アーカイブ - 2011年 5月

5月 31日

SPARC、オープンアクセス出版のための情報源のインデックスを公開

SPARCは、2011年5月26日に、オープンアクセス出版のための情報源のインデックス“Open-access Journal Publishing Resource Index”を公開しています。ウェブ上で無料で入手できる文献等を、計画・編集・技術等のテーマに分けて紹介しているものです。

SPARC introduces Open-access Journal Publishing Resource Index(SPARC 2011/5/26付けのニュースリリース)
http://www.arl.org/sparc/media/11-0526.shtml

Open-access Journal Publishing Resource Index
http://www.arl.org/sparc/partnering/planning/index.shtml

国立国会図書館、20世紀前半のSP盤等の「歴史的音源」の提供を開始

国立国会図書館は、2011年5月31日から、歴史的音盤アーカイブ推進協議会(HiRAC)がデジタル化した、1900年初頭から1950年前後に国内で製造されたSP盤等の音源「歴史的音源」のうち、データの登録が完了した約2,500の音源について、館内での公開を始めました。このうち、著作権及び著作隣接権の保護期間満了が確認された約100の音源については、インターネットでも提供しています。今後、提供準備の整った音源を順次追加し、最終的には約50,000音源を提供する予定です。

歴史的音源
http://dl.ndl.go.jp/#music

歴史的音源資料を公開しました(付・プレスリリース)(国立国会図書館 2011/5/31付けのお知らせ)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2011/1191724_1670.html

「歴史的音源」提供開始のお知らせ(国立国会図書館 2011/5/31付けプレスリリース)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2011/__icsFiles/afieldfile/2011/05/31/pr20110531_1.pdf

参考:
米国議会図書館(LC)、歴史的録音資料が聴ける“National Jukebox”を開始

学術雑誌は投稿論文の剽窃行為をどのようにチェックしているか? 剽窃行為発見サービス“CrossCheck”ユーザを対象にした調査

中国の浙江大学が発行しているJournal of Zhejiang University SCIENCE誌が、CrossRefが提供する剽窃行為発見サービス“CrossCheck”のユーザらを対象にして、学術雑誌投稿論文の剽窃行為に関する調査を実施しています。“CrossCheck Guidance: An Analysis of Typical Cases of Plagiarism in Different Disciplines”と題されたこの調査は、The Committee on Publication Ethics(COPE)の助成を受けて行われており、その目的は、CrossCheckの判定結果を編集者がどのように使用しているかを調べること、分野による剽窃行為の違いを比較すること、編集者・著者のためのガイドラインを提案すること、のようです。

Survey on Detecting Plagiarism in Journals using CrossCheck/iThenticate
https://www.surveymonkey.com/s/jzus

CrossCheck Users Survey (CrossRef Blog 2011/5/27付け記事)

国立国会図書館、「公共図書館におけるデジタルアーカイブ事業の優良事例調査」の結果を公表

国立国会図書館は、2010年度に実施した「公共図書館におけるデジタルアーカイブ事業の優良事例調査」の結果を公表しました。地域の貴重な資料や情報をデジタルアーカイブで積極的に公開している国内の公共図書館等計23機関(地方自治体3つを含む)を対象にヒアリング調査を行ったもので、デジタルアーカイブの紹介、きっかけ、コンセプト、構築までのプロセスと体制、日々の運営業務と課題、地域住民の参加や他機関との連携の有無、商用サービスの利用の有無、今後の展望等について調査しています。

公共図書館におけるデジタルアーカイブ事業の優良事例調査
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/kokyo.html#a01

参考:
文化・学術機関におけるデジタルアーカイブ等の運営に関する調査研究
http://current.ndl.go.jp/FY2009_research

国立国会図書館、「海外の文化機関におけるデジタル情報資源に関する基礎的調査報告書」を公開

国立国会図書館は、2010年度に外部委託で実施した「海外の文化機関におけるデジタル情報資源に関する基礎的調査」の報告書を公開しました。欧米、アジア、オセアニアの主要文化機関を対象に、デジタルコレクションの実態について調査したものです。

海外の文化機関におけるデジタル情報資源に関する基礎的調査
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/kaigai.html

海外の文化機関におけるデジタル情報資源に関する基礎的調査報告書(PDF)
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/pdf/Kaigai_H22research_report.pdf

「緑の丘に覆われた地下図書館」 東京工業大学の新図書館が2011年7月4日にオープン

「緑の丘に覆われた地下図書館」「交通動線の結節点」などをコンセプトに掲げた東京工業大学新図書館の完成写真が公開されています。地上3階・地下2階の新図書館は明確にゾーニングがなされており、地下の2フロアは書架や閲覧スペースに、「ガラスハウス」と名付けられた三角柱型の地上2フロアは学習・交流スペースになっているそうです。2011年5月16日から現図書館を閉館して移転作業を行っているそうで、7月4日にグランドオープンが予定されています。

完成写真のページ(東京工業大学附属図書館 2011/5/20付け情報)
http://www.libra.titech.ac.jp/newlib/kansei.html

東京工業大学附属図書館 新図書館プロジェクト
http://www.libra.titech.ac.jp/newlib/

バーコードをスキャンして図書館資料を予約・セルフ貸出できるスマートフォン向けアプリケーション“Boopsie for Libraries Optimum”

2011年5月25日、米国のBoopsie社が“Boopsie for Libraries Optimum”という公共・大学図書館向けのiPhone/Androidアプリケーションを発表したそうです。導入した図書館に対して専用のアプリケーションが用意され、図書館利用者はこれをダウンロードして使用するというものです。このアプリケーションには、スマートフォンのカメラでISBNのバーコードをスキャンして図書館資料の所蔵確認・予約を行う“BookLook”機能や、館内で図書館資料のバーコードをスキャンしてセルフ貸出する“BookCheck”機能などがあるそうです。BookCheck機能は現在、カイヤホガ郡(Cuyahoga County)図書館で採用されているそうです。これらの機能はInnovative Interfaces社、SirsiDynix社、ExLibris社など多くのベンダの図書館システムに対応しているとのことです。

Boopsie for Libraries Optimum Package Now Available (Boopsie社 2011/5/25付けプレスリリース)
http://www.boopsie2.com/press.html

Boopsie for Libraries Optimum Package

福岡県立図書館、同館のビジネス支援の動画をYouTubeで公開

福岡県立図書館が、同館の行っているビジネス支援に関する動画を作成し、2011年5月19日にYouTubeで公開したようです。なお、動画は同館のウェブサイトでも視聴できるようです。

「福岡県立図書館のビジネス支援」の動画を作成しました。どうぞ御覧ください。 (福岡県立図書館 2011/5/19付けの情報)
http://www.lib.pref.fukuoka.jp/node/386

福岡県立図書館のYouTubeチャンネル
http://www.youtube.com/user/FukuokaPrefLibrary

ユネスコの2011年の『直指賞』はオーストラリア国立公文書館に決定

2011年5月30日に、ユネスコが2011年の『直指賞』(UNESCO/Jikji Memory of the World Prize)の受賞者をオーストラリア国立公文書館とすると発表したようです。その受賞理由として、ユネスコは、オーストラリア国立公文書館がデジタル資料の保存においてイニシアティブを果たしていることを挙げているようです。なお『直指賞』とは、韓国に現存する世界最古の金属活字本『直指心體要節』に因みユネスコが2004年に創設した賞で、記録資料遺産の保存とアクセシビリティに対し貢献を果たした個人または団体に贈られるもののようです。授賞式は、9月2日に韓国の清州市で行われるとのことです。

National Archives of Australia to receive UNESCO/Jikji Memory of the World Prize (UNESCO 2011/5/30付けのニュース)
http://portal.unesco.org/ci/en/ev.php-URL_ID=31409&URL_DO=DO_TOPIC&URL_SECTION=201.html

National Archives of Australia
http://www.naa.gov.au/

参考:
韓・チェコ国立図書館間交流協定の締結

欧州の大学出版会等による人文・社会科学系学術出版物のOA推進コンソーシアム“OAPEN”が最終報告書を刊行

欧州の大学出版会等によって形成され、特に人文・社会科学系の学術出版物のオープンアクセスを推進するコンソーシアム“Open Access Publishing in European Networks”(OAPEN)が、欧州委員会(EC)による助成期間の満了を迎えるにあたり最終報告書を刊行しています。なお、“OAPEN”は参加機関の代表らによって、今後も独立した組織として活動を続けていくようです。

Final Report (PDF版)
http://project.oapen.org/images/documents/oapen_final_public_report.pdf

Final Report (OAPEN 2011/4/30付けの情報)
http://project.oapen.org/index.php/news/42-final-report

OAPEN final report (Library Intelligencer 2011/5/31付けの記事)
http://blogs.unimelb.edu.au/libraryintelligencer/2011/05/31/oapen-final-report/

OAPEN: Final Report (Acesso Aberto 2011/5/30付けの情報)

図書印刷、ネット上に散在する本の情報を集約したポータルサイト「読むナビ」を開設へ

2011年5月30日に図書印刷は、ネット上に散在する本の情報を集約したポータルサイト「読むナビ」を7月初旬に開設すると発表しています。「読むナビ」では、電子と紙の種別や書店の枠を意識せずに本の検索を行えるほか、読者と本が出会うための仕掛けを提供し、電子書籍の世界を親しみやすいものにする等、出版市場の活性化に貢献するとしています。主な機能として以下が挙げられています。
・複数の電子書店、および紙の本の横断検索が可能。
・著者・書名・ジャンルなどの基本的な検索機能のほか、表示されているキーワード群から気になる言葉をクリックしていくだけで、今の気分やニーズに合った本が見つかる検索機能を持つ。
・作家インタビューや本に関する最新ニュースなどのコンテンツを気軽に楽しめる。
・コンテンツのほぼ全てが、一冊一冊の本の紹介ページにつながっており、そこから各書店サイトの購入ページへリンクする。
また、ユーザ―登録することで、検索した本に対し採点やレビューの投稿等が可能となるようです。

人と本の出会いを演出する情報ポータルサイト「読むナビ」をオープン (図書印刷 2011/5/30付けのプレスリリース)
http://www.tosho.co.jp/news/newslist/110530.html

5月 30日

米国議会図書館(LC)、書誌フレームワークの変革の検討を開始へ

米国議会図書館(LC)は、2011年5月13日付けで、書誌フレームワーク(Bibliographic Framework)の変革に関する声明“Transforming our Bibliographic Framework”を公表しています。書誌フレームワークを見直すための取組み“Bibliographic Framework Transition Initiative”に関するもので、主な焦点は、MARC21の扱いのようです。予算減とサービス要求増大という状況において、目録メタデータの作成と共有における効率性は必須であるとし、現在と今後のLCの資源の振り分け方について検討するとしています。検討課題として、次のような点があげられています。

・既存のメタデータエンコーディングの諸標準について、どの側面を保持し将来のフォーマットに発展させるかを決定する。
・セマンティックウェブやLinked Dataの技術を試し、それらが書誌フレームワークにどのような利点をもたらすか、そしてそれらの利点を有効に活用するために現行のモデルはどのように調整されなければならないかを見る。
・より広いウェブ検索環境で図書館のメタデータが再利用されるよう促進し、エンドユーザーが質の高いメタデータの利用や新しい使い方をできるようにする。

大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)が発足

2011年4月1日付けで、国立大学図書館協会コンソーシアム(JANULコンソーシアム)と公私立大学図書館コンソーシアム(PULC)とのアライアンスによる新たなコンソーシアムとして、大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)が発足したようです。

大学図書館コンソーシアム連合
http://www.nii.ac.jp/content/justice/

国立大学図書館協会 (2011/5/25付けの「最新のニュース」に上記コンソーシアムへのリンクがあります。)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/anul/

福島県立図書館、東日本大震災関連の資料を収集

福島県立図書館は、東日本大震災とそれに伴う福島県内の被災・復興に関する資料の収集に関し、下記のような資料についての寄贈のお願いを、ウェブサイトに掲載しています。
・震災関連の写真集・記録集等
・被災に関する調査報告書、復興に関する計画書・報告書、自治体が発行した広報誌の震災特別号等
・被災地で発行されたミニコミ誌・フリーペーパー等
・個人が発行した手記、詩集等(自費出版物も含む)

福島県地域資料(福島県関係資料)ご寄贈のお願い(福島県立図書館ウェブサイト)
http://www.library.fks.ed.jp/ippan/tosyokanannai/kiso/kiso.html

福島県いわき市のいわき総合図書館、5月30日から利用再開

東日本大震災の影響で休館していた福島県のいわき総合図書館が、2011年5月30日からサービスを再開しているとのことです。図書館振興財団から物品の支援があったようです。

いわき市立図書館ホームページ
http://library.city.iwaki.fukushima.jp/

東日本大震災で被災された図書館からの支援要請を受け付けます(図書館振興財団のサイト。支援内容一覧のExcelファイルあり)
http://www.toshokanshinko.or.jp/news/kako03.htm#shiensaki

参考:
図書館振興財団、被災図書館への支援をスタート
http://current.ndl.go.jp/node/18051

信州大学附属図書館、富山大学附属図書館がそれぞれ遺跡資料リポジトリを公開

信州大学附属図書館が「長野県遺跡資料リポジトリ」を、富山大学附属図書館が「富山県遺跡資料リポジトリ」を公開したと発表しました。遺跡資料リポジトリは、自治体などが発行する遺跡調査報告書を電子化して全文データを公開するWebサイトのことで、島根大学らが中心となっている「全国遺跡資料リポジトリ・プロジェクト」によって進められています。現在、20大学が遺跡資料リポジトリを公開しているそうです。

長野県遺跡資料リポジトリを公開しました(信州大学附属図書館 2011/5/24付けニュース)
http://www.shinshu-u.ac.jp/institution/library/information/2011/05/post-13.html

「ウェブアクセシビリティの標準化と普及への課題」(文献紹介)

科学技術政策研究(NISTEP)所の発行している、2011年5月号の『科学技術動向』に、山田肇氏によるレポート「ウェブアクセシビリティの標準化と普及への課題」が掲載されています。NISTEPの説明によると、「東日本大震災が発生した際に公共情報を提供したウェブサイトには、きちんと閲覧できないものが数多くみられました。レポートは、日常的にウェブアクセシビリティを意識して情報を受発信するという姿勢を組織内に定着させておくことが重要であるとして、継続的な取り組みを求める国内外の活動を紹介しています。」とのことです。

山田肇. ウェブアクセシビリティの標準化と普及への課題. 科学技術動向. 2011, (122), p. 20-35.
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/stfc/stt122j/report2.pdf

科学技術政策研究所 (2011年5月付けの「最新のトピックス」に上記のPDFへのリンクがあります。)
http://www.nistep.go.jp/index-j.html

参考:
公立図書館のウェブサイトのアクセシビリティに関する実態調査
http://current.ndl.go.jp/node/17062

総務省、地方公共団体におけるウェブアクセシビリティに関するアンケート結果を公表

福井大学医学図書館、Web本棚サービス「ブクログ」でシラバス指定図書を公開

2011年5月23日、福井大学医学図書館が、Web本棚サービス「ブクログ」を利用してシラバス指定図書を公開したと発表しました。ブクログでは、各図書のタグで配架場所を表現し、レビュー欄には授業科目名を記しているようです。ACADEMIC RESOURCE GUIDEの2011年1月31日付け記事では、ブクログを利用する大学図書館が22館紹介されています。

シラバス指定図書が、医学図書館のWEB本棚に登場!!(福井大学附属図書館 2011/5/23付けニュース)
http://www.flib.u-fukui.ac.jp/news/detail.html?id=350

芝浦工業大学図書館、ブクログを利用して、芝浦工業大学 図書館の本棚を公開(ACADEMIC RESOURCE GUIDE 2011/1/31付け記事)
http://www.arg.ne.jp/node/6935

坂本龍一氏総合監修による音楽全集“schola”シリーズが全国県立図書館等へ寄贈される

坂本龍一氏等のアーティストによるプロジェクト“commmons”によって2010年8月以来進められてきた、“schola”(スコラ)という音楽全集シリーズを全国の県立図書館等へ寄贈するプロジェクトが完了したようです。“commmons”の説明によると、このプロジェクトは“schola”オリジナルTシャツの制作・販売で得た利益を基に購入した、“schola”シリーズの1巻から5巻までの計5巻分を、全国各都道府県立の主要図書館(全50館)へそれぞれ寄贈するものであったとのことです。“commmons”のウェブサイトには、「より多くの方々に、見知らぬ音楽との出会いのきっかけとなるよう実際に“schola”を手に取っていただき、ご覧いただける機会が増えれば幸いです」とあります。

commmons: schola
http://www.commmons.com/schola/index.html

坂本龍一総合監修の音楽全集「schola」シリーズを全国図書館へ寄贈するプロジェクト完了のお知らせ。 (commmons 2011/5/23付けのお知らせ)
http://www.commmons.com/whatsnew/projects/201105231205.html

被災地の避難所等にインターネット接続のための通信インフラを設置する活動

INTERNET Watchの記事で、東日本大震災の避難所等にインターネット接続のための通信インフラを設置する「震災復興インターネット」プロジェクトが紹介されています。同プロジェクトは、「避難所や被災地の診療所などへのインターネット接続性が通常の方法では困難な場合、それを無線インターネットやPCなど工夫して利用することによりインターネットの利用を開始し、インターネットを用いた被災復興の活動が適切に開始されることを現場・現地の方と協力して確立し、それがその地で継続すること」を目的として活動を行っているものです。

通信インフラの壊滅した避難所にインターネットを --「震災復興インターネット」プロジェクト(INTERNET Watch 2011/5/30付けの記事)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/20110311/20110530_449305.html

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