アーカイブ - 2011年

12月 28日

2011年もご愛読いただき、ありがとうございました。

2011年もカレントアウェアネス・ポータルをご愛読いただき、ありがとうございました。本日12月28日が、年内最後の記事更新日となります。2012年は1月4日より記事更新を再開いたします。今後もより一層コンテンツの充実に努めてまいりますので、引き続きご愛読のほど、よろしくお願い申し上げます。

カレントアウェアネス・ポータルに掲載した東日本大震災関連の記事を一覧できるページを作成しました

カレントアウェアネス・ポータルに掲載した、東日本大震災に関する記事を一覧できるページを作成しました。
http://current.ndl.go.jp/sinsai

Europeana、ユーザーからの応募と投票をもとに作成したウェブ展示“Wiki Loves Art Nouveau”を公開

2011年12月15日、欧州の文化遺産ポータル“Europeana”が新たなウェブ展示として“Wiki Loves Art Nouveau”を公開しました。2011年に欧州18か国でモニュメントの写真コンテスト“Wiki Loves Monuments”が開催されましたが、そのコンテストのサブカテゴリーとしてアール・ヌーボーが設定され、約2,700点の写真の応募があったようです。今回公開されたウェブ展示は、応募のあった約2,700点のうち予備審査に残った343点について一般投票を行ない、そこで選ばれた50点をもとに作成されたようです。この“Wiki Loves Art Nouveau”は、すでにEuropeanaが公開しているアール・ヌーボーのウェブ展示を補完するものという位置付けのようです。

Wiki Loves Art Nouveau
http://exhibitions.europeana.eu/exhibits/show/wiki-loves-art-nouveau

“Wiki Loves Art Nouveau” Virtual Exhibition (Europeana 2011/12/15付けの記事)

英国では研究データ管理ポリシーの策定が2012年のトレンドのひとつに?(記事紹介)

英国のデジタルキュレーションセンター(DCC)が、2011年12月22日付けのブログに「研究機関のデータ管理ポリシーの策定:2012年のひとつのトレンド」という記事を掲載しています。DCCは、英国の大学の研究データ管理を支援しており、そこではデータ管理ポリシーの策定に対する要望が多いそうです。記事の著者は、管理ポリシーの策定が2012年の主なトレンドのひとつになるだろうと予言しており、英国情報システム合同委員会(JISC)が2011年10月から2013年7月にかけて実施しているプログラム、ポリシーを策定しようとしている機関に向けてDCCが作成した説明資料、エディンバラ大学やノーサンプトン大学の事例紹介、既にポリシーを策定した機関のリスト等の参考情報を紹介しています。

Developing institutional data policies: a trend for 2012 (DCC 2011/12/22付けブログ記事)
http://www.dcc.ac.uk/node/9329

参考:
E903 - 研究データを国家レベルで共有するサービスの可能性は?(英国)
http://current.ndl.go.jp/e903

E1220 - 英国RLUKの2014年までの戦略計画と学術雑誌価格高騰への対応

科学技術政策研究所、「科学研究のベンチマーキング2011」を公表

科学技術政策研究所が「科学研究のベンチマーキング2011―論文分析でみる世界の研究活動の変化と日本の状況―」を公表しました。これは、学術論文に着目して日本の科学研究のベンチマーキングを行なったもので、調査の結果、日本の産出する論文数の伸び悩みが見られること、研究活動の国際化に伴い世界で国際共著論文が急増しているが、日本はこの変化に充分対応出来ていないこと、日本国内でみると企業の論文数が減少し、論文に関する大学の役割が拡大しているが、国立大学の論文数は伸び悩んでいることが明らかになったようです。

科学研究のベンチマーキング2011―論文分析でみる世界の研究活動の変化と日本の状況―
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/mat204j/idx204j.html

科学技術政策研究所 (2011/12付けの「最近のトピックス」に上記へのリンクがあります)
http://www.nistep.go.jp/index-j.html

東京大学と凸版印刷、東京国立博物館の140周年特集陳列で「デジタル展示ケース」を公開へ

東京大学と凸版印刷株式会社は、共同で開発した次世代型美術鑑賞システム「デジタル展示ケース」について、2012年1月2日から開催される東京国立博物館140周年特集陳列「天翔ける龍」で公開するようです。この「デジタル展示ケース」では、デジタル化した文化財を画面上で鑑賞するだけでなく、その場にあるかのように自由に動かす等といったインタラクティブな疑似体験をすることができるようです。

東京大学と凸版印刷、次世代型の美術鑑賞システム「デジタル展示ケース」を開発~東京国立博物館140周年特集陳列「天翔ける龍」にて公開~ (凸版印刷 2011/12/27付けのニュースリリース)
http://www.toppan.co.jp/news/newsrelease1306.html

東京国立博物館140周年特集陳列 天翔ける龍 (東京国立博物館のウェブサイト)
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1436

『カレントアウェアネス』310号掲載

CA1761 - 研究文献レビュー:学術情報流通政策と大学図書館 / 小西和信

 本稿では、21世紀最初の10年間における大学図書館をめぐる学術情報流通政策および施策等に関する政府・文部科学省・国立大学図書館協会・国立情報学研究所(NII)等の政策文書やそれらについての主要な研究等をレビューする。なお、ここではもっぱら大学図書館における学術情報流通を取扱うので、竹内(1)の指摘を踏まえ、「学術情報流通政策」と「学術情報政策」を特に区別することなく使用する。あわせて、「大学図書館政策」についても同様とし、多くの場合単に「政策」と略記する。...

CA1760 - デジタル化資料の共同リポジトリHathiTrust―図書館による協同の取り組み/ 田中 敏

 米国の大学図書館等が共同で運営しているデジタル化資料のリポジトリHathiTrust(1)は、ミッションとして「人類の知識の記録の収集・組織化・保存・伝達・共有により、公益に貢献すること」(2)を掲げ、2008年に運営が開始された。その活動は、単なる保存だけでなく、他システムとの連携、印刷資料の管理支援、著作権調査等、多岐にわたっている。本稿では、その概要や最近の動向を紹介する。...

CA1759 - 台湾国家図書館の電子出版物プラットフォームによる電子書籍の収集と提供サービス / 安藤一博

 台湾では電子書籍を販売するプラットフォームがすでに10以上存在しているものの、保有するコンテンツ数が4桁にとどまるものが多く、米国のAmazonや中国の方正のような巨大なプラットフォームはまだ存在していない。しかし、2009年に政府が電子出版市場の拡大を推進する計画(1)を策定して以降、官と民から約200の機関と企業が加盟する「電子閱讀產業推動聯盟」という電子出版産業を推進する団体が結成されるなど電子書籍をめぐる動きが急になっており、電子書籍市場の拡大政策と電子出版関連技術の標準化の検討が台湾総出で進められている。...

CA1758 - 図書館展示の課題:国立国会図書館の企画展示アンケートの結果から / 古野朋子

 一度でも展示を実施したことがある図書館は数多い。図書館展示は広報であり、また利用者教育や人材育成の機会(1)として、図書館業務に利をもたらすものである。...

CA1757 - 日本におけるISIL(アイシル)の導入 / 兼松芳之

 電話、PC、書籍、お札、人……私たちが意識しているかどうかに関わらず、世の中にあるさまざまな存在にIDが付けられている。ここでは、「世界中のすべての図書館にIDを付ける」目的で始まった「図書館及び関連組織のための国際標準識別子」(International Standard Identifier for Libraries and Related Organizations:ISIL)について、その概要・経緯を紹介し、日本におけるISILの導入と運用について説明する。...

Googleブックスをめぐる訴訟、再開に向けた動きが始まる

Googleブックスプロジェクトに対し著作者団体等が著作権侵害等を訴えている訴訟については、2011年3月に和解案が裁判所に却下されていましたが、2011年12月に、原告側・被告側の双方から、訴訟の再開に向けた動きが起こっているようです。12月12日には、著作者団体Authors Guildと3名の作家が、クラスアクション(集合代表訴訟)としての適切性を主張する文書を裁判所に提出しました。一方、Googleは、12月22日に、Authors Guild等の団体は著作権を所有しているわけではないので原告としての資格がないことを主張する文書を裁判所に提出しています。

Class Action Filed in Google Books Case(Information Today 2011/12/19付けの記事)
http://newsbreaks.infotoday.com/NewsBreaks/Class-Action-Filed-in-Google-Books-Case-79495.asp

Google Files Motion to Dismiss in Google Books Case(The Digital Shift 2011/12/23付けの記事)

CA1756 - 大学図書館とライティング教育支援 / 赤井規晃

 近年、わが国の大学図書館では学部学生に対するライティング教育支援の取り組みが盛んである。講習会(1)やライティング指導に特化した対面サービスの導入(2)といった形で実施されているほか、ライティング教育に関するセミナーやワークショップが開催されており(3)、大学図書館というコミュニティ内での関心の高さがうかがえる。...

12月 27日

英国研究図書館コンソーシアムと英国図書館資料保存支援センター、資料管理法をまとめたオンラインリソースを公開

2011年12月22日、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)と英国図書館資料保存支援センター(British Library Preservation Advisory Centre;BLPAC)が、“Caring for Collections”というオンラインリソースを公開したようです。これは、資料管理の方法やそれがなぜ重要かについて解説したもので、以下の11項目から構成されているようです。
・コレクション管理の重要性
・資料状態の悪化とダメージ
・図書の取扱い
・図書の輸送
・図書の複写
・図書の保管
・環境条件
・カビ
・害虫
・保護
・災害と救出
なお、“Caring for Collections”は、フラッシュ版もしくはPDF版で利用できるようです。

Caring for Collections
http://www.bl.uk/blpac/induction.html

New RLUK and BLPAC “Caring for Collections” e-tool available (RLUK 2011/12/22付けの記事)

米ニューヨーク図書館協会、2011年8月のハリケーン「アイリーン」で被災した図書館を対象に資金援助を実施

2011年8月に米国東海岸を襲ったハリケーン「アイリーン」によって被害を受けたニューヨーク州の図書館10館に対して、ニューヨーク図書館協会(NYLA)が合計1万ドルを提供したそうです。この資金援助は、2007年にNYLA内に創設された“NYLA Disaster Relief Fund”による活動とのことです。アイリーンがもたらした洪水によって、同州では、閉館を余儀なくされたり、数十万ドル相当の被害を受けた図書館があったとされています。

New York Libraries Damaged by Irene Get Helping Hand (Library Journal 2011/12/21付け記事)
http://www.libraryjournal.com/lj/home/893126-264/new_york_libraries_damaged_by.html.csp

Some Libraries Still Flooded After Irene and in Need of Help (Library Journal 2011/9/2付け記事)
http://www.libraryjournal.com/lj/home/891858-264/some_libraries_still_flooded_after.html.csp

参考:

PubMed、J-STAGE、CiNiiを同時に検索できるiPhoneアプリ「論文検索」がアップデート、Android版もリリースされる

2011年12月22日、株式会社アトラスが、PubMed、J-STAGE、CiNiiを同時に検索できるスマートフォン用アプリ「論文検索」のAndroid版をリリースしたそうです。また、12月17日付けでリリースされたiPhone版アプリのバージョン1.1.0では、これらの3つのデータベースに加えて、オープンアクセス誌“PLoS”(Public Library of Science)の検索にも対応し、書誌事項に含まれる用語でWikipediaを検索する機能も追加されたそうです。

スマートフォンから論文を検索できるアプリ - 論文検索
http://apps.ej-labo.jp/

論文検索(Androidマーケット)
https://market.android.com/details?id=jp.atlas.articlesearch

国際ブルーシールド委員会、エジプト研究所での火災による資料焼失に対し声明を発表

武力紛争や災害から文化遺産を保護するための活動を行っている国際ブルーシールド委員会が、2011年12月20日付けで、12月17日に発生したエジプト・カイロのエジプト研究所(Institut d'Egypte)での火災による資料焼失に関する声明を発表しています。貴重な資料の危機に対して憂慮を示すとともに現地での資料救出活動への尽力を讃えるもので、引き続き状況や支援ニーズについての情報収集にあたるとのことです。また、ユネスコ(UNESCO)のウェブサイトにも、ユネスコのボコバ事務局長によるメッセージが掲載されています。

Blue Shield 2nd Statement on Egypt(国際ブルーシールド委員会 2011/12/20付けの声明)
http://www.blueshield-international.org/images/pressreleases/20-12-2011_blueshield_statement_egypt_en.pdf

Blue Shield 2nd Statement on Egypt(国際ブルーシールド委員会 2011/12/20付けの情報)
http://www.blueshield-international.org/index.php?option=com_content&view=article&id=117

Microsoft Academic Search、研究者の師弟関係や論文の引用関係を可視化するツールを公開

Microsoft社の学術文献検索サービス“Microsoft Academic Search”が、2011年12月のアップデートで、研究者の師弟関係を図示する“Genealogy Graph”と、論文の引用関係をグラフで表す“Paper Citation Graph”という2種類の可視化ツールを提供開始したそうです。Microsoft Academic Searchのトップページにはその他にも様々なツールが紹介されています。

Genealogy Graph
http://academic.research.microsoft.com/VisualExplorer#2110003&genealogy

Paper Citation Graph
http://academic.research.microsoft.com/PaperCitationGraph#694811

Update History (Microsoft Academic Search)
http://academic.research.microsoft.com/About/Help.htm#6

Microsoft Academic Search Adds New Visualization Tools (INFOdocket 2011/12/23付け記事)

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