アーカイブ - 2011年

12月 15日

福島県の県立図書館・大学図書館等3館が図書館相互協力協定「ふくふくネット」を締結

2011年12月8日、福島県立図書館と福島大学附属図書館、そして福島県立医科大学附属学術情報センターの3館が図書館相互協力協定「ふくふくネット」を締結したようです。この「ふくふくネット」では、資料の相互利用や職員の相互研修、資料等の交換に関することが主な協定内容となっているようです。

福島県立図書館 国立大学法人福島大学附属図書館 公立大学法人福島県立医科大学附属学術情報センター協定締結式 (福島県立図書館 2011/12/15付けの記事)
http://www.library.fks.ed.jp/ippan/gyoji/gyoujihoukoku/23gyouji_houkoku_fukufukunet_teiketushiki.htm

ケンブリッジ大学図書館、『プリンキピア』を含むニュートンの手稿資料をデジタル化公開

2011年12月9日付けのケンブリッジ大学図書館の記事によると、同館は、所蔵しているアイザック・ニュートンの手稿資料等4,000ページ以上をデジタル化し、電子図書館“Cambridge Digital Library”で公開したようです。公開された資料の中には『プリンキピア』(Philosophiae naturalis principia mathematica)も含まれており、同館では今後も資料の公開を続けていくとしています。

Newton Papers (Cambridge Digital Libraryのウェブページ)
http://cudl.lib.cam.ac.uk/collections/newton

Cambridge University Library gives Newton papers to the world (Cambridge University Library 2011/12/9付けの記事)
http://www.lib.cam.ac.uk/newspublishing/index.php?c=1#news321

物理学者アイザック・ニュートンの大学ノート・自筆書、英Cambridge大学図書館が電子化、ダウンロード可能に (hon.jp 2011/12/13付けの記事)

欧州委員会(EC)がオープンデータ戦略を発表、2012年春にデータ利用のためのポータルサイト開設へ

2011年12月12日に欧州委員会(EC)は、欧州全体で毎年400億ユーロの経済効果をもたらすものと期待されるとして「欧州オープンデータ戦略」(Open Data Strategy for Europe)を発表したようです。ECのプレスリリースによると、EU及びEU加盟各国のデータを広く活用できるようにすることを目的に、2012年春にもオープンデータポータルサイトを開設するようです。また、2003年に加盟各国に対して示された公的機関情報の再利用に関するEU指令をアップデートするため、公的機関が作成したアクセス可能な全ての文書については、第三者の著作権を侵害しない限り商用/非商用を問わずあらゆる目的で利用できるようにする一般原則を定めること等も提案しているようです。

Digital Agenda: Turning government data into gold (EUROPA 2011/12/12付けの記事)
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/11/1524

EU gets open data strategy (Guardian 2011/12/12付けの記事)

Springer社、同社のAPIを活用したプログラミングコンテスト“Springer API Challenge 2.0”を実施

学術出版大手のSpringer社が、第1回目となった2010年に引き続き、同社のAPIを活用したプログラミングコンテスト“Springer API Challenge 2.0”を実施するそうです。アプリケーション開発において使用するAPIには、“Springer Metadata API”、“Springer Images API”、“Springer Open Access API”の3種類があり、各APIに対して「メタデータ内の傾向を分析し、それに基づいた新しい検索システムを開発せよ」等の目標が設定されている点が2010年とは異なるようです。コンテストには、個人または3名までのチームが参加でき、作品の提出締切は2012年5月31日で、受賞作品は6月に発表されるとのことです。

Springer API portal
http://dev.springer.com/

Springer API Challenge 2.0 open now (Springer 2011/12/13付けプレスリリース)
http://www.springer.com/about+springer/media/pressreleases?SGWID=0-11002-6-1317921-0

参考:
Springer社、APIコンテストを実施

オープンソースのディスカバリインタフェース“eXtensible Catalog”のデモサイトが公開

2011年12月14日、米ロチェスター大学が中心となって開発しているオープンソースのディスカバリインタフェース“eXtensible Catalog”(XC)のデモサイトが公開されています。デモサイトに登録されているのは同大学の書誌レコードと所蔵レコード各260万件とのことです。日本では九州大学がXCを導入して“Cute.Catalog”という名称でサービスを提供しており、デモサイトのひとつとしても紹介されています。また、12月8日付けで、XCで使用されている“NCIP Toolkit”のバージョン1.0がリリースされたと発表されています。

XCデモサイト (XC)
http://extensiblecatalog.org/xc/demo

Cute.Catalog (九州大学のXC)
http://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/

XC Discovery Interface Demo Website (XC Drupal Toolkit)
http://www.extensiblecatalog.org/software/drupaltoolkit/demo

XC Discovery Interface Demo Website (XC 2011/12/14付け情報)

OCLC、FASTに収録された160万件の件名データをLinked Dataとして公開

2011年12月14日、OCLC Researchが、FAST(Faceted Application of Subject Terminology)に収録された160万件の典拠データをLinked Data形式で公開開始しました。FASTは、米国議会図書館件名標目表(LCSH)を簡易なフォーマットで表現してウェブ上で利用しやすくしたものです。これに先だって、2011年11月にはFASTのデータを検索するためのインタフェース“searchFAST”が公開されています。なお、米国議会図書館(LC)は“Authorities & Vocabularies”というサービスを通して、2009年からLCSHをLinked Data形式で提供しています。

FAST Linked Data (OCLC)
http://id.worldcat.org/fast/

searchFAST
http://fast.oclc.org/searchfast/

FAST (Faceted Application of Subject Terminology) (OCLC)
http://www.oclc.org/research/activities/fast/default.htm

奈良文化財研究所、「墨書土器字典画像データベース」を一般公開

2011年12月15日、奈良文化財研究所(奈文研)が「墨書土器字典画像データベース」を一般公開しました。墨書土器(墨で文字や模様が書かれた土器)の文字の画像と、墨書土器そのもののデータをリンクさせたデータベースとのことです。現在、平城宮墨書土器210点分のデータが収録されているそうです。同日、合わせて「木簡字典」のリニューアルも発表されています。

墨書土器字典画像データベース(奈文研)
http://bokushodoki.nabunken.go.jp/index.html

本日リニューアル!&墨書土器字典もオープンしました!(奈文研 2011/12/15付けお知らせ)
http://jiten.nabunken.go.jp/news/list/44.html

弘前大学附属図書館、 「津軽領元禄国絵図写」デジタル版を公開

2011年11月30日に、弘前大学附属図書館が「津軽領元禄国絵図写」のデジタル版を公開したようです。ウェブサイトの説明によると、「津軽領元禄国絵図写」は、弘前藩が江戸幕府から元禄時代に徴収された津軽領国絵図の写と見られているとのことです。

津軽領元禄国絵図写ビューア
http://www.ul.hirosaki-u.ac.jp/collection/rare/viewer/

弘前大学附属図書館 (2011/11/30付けの「お知らせ」に、「[図書館案内] 津軽領元禄国絵図写デジタル版を掲載しました。」とあります。)
http://www.ul.hirosaki-u.ac.jp/

12月 14日

IFLAの電子図書館マニフェストがUNESCOに承認される

国際図書館連盟(IFLA)の「電子図書館マニフェスト」(IFLA Manifesto for Digital Libraries)がUNESCOによって承認されたと発表されています。このマニフェストはIFLAが2007年に制定し、2010年に改訂したもので、デジタルディバイドの解消に向けて図書館が持続可能・相互運用可能な電子化を実施することを支援するための原則が記されているものです。このUNESCOの承認によって、IFLA加盟機関は、UNESCOに加盟している国々とその国家e戦略(national e-strategies)に沿って協働することが可能になり、電子化事業の際のロビー活動を行うためのより強力な土台が提供される、とされています。

IFLA/UNESCO Manifesto for Digital Libraries (PDF文書:4ページ)
http://www.ifla.org/files/digital-libraries/documents/ifla-unesco-digital-libraries-manifesto.pdf

IFLA Digital Library Manifesto (IFLA)
http://www.ifla.org/en/digital-libraries/manifesto

Googleの“Chromebook”を貸し出す公共図書館とそのメリット(米国)

Googleが欧米で販売しているChrome OS搭載ノートパソコン“Chromebook”を利用者に貸し出している公共図書館が米国にあるようです。カリフォルニア州のシリコンバレーに位置するパロアルト市立図書館では、Googleから提案があって、館内限定(2時間)でChromebookを貸し出しているそうです。このサービスは、2011年11月8日に開始され、期間は2012年2月7日までとされています。Wired Enterprise誌によると、同館では、1か月間のサービス試行の結果、2012年1月からは1週間の館外貸出も行うと決定したとのことです。Chromebookは、基本的にデータやアプリケーションを端末に保存せずウェブサービスを利用するため、図書館側にとっては、ソフトウェアアップデート等に気を使ったり、返却後にデータ消去等を行う必要がないというメリットがあるようです。同誌では、他に、ニュージャージー州のヒルズバラ公共図書館や、オレゴン州のマルトノマ郡図書館の事例が紹介されています。

Chromebook (Google)
http://www.google.com/chromebook/

Check out Chromebooks at the library (Palo Alto City Library)

創作者等の名称に関する国際標準識別子“ISNI”のデータベースが公開

創作者等の名称に関する国際標準識別子“ISNI”(International Standard Name Identifier)のデータベースが公開されているようです。ISNIは現在ISO 27729として標準化が進められており、各個人に対して16桁の数字(例えばジョン・レノンには"0000000121174585")がIDとして与えられるものです。このデータベースはOCLCのサイト上で公開されており、発表文によると、バーチャル国際典拠ファイル(VIAF)のデータ等を利用して作成されたようです。ISNIを管理しているISNI国際機関(ISNI International Agency)のメンバーには、世界複写権機構(IFRRO)、ProQuest、OCLC、英国図書館(BL)、フランス国立図書館(BNF)等が含まれています。

ISNIデータベース
http://isni.oclc.nl/

ISNI国際機関
http://isni.org/

New International Identifier Connects the Right Person with the Right Credentials (ProQuest 2011/12/12付けプレスリリース)

全米教育統計センター(NCES)、米国大学図書館統計の2010年版を公表

2011年12月13日、米国教育省の全米教育統計センター(National Center for Education Statistics:NCES)が、“Academic Libraries: 2010 First Look”を公表しました。この統計は、2010年秋に、全米の大学等(学位授与が可能な中等後教育機関(degree-granting postsecondary institutions))3,689機関の図書館を対象として行った調査(回答率86%)の結果をまとめたもので、サービス、スタッフ、コレクション、電子的なサービス、情報リテラシー、予算等に関するデータが含まれているようです。NCESでは同様の調査を隔年で実施しているとのことです。

Academic Libraries: 2010 First Look (NCES)
http://nces.ed.gov/pubsearch/pubsinfo.asp?pubid=2012365

参考:
米国の公共図書館・州立図書館統計はIMLSの所管に
http://current.ndl.go.jp/node/6997

2000年度以降の米国大学図書館の統計比較を行える“Compare Academic Libraries”
http://current.ndl.go.jp/node/19060

兵庫県和田山図書館等3館が年末貸出冊数を無制限に

2011年12月1日付けの兵庫県朝来市図書館のお知らせによると、同市の和田山図書館、あさご森の図書館、生野公民館図書館の3館において、通常10冊までとなっている貸出上限冊数を、12月10日から12月28日までの期間は無制限にするようです。また、貸出期間も通常の2週間から4週間に延長するようです。

年末貸出冊数無制限のお知らせ (朝来市図書館のウェブサイト)
http://www.lib.city.asago.hyogo.jp/TOSHOW/html/129671813437731250/2011.12.01.html

朝来市図書館 (2011/12/1付けの「お知らせ」に上記へのリンクがあります。)
http://www.lib.city.asago.hyogo.jp/TOSHOW/index.asp

【イベント】東日本大震災アーカイブ国際合同シンポジウム「東日本大震災アーカイブの最前線と国境・世代を超えた挑戦」(2012年1月・仙台)

2012年1月11日に、仙台国際センターにおいて、東日本大震災アーカイブ国際合同シンポジウム「東日本大震災アーカイブの最前線と国境・世代を超えた挑戦」が、東北大学防災科学研究拠点、東北大学附属図書館、ハーバード大学および総務省により開催されます。主要な震災記録アーカイブプロジェクトが一同に介し、それぞれの最新の取組み状況を発信するとともに、パネルディスカッションを通じて、東日本大震災アーカイブの方向性について議論を行うことが目的とのことです。プログラムによると、次の機関の発表が予定されているようです。

国立国会図書館、総務省、Yahoo! JAPAN、Save MLAK、The Internet Archive、防災科学研究所、東北大学、ハーバード大学、神戸大学附属図書館(阪神・淡路大震災における取り組み)、河北新報、仙台メディアテーク、宮城県図書館、岩手県立図書館、東北大学附属図書館、福島イノベーションセンター(発表予定順)

東日本大震災アーカイブ国際合同シンポジウム「東日本大震災アーカイブの最前線と国境・世代を超えた挑戦」を開催(1/11開催)(東北大学 2011/12/13付けプレスリリース)
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2011/12/press20111213-01.html

シャンティ国際ボランティア会、岩手県大槌町の仮設住宅25か所を対象に「いわての置き本」プロジェクトを実施中

岩手県陸前高田市等の4市町の仮設住宅を移動図書館で巡回する「いわてを走る移動図書館プロジェクト」を行っている公益社団法人シャンティ国際ボランティア会が、現在「いわての置き本」プロジェクトを実施しているそうです。これは、岩手県大槌町の25か所の仮設住宅の中にある集会場や談話室に、本棚と本を設置し、定期的に本を入れ替えるというもので、貸し出しも可能とのことです(貸し出し帳を使用)。

いわての置き本(いわてを走る移動図書館プロジェクト)
http://sva.or.jp/iwate/okibon/index.html

字と字でつながる「いわての置き本」(いわてを走る移動図書館プロジェクトのスタッフブログ 2011/12/9付け記事)
http://sva.or.jp/iwate/staff_blog/201112/post-25.html

カテゴリー「文庫活動」の記事一覧(いわてを走る移動図書館プロジェクトのスタッフブログ)
http://sva.or.jp/iwate/staff_blog/cat326/

大槌町での文庫活動、間もなくスタート(いわてを走る移動図書館プロジェクト ニュースリリースvol.9 2011/10/18付け)
http://sva.or.jp/press/20111018.pdf

4種類のディスカバリインタフェース製品の導入館レビュー(米国)

Library Journal Reviews誌の2011年12月7日付け記事で、ディスカバリインタフェースを導入している米国の大学図書館の職員による4種類の製品のレビューが掲載されています。取り上げられている製品とその導入館は以下の通りです。

・EBSCO社のEBSCO Discovery Service(ミシシッピ州立大学)
・OCLCのWorldCat Local(ワシントン州立大学)
・Ex Libris社のPrimo(ミッドウェスタン州立大学)
・Serials Solutions社のSummon(ミシガン大学)

楽天株式会社がFacebookを利用して宮城県仙台市等に児童書を贈る活動を実施中

2011年11月30日に楽天株式会社は、同社のCSR活動として、Facebookの「東北の子供たちへ」のページでユーザーが「いいね!」を押すことで、「1いいね!」を100円の支援にかえて、東日本大震災被災地域の宮城県仙台市、岩沼市、南三陸町、東松島市の児童館や小学校、図書館、及び「心のとしょかんプロジェクト」を通じて2か所の保育園等の全26か所に1,000冊の本を贈ることを目指した「東北の子供たちへ 気持ちと本のクリスマスプレゼント」というプロジェクトを実施すると発表しています。プロジェクト実施期間は12月16日までを予定しているとのことです。

[公式] 楽天 ソーシャル・レスポンシビリティ・プロジェクト (楽天のCSR) (楽天CSR公式Facebookページ)
http://www.facebook.com/RakutenSR.jp

「楽天クラッチ募金 震災孤児遺児募金」応援企画: 「Facebook」のいいね!でネットユーザーから支援を集め、東北の子供たちに気持ちと本のクリスマスプレゼント (楽天 2011/11/30付けの記事)
http://corp.rakuten.co.jp/newsrelease/2011/1130.html

参考:
E1200 - 被災地支援活動紹介(1)心のとしょかんプロジェクト

Europeanaの登録資料数が2000万点を突破

欧州のデジタル文化遺産ポータルEuropeanaにデータが登録されている資料の数が、2011年10月に2000万点を超えたとのことです。2000万点目は、ウィーンの美術史美術館が所蔵するカラヴァッジオの絵画「ゴリアテの首を持つダビデ」だったとのことです。

eNews December 2011(Europeanaのニュースレター 2011/12付け)
http://e2.ma/message/jb4e/zjlmvb

Europeana
http://www.europeana.eu/portal/

スペイン国立図書館が開館300周年、記念展示会を開催

スペイン国立図書館(BNE)が開館300周年を迎え、2011年12月13日に記念展示会を開催し、フアン・カルロス国王夫妻が訪れたとのことです。また、同館は記念展示会等の情報を提供するスマートフォン用のアプリも公開したようです。この記念展示会は2012年4月15日まで開かれるようです。

300 años de la BNE. Es tuya (BNEの300周年記念行事に関するウェブページ)
http://www.bne.es/es/Tricentenario/

Biblioteca Nacional de España: 300 años haciendo historia (300周年記念展示会のウェブページ)
http://www.bne.es/es/Tricentenario/Exposiciones/300.html

Los Reyes inauguran la exposición 300 años haciendo historia (BNE 2011/12/13付けの記事)
http://www.bne.es/es/AreaPrensa/noticias2011/InauguracionExpo300.html

デジタル情報サービスへの移行についてのレポート「大学図書館を再定義する」の全文が公開

米国のEducation Advisory Boardによる、「大学図書館を再定義する」(Redefining the Academic Library)というレポートの全文がウェブで公開されています。情報環境の変化についてまとめた章と、それに対応したデジタル情報サービスへの移行についての章からなっており、デジタル情報サービスへの移行の章では、デジタルコレクションの活用、学術出版モデルの再考、図書館スペースの再活用、図書館職員の再配置の4点についてまとめられています。それら4点についての現在の状況を確認するためのチェックシートもついています。

Redefining the Academic Library : Managing the Migration to Digital Information Services(PDF:95ページ)
http://www.educationadvisoryboard.com/pdf/23634-EAB-Redefining-the-Academic-Library.pdf

ページ