アーカイブ - 2011年

12月 19日

全国学校図書館協議会等が、岩手・宮城・福島の学校図書館の復興を支援する「学校図書館げんきプロジェクト」を開始

活字文化推進会議、全国学校図書館協議会(全国SLA)、文字・活字文化推進機構が、2011年12月から、東日本大震災で被災した岩手県・宮城県・福島県の学校図書館の復興を支援する「学校図書館げんきプロジェクト」を開始すると発表しました。活動期間は2014年3月までとされています。主な活動として、以下の4点が挙げられています。

・学校図書館へ図書を寄贈するための寄付金を募る。
・学校図書館に希望調査を行い、地元の書店で購入した図書を寄贈する。
・学校図書館の活用に関する研修会や読書に関するイベントを現地開催する。
・同プロジェクト等について、主催者Webサイト、(後援の)読売新聞、全国SLA機関誌等で広報する。

学校図書館げんきプロジェクト(全国SLA)
http://www.j-sla.or.jp/shinsai/genki-project.html

参考:
全国学校図書館協議会、被災地の学校図書館への図書寄贈希望者に呼び掛け
http://current.ndl.go.jp/node/19307

全国学校図書館協議会、被災地での図書整理ボランティアを募集
http://current.ndl.go.jp/node/19277

全国学校図書館協議会、学校図書館用品の寄贈を募集中

米Library Copyright Alliance、オンライン海賊行為防止法(SOPA)法案の対案“OPEN Act”を作成する動きを歓迎

米国の「オンライン海賊行為防止法」(Stop Online Piracy Act:SOPA)法案に対して、一部の議員が“Online Protection & ENforcement of Digital Trade Act”(OPEN Act)という対案を作成する動きがあるようです。その作成の過程は“KeepTheWebOpen.com”というウェブサイトで公開されており、ユーザ登録することで対案にコメントすることも可能となっているようです。2011年11月、米国図書館協会(ALA)・北米研究図書館協会(ARL)・米国の大学・研究図書館協会(ACRL)からなる“Library Copyright Alliance”(LCA)は、SOPAに対する懸念を表明しましたが、このOPEN Actに対しては、12月12日付けで歓迎(welcome)の意を示すレターを公開しています。レターでは、OPEN Actの不法サイトに対する慎重なアプローチと、そのオープンな作成過程について評価しているようです。SOPA法案は、近々下院司法委員会において投票が行われる予定のようです。

OPEN Actに関わる議員らへのレター(LCA 2011/12/12付け)
http://www.arl.org/bm~doc/lca_letteropenact_12dec11.pdf

スペインの情報専門職の現状と将来展望に関する報告書

2011年12月7日に、スペインの文書館員や図書館員等の各協会の連合組織であるFederación Española de Sociedades de Archivística, Biblioteconomía, Documentación y Museística(FESABID)が、同国の文書館や図書館等で働く情報専門職の現状と将来展望についてまとめた報告書“Prospectiva de una profesión en constante evolución”を公開しています。

Estudio Fesabid: Prospectiva de una profesión en constante evolución (Slideshareに公開された報告書)
http://www.slideshare.net/fesabid/estudio-fesabid-prospectiva-de-una-profesin-en-constante-evolucin

Prospectiva de una profesión en constante evolución: estudio FESABID sobre los profesionales de la información (FESABIDのウェブサイト)

リポジトリ担当者向けの実践ガイド“Embedding Repositories”(英国)

英国情報システム合同委員会(JISC)の助成を受けて行なわれている、リポジトリ支援ネットワークRepositories Support Project(RSP)が、“Embedding Repositories”というウェブサイトを公開しているようです。RSPは、これまでリポジトリをその提供機関のシステムやポリシー、ワークフローの中に「はめ込む」ことに焦点を当てた多くのプロジェクトが行われ、その成果は様々なウェブサイトやブログ等で紹介されてきたものの、それらを一元的に提供できるものがなかったとして、この“Embedding Repositories”ではそれらを集約して主にリポジトリ担当者向けに情報提供を行うようです。

Embedding Repositories: A Guide and Self-Assessment Tool
http://www.rsp.ac.uk/embeddingguide/

RSP Embedding Guide (Repositories Support Project 2011/12/13付けの記事)
http://rspproject.wordpress.com/2011/12/13/rsp-embedding-guide/

参考:

QScience.comを運営するBQFJがオープンアクセス出版に関するホワイトペーパーを公開(カタール)

カタールのBloomsbury Qatar Foundation Journals(BQFJ)が、2011年11月付けの“Open Access Publishing”と題したホワイトペーパーを公開しています。BQFJは、カタール財団(Qatar Foundation)とBloomsbury Publishing社によって2009年に設立されたもので、オープンアクセス誌のプラットフォーム“QScience.com”を運営しています。

Open Access Publishing: A Bloomsbury Qatar Foundation Journals White Paper (2011/11付けPDF文書)
http://www.qscience.com/userimages/ContentEditor/1322148977938/oa-whitepaper.pdf

QScience.com
http://www.qscience.com/

国際NGO組織NAPLE、欧州内公共図書館の協力プログラム「シスターライブラリープログラム」の参加館を発表

2011年12月14日、欧州の公共図書館政策担当局による国際NGO組織National Authorities for Public Libraries in Europe(NAPLE)は、欧州の公共図書館を対象とした「シスターライブラリープログラム」の参加館を発表したようです。このシスターライブラリープログラムは、図書館資料の交換や、職員研修や展示、文化イベント等のプログラムの共有等を行うもので、ウェブサイトではクロアチア、フィンランド、スペイン等の公共図書館のリストとそれをマッピングしたGoogleマップが公開されています。

MAP (NAPLE Sister Librariesのウェブサイト。プログラム参加館のGoogleマップ)
http://sisterlibrariesnaple.wordpress.com/map/

Libraries (NAPLE Sister Librariesのウェブサイト。プログラム参加館リスト)
http://sisterlibrariesnaple.wordpress.com/libraries/

First Libraries Participating at NAPLE Sister Libraries Programme (NAPLE Blog 2011/12/14付けの記事)

ルーブル美術館が任天堂と提携し館内音声ガイドを3D携帯ゲーム機で提供へ

フランスのルーブル美術館が任天堂と提携し、館内の音声ガイドを3D携帯ゲーム機で提供するようです。AFP通信の記事によると、これまで年間約850万人の来館者のうち4%程度の利用率であった同館の音声ガイドを、2012年3月から順次3D携帯ゲーム機に入れ替えるとのことで、任天堂はこれに関し5,000台のゲーム機の提供とガイドコンテンツの開発等を行うようです。ルーブル美術館館長のAgnes Alfandari氏は「このような試みは美術館として世界初」とコメントしているようです。

Louvre and Nintendo aim to make art child's play (AFP 2011/12/16付けの記事)
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5gw2AbeSY2-6tyQSj3L3qpFCsaFUw?docId=CNG.409326a7a960e6419497c9b6fd1f6faf.21

来年からマリオがルーブル美術館を案内する?–5000台の3DSを採用 (TechCrunch 2011/12/16付けの記事)

ルーマニア国立図書館の新館が完成

2011年12月15日、ルーマニア国立図書館(Biblioteca Nationala a Romaniei)の新館が完成したそうです。Romania Business Insider紙の11月16日付けの記事によると、新館が正式開館するのは2012年春で、その秋には同館は新館へ完全に移転し、2013年には書庫に保管されている蔵書を新館に移す作業が行われるそうです。新館の建設はチャウシェスク大統領の時代に開始されたものの、1989年の革命後に建設が中断されていたそうです。

Romanian PM inaugurates new National Library, set for public opening next spring (Romania Business Insider 2011/12/16付けニュース)
http://www.romania-insider.com/romanian-pm-romania%E2%80%99s-national-library-%E2%80%93-the-most-important-cultural-investment-over-last-20-years/43854/

「日本アーカイブズ学会登録アーキビスト(仮称)」の資格認定制度の提案の「別案」が公開

2011年12月18日、日本アーカイブズ学会が、「日本アーカイブズ学会登録アーキビスト(仮称)」の資格認定制度創設の提案について寄せられたパブリックコメントを参考にした「別案」を公表しました。同会では、改めて、「別案」に対する意見を募集しています。

「『日本アーカイブズ学会登録アーキビスト(仮称)』の資格認定制度創設について(提案)」に対するご意見と「別案」の提案について(2011/12/8付けPDF文書)
http://www.jsas.info/modules/soukai04/shikakubetuan.pdf

会長提案 「『日本アーカイブズ学会登録アーキビスト(仮称)』の資格認定制度創設について(提案)」に対するご意見と「別案」の提案について(2011/12/18付けニュース)
http://www.jsas.info/modules/news/article.php?storyid=96

12月 16日

日本学術振興会が卓越研究成果公開事業のページを公開、国立情報学研究所等とともに卓越研究データベースの構築へ

2011年12月14日、日本学術振興会が卓越研究成果公開事業のページを公開したようです。同事業では、これまでの学術研究の推進により生じた卓越した研究成果に関して、国立情報学研究所(NII)及び関係学協会の協力の下、卓越研究データベースを構築し、学術研究の成果・普及及びその重要性についての理解促進に努め、日本の学術振興に資することを目的としているようです。

発見と発明のデジタル博物館:卓越研究データベース(日本)
http://dbnst.nii.ac.jp/

卓越研究成果公開事業 (日本学術振興会のウェブサイト)
http://www.jsps.go.jp/j-takuetsu/index.html

ebrary社、1,000人以上の図書館員を対象にした電子書籍のモバイル・オフライン利用に関する調査報告書を公表

2011年12月14日、米国の電子書籍ベンダのebrary社が、1,000人以上の図書館員を対象に行った、電子書籍のモバイルおよびオフライン利用に関する調査の報告書を公表しました。報告書のダウンロードには登録が必要のようです。調査の結果、92%の図書館員が、利用者に電子書籍へのオフラインアクセスを提供することは、オンラインアクセスを提供することと同等かそれ以上に重要なことであると考えていることが明らかになったとされています。

E-book Download Survey from ebrary Now Freely Available (ebrary 2011/12/14付けプレスリリース)
http://www.ebrary.com/corp/newspdf/ebrary_download_survey_report.pdf

国立情報学研究所(NII)、高等教育機関における情報セキュリティ教育のための教材を公開

2011年12月15日、国立情報学研究所(NII)が、高等教育機関における情報セキュリティ教育のための教材『ヒカリ&つばさの情報セキュリティ三択教室(全14話)』(Flash形式)を公開したようです。

「国立大学法人等における情報セキュリティポリシー策定について」 (2011/12/15付けで「教材の公開」とあります)
http://www.nii.ac.jp/csi/sp/

国立情報学研究所 (2011/12/15付けのNEWSに上記へのリンクがあります)
http://www.nii.ac.jp/

文化財保護・芸術研究助成財団、被災文化財の復旧支援のための“Save Our Culture”キャンペーンを実施

文化財保護・芸術研究助成財団は、ワールド・モニュメント財団(WMF)と連携して、東日本大震災で被災した文化財の復旧支援を国内外に訴える“Save Our Culture”というキャンペーンを実施しているそうです。助成対象となる文化財は指定・未指定を問わないそうです。2011年11月2日から募金キャンペーンを開始しており、2012年4月から約5年の予定で事業を実施していくとされています。

Save Our Culture(東日本大震災被災文化財復旧支援事業)
http://save-our-culture.jp/

文化財保護・芸術研究助成財団
http://www.bunkazai.or.jp/

参考:
財団法人日本ナショナルトラスト、「東日本大震災 自然・文化遺産復興支援プロジェクト」を実施
http://current.ndl.go.jp/node/18362

YouTube、学校向けの新サービス“YouTube for Schools”を発表

2011年12月11日、動画共有サイトYouTubeが、学校向けの新サービスとして“YouTube for Schools”を発表したようです。この“YouTube for Schools”は、不適切なコンテンツを児童や生徒に見せることなく、YouTubeに登録されている教育的なコンテンツ動画を授業等で利用できるというもののようです。教員の協力の下、すでに教科別・学年別に300以上のプレイリストが提供されており、また、スミソニアン博物館等の600以上の参加機関が提供しているYouTube EDUのコンテンツも利用できるようです。

YouTube for Schools
http://www.youtube.com/schools

Opening up a world of educational content with YouTube for Schools (YouTube Blog 2011/12/11付けの記事)
http://youtube-global.blogspot.com/2011/12/opening-up-world-of-educational-content.html

YouTube、学校向け動画サービス「YouTube for Schools」を発表 (INTERNET Watch 2011/12/13付けの記事)

Library Journal誌、2011年の米国の図書館建築計画のデータ等を公開

Library Journal誌が、米国の公共図書館150館及び大学図書館26館で、2010年7月1日から2011年6月30日までに実施された図書館建築計画の写真やデータ等を公開しています。

Year in Architecture 2011 (Library Journal 2011/12/15付け記事)
http://www.libraryjournal.com/lj/home/893078-264/year_in_architecture_2011_design.html.csp

参考:
Library Journal誌、2010年の米国の図書館建築計画のデータ等を公開
http://current.ndl.go.jp/node/17374

長野県の伊那図書館が除籍本と地域通貨を絡めたイベントを実施

長野県伊那市の伊那図書館が、2011年12月17日と18日に、除籍本の頒布会や、一般から「店主」を募ってロビーで本を販売してもらう「一棚古本市」を行うそうです。それに加えて、同館が作成している地域通貨「りぶら」と除籍本とを絡めたイベント「ぶら・りぶら」も実施するそうです。この「ぶら・りぶら」では、まず、同館が市内中心部の商店街の店頭に本棚および除籍本を提供します。利用者は図書館で利用者カードを提示して「りぶら」を受け取った後(無料)、それを使って商店街で除籍本と交換したり店側が用意した特典を受けたりできるそうです。同館では2010年にも同様のイベントを実施したそうですが、市内の飲食店等での「りぶら」利用率が低かったため、今回は店頭で除籍本と交換できるという試みを行うことになったようです。

「除籍本」商店街で配布 市立伊那図書館が本棚設置の店募る(信州Liveon 2011/12/8付け記事)
http://www.shinshu-liveon.jp/topics/node_203504

伊那図書館 除籍本使ったまちあるきイベント(伊那MYウェブニュース 2011/12/15付けニュース)
http://inamai.com/news.php?c=shakai&i=201112151850140000045257

【イベント】公開シンポジウム「情報の構造とメタデータ」(2012/2/24・京都)

2012年2月24日に京都大学人文科学研究所本館において、公開シンポジウム「情報の構造とメタデータ」が開催されるようです。発表者と題目は以下の通りです。
・マンガにおける異本研究/安岡孝一
・TEIテキスト・モデルの今昔/C. Wittern
・漢字文献における電子的翻刻の課題について(仮題)/白須裕之
・CiNiiのメタデータ・デザイン/大向一輝

公開シンポジウム「情報の構造とメタデータ」 (情報処理技術は漢字文献からどのような情報を抽出できるか 2011/12/16付けの情報)
http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~ymzknk/kanzi/2012-02-24.html

米国情報標準化機構(NISO)とOpen Archives Initiativeが、ウェブ上のリソースのリアルタイム同期に関する標準を策定へ

2011年12月14日、米国情報標準化機構(NISO)とOpen Archives Initiativeが、複数のウェブサーバやリポジトリに分散しているリソースのリアルタイム同期に関する新しい標準を策定するという協同プロジェクトに対して、アルフレッド・P・スローン財団から22.2万ドルの助成を獲得したと発表しました。発表文によると、この提案は“Memento”プロジェクトの過程で出てきた問題点から派生しているとされて、機関リポジトリ等では OAI-PMHというプロトコルによってメタデータの同期が行われているものの、(メタデータが付与された)リソースそのものの同期については対応できておらず、その他の同期方法も統一的に使えるものではない等と述べられています。「文書のウェブ」から「データのウェブ」へと移行する中で、同期が取れてないデータを基にして決断を下すことは深刻な問題を引き起こしかねないと、同期の問題に取り組む重要性を主張しています。

NISO and Open Archives Initiative Receive Grant from Alfred P. Sloan Foundation to Create Resource Synchronization Standard (NISO 2011/12/14付けプレスリリース)

ふくしま歴史資料保存ネットワーク、「東日本大震災と福島県の文化財等救出活動―その経緯と問題点―」を公表

2011年12月12日付けで、ふくしま歴史資料保存ネットワークが、「東日本大震災と福島県の文化財等救出活動―その経緯と問題点―」と題した文書を公表しています。文書では、ふくしま歴史資料保存ネットワークの結成と歴史資料救出活動の経緯、そして救出活動で直面している課題等がまとめられているようです。

東日本大震災と福島県の文化財等救出活動-その経緯と問題点- (PDF)
http://www.geocities.jp/f_shiryounet/contents/20111212kadai.pdf

ふくしま歴史資料保存ネットワーク (2011/12/12付けで、「2011年12月までの経緯と問題点を以下にまとめました」とあります。)
http://www.geocities.jp/f_shiryounet/

琉球大学附属図書館、ILL料金の無料化についてハワイ大学マノア校図書館と覚書を締結

琉球大学附属図書館が、米ハワイ大学マノア校図書館と覚書を締結し、2011年11月23日から、図書の相互貸借(ILL)および文献複写にかかる料金が無料になったと発表しています。期間は今後5年間とされています。

ハワイ大学マノア校図書館とのILLの無料化について(琉球大学附属図書館 2011/12/15付けニュース)
http://www.lib.u-ryukyu.ac.jp/?p=7169

University of Hawaii at Manoa Library
http://library.manoa.hawaii.edu/

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