アーカイブ - 2017年 10月 24日

アフリカで出版される健康・医学分野の学術雑誌におけるオープンアクセス化のインパクト(文献紹介)

The Electronic Library誌の35巻5号に、アフリカで出版される健康・医学分野の学術雑誌におけるオープンアクセス(OA)化のインパクトについて論じた論文”Citation impact of health and medical journals in Africa: does open accessibility matter?”が掲載されています。著者はナイジェリア大学のIfeanyi Jonas Ezema氏と南アフリカ大学のOmwoyo Bosire Onyancha氏です。

同論文ではアフリカで発行されている健康・医学分野の学術雑誌134誌(うちOA雑誌が65誌、非OA雑誌が69誌)を対象に、Google Scholarにおける被引用数や論文数、雑誌単位のh-indexを調査した結果が報告されています。分析の結果、非OA雑誌はOA雑誌に比べて、わずかな被引用数しか得られていなかった等とされています。

なお、当該論文はOAで公開されています。

欧州4カ国において、ゴールドOAで論文を発表する責任著者の割合が70%以上に Springer Natureが発表

2017年10月23日、Springer Nature社は同社の雑誌で論文を発表する責任著者(corresponding author)のうち、オープンアクセス(OA)での発表を選択する者の割合が70%を超えている国が4カ国存在する、と発表しました。具体的には以下の4カ国に所在する責任著者が該当するとのことです。

・英国:77%超
・スウェーデン:90%超
・オランダ:84%超
・オーストリア:73%超

上記の割合はOA雑誌、もしくはハイブリッドOAで論文を発表した、いわゆるゴールドOAの割合で、機関リポジトリ等のいわゆるグリーンOAの場合は含んでいません。

これらの4カ国では政府や機関によるOAの推進、助成機関による論文処理加工料(APC)の補助等の環境が整っていることが、ゴールドOA選択者の多さにつながっているものとSpringer Nature社の発表では述べられています。世界全体では、ゴールドOAでの論文発表の割合は27%にとどまるとのことです。

【イベント】アート・ドキュメンテーション学会第10回秋季研究集会(11/19・東京)

2017年11月19日、印刷博物館において、アート・ドキュメンテーション学会(JADS)第10回秋季研究集会が開催されます。

「音楽学における研究図書館とアーカイヴ」をテーマとした企画セッション、印刷博物館の企画展示の見学及び担当学芸員によるレクチャー、研究発表が行なわれます。

参加費は正会員が1,500円、非会員が2,000円です。事前の申込が必要です。

【10:40-12:15 第一部 企画セッション/招待講演+パネルディスカッション】
テーマ:音楽学における研究図書館とアーカイヴ
・「音楽資料と図書館、アーカイヴ、ドキュメンテーション」
林淑姫(旧日本近代音楽財団日本近代音楽館主任司書・事務局長)
・「メディアとしての編曲版と作品としての編曲版:ベートーヴェン音楽を例として」
平野昭(静岡文化芸術大学名誉教授・元慶應義塾大学文学部教授)
・パネルディスカッション 林淑姫 平野昭 司会:前田富士男(予定)

【13:15-14:05 第二部 印刷博物館レクチャー+見学】
[企画展示]キンダーブックの90年 -童画と童謡でたどる子どもたちの世界-

外務省外交史料館、「日本外交文書デジタルアーカイブ」に新規データを追加:「占領期」シリーズを除いた全巻がインターネット上で閲覧可能に

2017年10月23日、外務省外交史料館は、「日本外交文書デジタルアーカイブ」に「昭和期III」「日中戦争」「第二次欧州大戦と日本」「太平洋戦争」「サンフランシスコ平和条約」のシリーズ各巻を追加したと発表しています。

「日本外交文書デジタルアーカイブ」は、明治維新以降の日本の外交の経緯を明らかにし、あわせて外交交渉の先例ともなりうる基本的史料を提供することを目的に、外務省が1936年から公刊している『日本外交文書』をインターネット上で公開するもので、今回の追加により、「占領期」シリーズを除いた全巻がインターネット上で閲覧可能となりました。

外務省外交史料館 新着情報
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/shiryo/
※「平成29年10月23日 日本外交文書デジタルアーカイブに「昭和期III」「日中戦争」「第二次欧州大戦と日本」「太平洋戦争」「サンフランシスコ平和条約」のシリーズ各巻を加えました。現在刊行済みの『日本外交文書』は,「占領期」シリーズを除いてすべてインターネット上で閲覧可能となりました。」とあります。

figshare、研究データの公開に関する年次調査報告書を公開

2017年10月23日、研究データ等の研究成果の公開プラットフォーム“figshare”が、研究データの公開に関する年次調査報告書“The State of Open Data Report 2017”を公開しました。

2016年にSpringer Nature社と連携して研究者2,000人を対象に実施した調査の継続調査にあたるもので、今回の調査は研究者2,300人を対象に、Springer Nature社及びWiley社と連携して実施されました。

調査で得られた主な知見として

・オープンデータへの認識が向上している(73%から82%へ)。
・年齢はこの傾向の主要な要因とは考えられない。
・74%の研究者が研究データを選定して公開している。
・自身の研究でオープンデータを再利用したいという研究者が増加しており(10%増の80%)、その傾向は全年齢層で見られる。
・日常的に研究データを公開する研究者は微増している(57%から60%)。
・研究データを公開したことが無い研究者の割合は減少している。

等が指摘されています。

【イベント】図書館を活用した「サポートの必要な家庭」応援について考えるセミナー(11/21・米子、11/22・倉吉、12/7・鳥取)

鳥取県立図書館主催の、図書館を活用した「サポートの必要な家庭」応援について考えるセミナーが、2017年11月21日に米子市立図書館、11月22日に倉吉交流プラザ、12月7日に鳥取市立中央図書館、で開催されます。

経済的に困窮する家庭やひとり親家庭などの「サポートの必要な家庭」と、そこで育つ子どもたちを支援するために図書館がどう活用できるのかを考えるセミナーで、行政の担当者やNPO等の団体職員、図書館関係者が集まり、今後の連携について考えます。

対象者は、サポートの必要な家庭を支援(を検討)している関係機関・団体・個人、こども食堂・学習支援に取り組んでいる方、行政の担当部局関係者、図書館関係者です。

入場は無料ですが、参加には申込(鳥取県立図書館への電話・ファクシミリ、もしくは会場館への直接来館)が必要です。

【募集】図書館を活用した「サポートの必要な家庭」応援について考えるセミナー(鳥取県立図書館)
http://www.library.pref.tottori.jp/info/post-63.html

OCLC、2016/2017年度の年報を公表

OCLCが、2016/2017年度の年報を公表しています。

タイトルは“continual reinvention”です

@OCLC(twitter,2017/10/19)
https://twitter.com/OCLC/status/921098604474925061

continual reinvention 2016-2017 Annual Report(OCLC
http://www.oclc.org/en/annual-report/2017/home.html

参考:
OCLC、2015/2016年度の年報を公表
Posted 2016年11月4日
http://current.ndl.go.jp/node/32869

【イベント】国立国会図書館第28回保存フォーラム(12/21・東京)

2017年12月21日、国立国会図書館(NDL)は、第28回保存フォーラムを開催します。
 
虫菌害の発生を抑えるための総合的有害生物管理(Integrated Pest Management:IPM)の実践に関する理解を深めるため、「図書館資料を守るIPMの実践」をテーマとして開催します。
 
東京文化財研究所保存科学研究センター長の佐野千絵氏による講演「図書館における虫菌害対策―最近の動向―」(仮題)の後、九州大学附属図書館・埼玉県立図書館・NDLの事例報告を行います。
 
定員は300人(先着順)で、定員に達した時点で受付を終了します。
 
第28回保存フォーラム(NDL)
http://www.ndl.go.jp/jp/event/events/preservationforum28.html

北海道日本ハムファイターズ、北海道ブックシェアリングに、ファンから寄せられた書籍895冊を寄贈

2017年10月23日、北海道日本ハムファイターズは、読書促進全道キャンペーン「グラブを本に持ちかえて」の一環として、札幌ドームでの公式戦開催日(7月19日から10月4日の期間に開催された24試合)にファンから寄せられた書籍895冊を、一般社団法人「北海道ブックシェアリング」に寄贈したと発表しています。

選手会が著者となり制作した絵本「もりのやきゅうちーむふぁいたーず」が2016年の「けんぶち絵本の里大賞」で次点にあたる『びばからす賞』を受賞した際の賞金の一部もあわせて寄贈したと発表されています。

寄贈された書籍は、北海道ブックシェアリングがジャンル別に整理し、図書不足に悩む学校図書館や保育施設、福祉施設、公民館、東北被災地などに無償で提供されます。

「読み終えた本をみんなでシェア」895冊を寄贈(北海道日本ハムファイターズ,2017/10/23)
https://www.fighters.co.jp/news/detail/00000593.html