アーカイブ - 2011年 7月

7月 29日

フランス国立図書館(BNF)の電子図書館Gallica、コンテンツ数が150万点を突破

2011年7月29日、フランス国立図書館(BNF)の電子図書館Gallicaのコンテンツ数が150万点を突破したようです。

Le 1 500 000ème document dans Gallica : L’Avenir (journal clandestin de la Résistance) (Gallica Blog 2011/7/29付けの記事)
http://blog.bnf.fr/gallica/?p=2991

米国Google社とフランスのHachette Livre社が絶版書籍のデジタル化で最終合意に達する

2011年7月28日付けのフランス各紙が、米国Google社とフランスのHachette Livre社が、フランスでの絶版書籍のデジタル化について最終合意に達したと報じています。

Google et Hachette Livre signent un accord définitif (ZDNet.fr 2011/7/29付けの記事)
http://www.zdnet.fr/actualites/google-et-hachette-livre-signent-un-accord-definitif-39762768.htm

米国の公共図書館の業務委託についての記事

Library Journal誌に、米国カリフォルニア州サンタクラリタ市の公共図書館の業務委託についての記事が掲載されています。同市は2010年8月にロサンゼルス郡の図書館組織から脱退して独自の運営とすることを決め、2011年の夏から、メリーランド州に本社を置くLSSI社が運営業務を担当することとなったようです。2010年度に520万ドルだった市の図書館経費は2012年度には420万ドルに低下するとのことです。職員数はフルタイム換算で60人から約50人へと削減された一方、市内の3館合計での週の開館時間は165時間から189時間に増え、年間の資料購入費も44万ドルから75万ドルに増えるとのことです。記事では、人件費の情報が開示されていないことを問題視する見解や、外部委託の条件を厳しくするための法案提出の動きなども紹介されています。

Santa Clarita Library Opens Its Doors to LSSI as Toronto Gears Up for an Outsourcing Fight(Library Journal 2011/7/26付けの記事)
http://www.libraryjournal.com/lj/home/891415-264/santa_clarita_library_opens_its.html.csp

参考:

国内論文へのDOI付与などによって学術情報流通の促進を図る「ジャパンリンクセンター(仮称)」

科学技術振興機構(JST)が、学術コンテンツの所在情報をDOI(Digital Object Identifier)を使って一元的に管理し、それらの相互リンクを実現することで学術情報流通の促進を図る「ジャパンリンクセンター(仮称)」の構築を進めているそうです。その概要について、2011年6月30日付け発行の『J-STAGEニュース』No.28で紹介されています。ジャパンリンクセンター(仮称)のシステム開発・運用はJSTが担当するそうですが、国立国会図書館(NDL)や国立情報学研究所(NII)等の関連機関によって共同運営されるそうです。2012年度初頭の運用開始を予定しており、詳細は今後発表されるとのことです。

J-STAGEニュース No.28
http://www.jstage.jst.go.jp/jnews/J-STAGE_NEWS_NO28.pdf

米国初の新聞から300年、どこでどれだけの新聞が発行されてきたかを可視化した地図

米国のスタンフォード大学が、1690年から現在までに米国で発行された14万種の新聞を、その発行地によってプロットした地図“The Growth of Newspapers Across the U.S.: 1690-2011”を公開しています。この地図で使われているデータは米国議会図書館(LC)の“Chronicling America collection”のものだそうです。各都市にプロットされた点は発行新聞数に応じて大きさが異なり、新聞の言語によって色分けされています。

1690年9月25日、ボストンで米国初の(月刊)新聞“Publick Occurrences”が登場したものの植民地政府の圧力によってたった1号で廃刊となり、次に新聞が発行されるまでには、1704年の“Boston News-Letter”まで待つ必要があったようです。それから約300年後の2011年現在、米国では13,670種の新聞が発行されているそうです。

昭和初期に作成された「京都市明細図」をGoogleマップ上にマッピング

立命館大学のグローバルCOE「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点」歴史地理情報研究班が、昭和初期に作成された「京都市明細図」に記載されている地域をGoogleマップ上で簡単に確認できるサイトを公開したそうです。Googleマップ上の青線で囲まれた部分をクリックすると、その地域に該当する「京都市明細図」の画像を見ることができます。京都市明細図は、昭和初期(1927年頃)、大日本聯合火災保険協会が作成した「京都市明細図」に戦後(1951年頃まで)訂正・加筆等を行っていったもので、京都府立総合資料館が2011年7月1日にインターネット公開した「京の記憶ライブラリ」に収録されています。

Googleマップ(立命館大学)
http://www.geo.lt.ritsumei.ac.jp/meisaizu/meisaizu.html

京都市明細図の例(現在の京都大学吉田キャンパス付近)
http://kyoto-shiryokan.jp/kyoto-memory/detail.php?id=U014101

京都府立総合資料館(2011/7/27付けの新着案内に記述あり)
http://www.pref.kyoto.jp/shiryokan/

京都府行政文書「京都市明細図」の公開について(京都府立総合資料館 2010/12/16付け)

OCLC、典拠データ間の関係性を視覚的に表現する“WorldCat Identities Network”のプロトタイプ版を発表

2011年7月28日、米国OCLCの研究部門OCLC Researchが、実験段階のサービス“WorldCat Identities Network”のプロトタイプ版を発表しました。これは、OCLCの典拠情報サービス“WorldCat Identities”に収録されている人物、事物、小説等の登場人物、会社・組織などの典拠データの間に「関係」があるかどうかをネットワーク図によって視覚的に表現したもののようです。WorldCat Identitiesでの典拠データ間の「関係」には、Editor、Composer、Conductor、Performer、Vocalist、Lyricist、Illustrator、Author of introduction、Translator、Inscriber、など様々なものがあるようです。

WorldCat Identities Networkのデモページ
http://experimental.worldcat.org/IDNetwork/

WorldCat Identities
http://www.worldcat.org/identities/

WorldCat Identities Networkプロジェクトのページ

“OpenDOAR”登録リポジトリ数が2,000件突破

英国の機関リポジトリ推進プログラムSHERPAの運営している、機関リポジトリのディレクトリ“OpenDOAR”の登録リポジトリ数が、2,000件を突破したそうです。

OpenDOAR reaches its’ 2000th Repository (SHERPA 2011/7/27付けの記事)
http://www.sherpa.ac.uk/news/oopendoar2000.htm

参考:
“OpenDOAR”登録リポジトリ数1,000件突破
http://current.ndl.go.jp/node/6874

英国・ウェルカム図書館所蔵のアラビア語手稿資料コレクションがデジタル化公開

英国のウェルカム大学図書館が、同国のキングス・カレッジ・ロンドンのデジタル人文学部と、エジプトのアレクサンドリア図書館と共同で、ウェルカム大学図書館所蔵のアラビア語手稿資料コレクションをデジタル化し、2011年7月28日にインターネットで公開したようです。現在公開されている資料は約120点で、主にイスラム圏の医学関係のもののようです。

Wellcome Arabic Manuscripts Online
http://wamcp.bibalex.org/home

Historic Arabic medical manuscripts go online (Wellcome Library 2011/7/28付けの記事)
http://wellcomelibrary.blogspot.com/2011/07/historic-arabic-medical-manuscripts-go.html

大阪府立中之島図書館、「大阪府内図書館案内展」を開催

大阪府立中之島図書館で、2011年8月11日から18日の間、「大阪府内図書館案内展」が開催され、府内の市町村図書館の案内展示や、府立図書館と市町村図書館の協力事業等のパネル展示が行われるとのことです。府立図書館の来館者に、市町村図書館について知ってもらうとともに、府立図書館と市町村図書館の使い分け等について知ってもらうのが狙いとのことです。

大阪府内図書館案内展(大阪府立中之島図書館 2011/7/27付けのお知らせ)
http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/event/fair_lib_201108.html

7月 28日

図書館振興財団、2011年度の助成対象事業を発表

財団法人図書館振興財団が、2011年度の助成対象事業を発表しています。2011年度は東日本大震災の復興支援のため助成事業は「資料のデジタル化等新たな図書館サービスの構築事業への助成」のみとなっています。陸前高田市教育委員会の「「吉田家文書」におけるマイクロフィルムデータのデジタルデータ化およびプリントアウト」等も対象となっています。

平成23年度助成事業実績(図書館振興財団)
http://www.toshokanshinko.or.jp/jigyou/josei.htm

参考:
図書館振興財団、2011年度助成事業計画の変更と地震被災図書館への支援を発表
http://current.ndl.go.jp/node/17857

オープンソースのシソーラス管理・公開用Webシステム“TemaTres”

オープンソースのシソーラス管理・公開用Webシステム“TemaTres”のバージョン1.4がリリースされたそうです。TemaTresはPHPベースのシステムで、シソーラスに含まれる語彙をXML、JSON、SKOS-Core形式で出力するAPI機能を有しており、WordPressやOpen Journals Systemなどのシステムと連携することも可能だそうです。TemaTresのサイトでは100以上のシソーラス(TemaTresのサイトでホストされているもの、シソーラス提供元サイトでTemaTresを使って公開されているもの)がリストアップされており、その中には、UNESCO、米国議会図書館(LC)、オーストラリア国立図書館などの機関が提供しているものや、「ハリー・ポッター・シソーラス」などがあるようです。

TemaTres Vocabulary Server
http://www.vocabularyserver.com/

ホストされているシソーラス(TemaTres Vocabulary Server)
http://www.vocabularyserver.com/vocabularies.php

Harry Potter Thesaurus(TemaTres Vocabulary Server)

オープンアクセス誌PLoS、各掲載論文の統計情報を取得できる“Article-Level Metrics API”を公開

2011年7月26日、オープンアクセス誌PLoSが、各掲載論文の統計情報を取得できる“Article-Level Metrics API”を公開しました。このAPIを利用すると、2009年3月以降PLoSに掲載された全論文について、HTMLページへのアクセス数、PDF・XMLファイルのダウンロード数、PubMed Central・CrossRef・Scopus・Web of Scienceでの被引用数、ソーシャルブックマークサービスCiteULikeでのブックマーク数、コメント、レートなどの統計情報を取得できるそうです。APIを利用するにはAPIキーを取得する必要があるようです。

Using the ALM API | PLoS API
http://api.plos.org/alm/using-the-alm-api/

Registration | PLoS API
http://api.plos.org/registration/

Article Level Metrics (PLoS)
http://alm.plos.org/

Announcing the PLoS Article-Level Metrics API (PLoS APIのブログ 2011/7/26付け記事)

『カレントアウェアネス-E』197号発行

E1199 - 国立国会図書館,報告会「東日本大震災の復興支援」を開催

E1199 - 国立国会図書館,報告会「東日本大震災の復興支援」を開催

2011年7月13日,国立国会図書館(NDL)東京本館で報告会「東日本大震災の復興支援―図書館支援に求められていること―」が開催された。その内容はNDL関西館にも中継され,東京本館・関西館合わせて191名(NDL職員含む)が参加した。以下,報告会の主な様子を紹介する。...

E1198 - 「国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス開発版」公開

E1198 - 「国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス開発版」公開

国立国会図書館(NDL)は,2011年7月7日に「国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス開発版」(以下「Web NDL Authorities開発版」という)を公開した。

 このシステムは,2010年6月に公開した「Web版国立国会図書館件名標目表」(以下「Web NDLSH」という)(E1071参照)を発展させ,名称典拠データを追加し,機能を拡張したものである。国立国会図書館サーチ(開発版)(E1087参照)との連携を強化し,関連キーワードの提示,典拠コントロールされた各標目からの再検索など多様な検索機能を実現している。...

E1197 - 図書館における電子書籍:実務案内<文献紹介>

E1197 - 図書館における電子書籍:実務案内<文献紹介>

本書は英国の公共図書館,継続教育機関の図書館,高等教育機関の図書館における電子書籍サービスの実践に基づいたガイドブックであり,先に紹介した『書架は不要:図書館における電子書籍』(E1131参照)と比べるとマニュアルの性格が遥かに強い。編者のプライス(Kate Price)氏は英国のサリー大学の電子戦略・リソース部長であり,ハヴァーガル(Virginia Havergal)氏はペトロック・カレッジの学習センター及び電子リソースの管理者である。また,18人の執筆者は情報コンサルタント,出版者,大学図書館職員,公共図書館職員である。...

E1196 - 米国図書館協会(ALA)の2011年の年次大会

E1196 - 米国図書館協会(ALA)の2011年の年次大会

米国図書館協会(ALA)の2011年の年次大会(E1074参照)が,2011年6月23日から28日にかけて,ルイジアナ州ニューオーリンズ市で開催された。ALAは,2006年の年次大会を,2005年のハリケーンで大きな被害を受けた同市で開催しており(E597参照),5年ぶりの開催となった今回の大会では,被災した公共図書館の復興プロジェクトの報告等も行われた。以下に,Library Journal誌での特集の記事を基に,様子の一部を紹介する。...

E1195 - 雑誌論文のコンテンツマイニング,その現状と課題

E1195 - 雑誌論文のコンテンツマイニング,その現状と課題

英国出版社協会(Publishers Association)等が構成メンバーである,出版研究コンソーシアム(Publishing Research Consortium)が“Journal Arcicle Mining: A research study into Practices, Policies, Plans.....and Promises”と題するレポートを公表した(2011年5月付け)。レポートは,学術雑誌論文を対象としたコンテンツマイニングの現状を調査したものである。コンテンツマイニングとは,情報検索・情報抽出・メタ分析を目的として行われる,大量のデジタルコンテンツの自動処理を意味する。調査は,コンテンツマイニングに携わる専門家29名のインタビューや,国際STM出版社協会等の加盟出版社へのメール調査(回答数190件)をもとにまとめられている。ここではレポートの要約部分から,その調査結果の一部を紹介する。...

E1194 - 2011年夏,各地の図書館の節電対策

E1194 - 2011年夏,各地の図書館の節電対策

2011年夏,東日本大震災と福島第一原子力発電所事故等の影響によって東北・関東を中心に電力不足が見込まれている。2011年5月13日に経済産業省が東北・東京電力管内全域で7~9月の平日9~20時の使用最大電力を15%削減するという目標を発表し,他地域では関西電力が15%減を呼びかけている。また,政府はポータルサイト「節電.go.jp」を開設して電力使用状況や節電ノウハウ等の情報を掲載している。...

ページ