの認識拡大」がコンソーシアム結成理由である
・多くのコンソーシアムで具体的な目標があるものの、正式の方針を示した文書や、目標達成のための進捗を管理する組織を持っていない
・研究情報管理(RIM)システムや機関リポジトリに導入している所が多い
・研究者の関与・IT資源へのアクセス・システムベンダーによる支援といった社会的・技術的課題の複合的な要因がORCID採用の障壁となっている
・ORCIDコンソーシアムの中核的な機能はアウトリーチ活動

大阪新美術館建設準備室、準備室特設ホームページ「Artrip Museum」内に「戦後日本美術オーラルヒストリー」を開設

2017年11月14日、大阪新美術館建設準備室が、準備室特設ホームページ「Artrip Museum」内に「戦後日本美術オーラルヒストリー」を開設しました。

戦後日本美術を「作品」だけではなく、その作り手や、作り手の周辺の人々の「オーラルヒストリー」の聴取を通じて、制作にいたるプロセスや時代背景に目を向け、新たな、多角的な視点で捉えなおすことを目的としています。

公開時点では、元「具体美術協会」メンバーの向井修二氏と今井祝雄氏のインタビューが掲載されています。

Artrip Museum information(大阪新美術館建設準備室)
http://www.city.osaka.lg.jp/contents/wdu120/artrip/index.html
※「2017.11.14 本ホームページ内に新コーナー「戦後日本美術オーラルヒストリー」を開設しました。」とあります。

11月 14日

Springer Nature、学術書のOA化が利用に与える影響に関するホワイトペーパーを公開 被引用数は1.5倍、ダウンロード数は7倍、被言及数は10倍

2017年11月7日、Springer Nature社は学術書のオープンアクセス(OA)化が利用に与える影響についてまとめたホワイトペーパー“The OA effect: How does open access affect the usage of scholarly books?“を公開しました。

このホワイトペーパーは同社が刊行するOAの学術書と非OAの学術書について、ダウンロード数、被引用数、Web上での被言及数の推移を比較した第一部と、OAで学術書を出版した著者や助成機関関係者に対するインタビューに基づく第二部から構成されます。

このうち第一部の量的比較では、出版後の年月や分野をそろえた上で、OAの学術書と非OAの場合を比べています。全体の平均としては、OAの学術書は非OAの学術書に比べ、被引用数が1.5倍、ダウンロード数は7倍、Web上での被言及数は10倍に至っていたとのことです。

国立情報学研究所、次世代リポジトリソフトウェア開発に着手したことを発表 欧州原子核研究機構、物質・材料研究機構と連携

2017年11月7日、国立情報学研究所(NII)が欧州原子核研究機構(CERN)、物質・材料研究機構(NIMS)と連携し、次世代リポジトリソフトウェア「WEKO3」の開発に着手したことが発表されました。

NIIはWEKOを文献のみならず、研究データを含む幅広い学術成果公開のプラットフォームとするべく、CERNが開発した汎用リポジトリソフトウェア「Invenio」をもとに、WEKO3を開発するとのことです。機能の拡張性・運用性能の向上に加え、大規模データにも対応可能なシステムとなるとされています。

オープンサイエンス時代の次世代リポジトリソフト開発に着手 国立情報学研究所が欧州原子核研究機構と共同で/物質・材料研究機構も連携(NIMS、2017/11/7付け)
http://www.nims.go.jp/news/press/2017/11/201711070.html

AIがあなたの論文の草稿を書いてくれるソフトウェアがリリースされる 何がまずいのか?(記事紹介)

2017年11月9日付けのRetraction Watch記事で、フリーの電子研究ノートサービス”sciNote”に導入された、”Manuscript Writer”機能に関して取り上げられています。

”Manuscript Writer”は研究データ・結果等を登録すれば、AIが論文の「はじめに」部分等の草稿を作成してくれるという機能です。ただし、「考察」等のオリジナリティの高い部分は研究者自身が書かねばならず、作成できるのはデータや研究ノートから機械的に生成できる「手法」や「研究材料」等についてと、先行研究等を関連ワードから特定し、そのうちオープンアクセス文献等の内容をまとめることで生成される「はじめに」の部分のみになります。

Retraction Watchの記事ではsciNote社の広報のほか、ニューヨーク大学でジャーナリズムを研究しているCharles Seife教授など、このトピックに詳しいと考えられる研究者へのインタビューを掲載しています。Seife教授は一部で”paper mills”(製紙工場)と呼ばれる、論文をほとんど同じフォーマットで、用語のみ変更して機械的に生産する集団について調査していた経験を持ちます。

Open Scholarship Initiative、2017年会合のレポートを公開

Open Scholarship Initiativeが2017年4月に米ワシントンで開催した会合、OSI2017の詳細なレポートが、2017年11月上旬から公開されています。

OSIは学術情報流通の改善のために、関係者間の国や組織等の垣根を超えたコミュニケーションを実現するために、2016年初頭にUNESCO等が立ち上げた活動です。2017年の会合では「助成モデル」、「機関リポジトリ」、「査読」、「OA推進のための昇進・テニュア獲得の在り方」等のトピックごとに分かれたワーキンググループの会合と、「雑誌編集者」、「出版者」等の各ステークホルダーごとの会合のレポートの2種類が行われました。今回公開されたレポートでは、それぞれの会合の詳細について個別にまとめられています。

Open Scholarship Initiative Proceedings Vol 2 (2017)
https://journals.gmu.edu/osi/issue/view/201

スウェーデンの助成機関クヌート・アンド・アリス・ヴァレンベリ財団が研究助成機関が運用するオープンアクセス誌eLifeに参加

2017年11月9日、オープンアクセス(OA)誌eLifeは新たなにスウェーデンの助成機関、クヌート・アンド・アリス・ヴァレンベリ財団がeLifeの取り組みに参加することを発表しました。

eLifeは英国のウェルカムトラスト、米国のハワードヒューズ医学研究所、ドイツのマックスプランク協会が創刊した、研究成果公開体制の改革を目指すOA誌です。近年ではオープンソースの出版システム・モジュール開発にも注力しています。

クヌート・アンド・アリス・ヴァレンベリ財団はスウェーデンの資産家、ヴァレンベリ家が設立した財団の一つで、教育・研究分野に対し年間240億スウェーデン・クローナ(約3,250億円)を助成する、ヨーロッパで最も大きい民間助成団体のうちの一つでもあります。同財団は2018年からeLifeに参加し、4年間で2,900万スウェーデンクローナ(約3億9千万円)を拠出するとしています。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)が指定管理者となる宮崎県延岡市の駅前複合施設、2018年4月1日にオープン 愛称は「エンクロス」、年中無休で午前8時~午後9時まで開館

2017年11月13日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)は、2018年に開館を予定していたCCCが管理・運営を受託する宮崎県延岡市の駅前複合施設について、開館日を2018年4月1日と決定したことを発表しました。あわせて、同施設の愛称を公募により「エンクロス」と決定した、ともしています。

新たに開館するエンクロスは2フロアから成り、待合スペース、情報発信スペース、キッズスペース、市民活動スペースや蔦屋書店、スターバックスコーヒーに加え、蔵書冊数2万冊規模の図書閲覧スペース等も備えるとされています。年中無休で、開館時間は午前8時から午後9時までとする予定であるとのことです。

2018年4月1日にオープン延岡市駅前複合施設の愛称が公募により「エンクロス」に決定。(CCC、2017/11/13付け)
http://www.ccc.co.jp/news/2017/20171113_005307.html

国際図書館連盟の“Library Map of the World”に、99か国・200万館分のデータが搭載

2017年11月13日、国際図書館連盟(IFLA)が、信頼できる世界の図書館に関する統計の作成を目指して構築した“Library Map of the World”のデータ収集の第1段階が10月31日で終わり、99か国・200万館分のデータが搭載されたと発表しています。

IFLA Library Map of the World - more than 2 million libraries counted!(IFLA,2017/11/13)
https://www.ifla.org/node/16947

Library Map of the World(IFLA)
https://librarymap.ifla.org/

ORCID,Inc、研究者コミュニティーのORCIDに対する意識調査の報告書を公開

2017年11月13日、ORCID,Incが、研究者コミュニティーのORCIDに対する意識調査の報告書“ORCID 2017 Community Survey Report”を公開しました。

同調査は2015年調査に続くもので、質問項目を追加して、2017年5月31日から7月14日かけて実施されました。回答者は、主に、研究者情報のデータベース“ORCID Registry”から選ばれています。2015年と比べて中南米・中東・アジアからの回答が増え、北米からの回答が減少していると説明されています。

得られた主な知見として、

JR九州、特急「ゆふいんの森」車内に図書コーナー「ゆふ森としょかん」を期間限定で設置

JR九州が、2017年11月10日から2018年2月28日までの期間限定で、特急「ゆふいんの森」に、車内図書コーナー「ゆふ森としょかん」を設置すると発表しています。

大分市の書店「カモシカ書店」が「列車の旅路で読んでいただくおすすめの本」をテーマに選定した図書を、車内限定で貸出しするもので、絵本・エッセイ・詩など約20タイトルが、おすすめポイントを紹介するPOPとともに用意されます。

特急ゆふいんの森 新着情報(JR九州)
http://www.jrkyushu.co.jp/trains/yufuinnomori/
※「2017年11月9日大分の人気書店とタイアップ。車内図書コーナー「ゆふ森としょかん」設置します! 」とあります。

ゆふ森としょかん[PDF:約200KB]
http://www.jrkyushu.co.jp/tabi/yufuin/img/1109_tosyokan.pdf

11月 13日

【イベント】キャスリーン・サロモン氏(ゲッティ研究所副所長)講演会「日本美術資料の国際情報発信に向けて」(12/6・東京)

2017年12月6日、東京国立博物館黒田記念館において、東京文化財研究所文化財情報資料部が主催する、ゲッティ研究所副所長のキャスリーン・サロモン氏による講演会「日本美術資料の国際情報発信に向けて」が行なわれます。

「視野の拡大に向けて:ゲッティ研究所と美術研究情報の国際的発信」と題して、美術図書館を運営し国際的な情報発信・情報共有を推進しているゲッティ研究所副所長のキャスリーン・サロモン氏が、ゲッティ研究所図書館のこれまでの歩みと現在の世界的な取り組みについての紹介や美術資料の情報発信の国際動向についての講演を行なうとともに、日本において美術資料の国際情報発信に向けての課題と展望を考える場とするとされています。

定員は40人で、事前の申し込みが必要です。

キャスリーン・サロモン氏(ゲッティ研究所副所長)講演会―日本美術資料の国際情報発信に向けて(東京文化財研究所)
http://www.tobunken.go.jp/info/info171206/index.html

米国学校図書館員協会、新しい『学校図書館基準』を刊行

2017年11月10日、米国図書館協会(ALA)傘下の米国学校図書館員協会(AASL)が、新しい学校図書館基準“National School Library Standards for Learners, School Librarians, and School Libraries” を刊行しました。

これまで“AASL Standards for the 21st-Century Learner”、“Standards in Action”、“Empowering Learners”の3つに分かれていた基準・ガイドラインを統合・改訂し、1冊のテキストとしたものです。

あわせて、今回の基準の、管理者・保護者へのアドヴォカシーや教員との連携を支援するためのツールとして“AASL Standards Framework for Learners pamphlet”も刊行されています。

奈良文化財研究所、「平成29年度第1回報告書データベース作成に関する説明会」の予稿集及び質問回答集を公開

2017年11月10日、奈良文化財研究所が、同所において9月29日に開催した「平成29年度第1回報告書データベース作成に関する説明会」の予稿集及び質問回答集を公開しました。

全国遺跡報告総覧:平成29年度第1回報告書データベース作成に関する説明会予稿集を公開(なぶんけんブログ,2017/11/10)
https://www.nabunken.go.jp/nabunkenblog/2017/11/setsumeikai.html

報告書データベース作成に関する説明会予稿集(全国遺跡報告総覧)
http://sitereports.nabunken.go.jp/21333
http://doi.org/10.24484/sitereports.21333

米・テキサス州図書館協会、ハリケーン・ハービーの被害を受けた25館への総額10万2,600ドルの助成を発表

2017年11月7日、米・テキサス州図書館協会(TLA)は、ハリケーン・ハービーの被害を受けた25の図書館へ、総額10万2,600ドルの助成を行なうと発表しています。

各館の助成額は2,500ドルから1万5千ドルで、図書館システム・施設の修理・蔵書購入・什器などに用いられます。

助成金は、TLAの災害救済基金(Disaster Relief Fund)から拠出されるもので、10月31日現在、1,100の個人・団体・企業から16万130ドルを超す寄付が寄せられています。

TLA Awards Over $100,000 in Disaster Relief Grants(TLA,2017/11/7)
http://www.txla.org/news/2017/11/tla-awards-over-100000-in-disaster-relief-grants

山陽小野田市立図書館(山口県)、市民がつくる地域情報誌「とっとこ山陽小野田」 を発行

山口県の山陽小野田市立図書館が、市民がつくる地域情報誌「とっとこ山陽小野田」 のWeb版を2017年10月13日に公開しています。

同市の「現在」を深堀りし、後世に伝えていくため、図書館という「場」と「機能」を活用して新たな企画や行事を実施していく「図書館創発会議」のメンバーが地域に出かけ取材したものを中心に編集したもので、紙媒体も11月発行予定となっています。

山陽小野田市立図書館 トピックス
http://library.city.sanyo-onoda.lg.jp/
※「図書館創発会議では、市民がつくる地域情報誌「とっとこ山陽小野田」 Web版の公開をはじめました(2017.10.13)。紙媒体は11月発行の予定です!」とあります。

山陽小野田市立中央図書館が地域情報誌「とっとこ山陽小野田」発行へ(山口宇部経済新聞,2017/11/13)
https://yamaguchi.keizai.biz/headline/2937/

国立民族学博物館、「津波の記憶を刻む文化遺産 ―寺社・石碑データベース―」を公開

2017年11月6日、国立民族学博物館が、「津波の記憶を刻む文化遺産 ―寺社・石碑データベース―」を公開しました。

全国各地に残された地震や津波災害の記憶を伝える寺社や石碑、銘板などの情報を地図とデータベースで確認できるようにしたもので、新たな情報を追記できる機能もあります。

「津波の記憶を刻む文化遺産 ―寺社・石碑データベース―」の公開について(国立民族学博物館,2017/11/6)
http://www.minpaku.ac.jp/news/20171106sekihi

津波の記憶を刻む文化遺産 ―寺社・石碑データベース―(国立民族学博物館)
http://sekihi.minpaku.ac.jp/

11月 10日

「超高齢社会と図書館研究会」、「認知症にやさしい図書館ガイドライン」第1版を公開

2017年11月7日、「超高齢社会と図書館研究会」が、「認知症にやさしい図書館ガイドライン」第1版(2017年10月)を公開しました。

内容は次のとおりです。

1. ガイドラインの目的
2. 図書館とは
3. 認知症と図書館
4. サービスの対象
5. 認知症を理解することの意味
6. 認知症の人や家族等とのかかわり方と留意点
7. 認知症にやさしい図書館の取り組み

このガイドラインは継続的に改定する予定であり、2018年3月31日まで、第1版への意見を募集しています。

超高齢社会と図書館研究会
http://www.slis.tsukuba.ac.jp/~donkai.saori.fw/a-lib/index.html
※「2017.11.07掲載 「認知症にやさしい図書館ガイドライン」第1版公開」とあります。

2017年度の「地方創生レファレンス大賞」の各賞が発表される

第19回図書館総合展で2017年11月8日に開催された地方創生レファレンス大賞の最終審査会において、以下の各賞の受賞が決定されたことが発表されています。

・文部科学大臣賞
「沖縄県系移民一世ルーツ調査」 沖縄県立図書館

・公益財団法人図書館振興財団賞
「ふれあいを大切にする創作おはぎ屋の開業で地域を笑顔に」 広島市立中央図書館

・審査会特別賞
「家印」創業までの道のり」 塩尻市立図書館(長野県)

【発表】平成29年度地方創生レファレンス大賞(図書館総合展,2017/11/10)
https://www.libraryfair.jp/news/6695

公共図書館にオンラインの学術文献を無償で提供するプロジェクト“Access to Research”に、医学系雑誌出版者であるBMJ Publishingが参加(英国)

2017年11月1日、英国図書館長協会(SCL)は、公共図書館にオンラインの学術文献を無償で提供するプロジェクト“Access to Research”に、英国の医学系雑誌出版者であるBMJ Publishingが参加したと発表しています。

これにより、イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドの80%の地方公共団体で、同サービスでの利用が多い分野である健康・生命・医学分野に関するBMJ Publishingの学術文献の利用が可能となります。

BMJ joins leading academic publishers as part of national library resource ‘Access to Research’(SCL,2017/11/1)
http://goscl.com/bmj2017/

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